タロットカードの小アルカナ、カップ―聖杯の6は、男の子が女の子にお花を渡す様子が描かれています。暖かい家族のような雰囲気もあり、優しさを表すカードであると共に、過去の思い出を表すカードでもあるのです。
目次
【カードの絵の解説】
A.男の子が女の子に白いユリの花を手渡しています。白いユリの花言葉は、純潔、無垢であり、この少女のことを表しているのです。
B.男の子は赤い帽子をかぶっています。実は、彼は兵士なのですが、それを隠すために帽子をかぶっているのです。戦争が終わったら、女の子を迎えにくるつもりなのでしょう。
C.女の子は手袋とマフラーをして首筋と手の甲を隠しています。実はこの女性は、現在は老婆であり、彼女の昔の思い出を表しているのです。つまりこのカードは過去の出来事を表しているのです。
D.後ろに黄金色のお城があり、その横を兵士が歩いて行きます。このことからも、お花を渡している男性が実は兵士であることを物語っているのです。
E.右側の家は黄金色に輝いていますが、屋根は傷んでいるようです。屋根は現状を表し、決して裕福ではないのでしょう。しかし建物が黄金色に輝いて見えているのは、過去の思い出が素晴らしいものであったことを語っているのです。
カップの6のカードの意味
男の子が女の子にお花を手渡そうとしています。一見これは兄弟のように見えます。
暖かさや安らぎを感じさせるカードであり、恋愛というよりは、ほのぼのとした家族のような愛を表しています。
カップの6に描かれているこの絵は、実は思い出の1シーンであり、過去の楽しかったことを思い出すと共に、過去にすがっていたり、未練を持っていることを暗示しています。
また現状に不満を抱いているときに出てくるカードでもあるのです。
カップの6の正位置の意味
【正位置のキーワード】
・無邪気
・純愛
・懐古
・故郷
・ナイーブ
【恋愛】
お相手は、あなたのことを妹や家族のように感じているはずです。情熱的な愛というよりは、ほのぼのとした純粋な恋愛なのです。また幼馴染とばったり出会って恋愛が始まったり、前の恋人をあなたに重ね合わせていることも考えられます。
【仕事】
楽しく仕事ができるようになりそうです。またあきらめていた案件が再浮上して、うまくゆきそうです。困ったことになったときは、原点に立ち返って考えれば、新しいアイデアが生まれます。また仲間の意見を大切にすることで、前に進めそうです。
学校や保育園の先生、歴史家、調査員などの仕事と縁がありそうです。
【金運】
あまり金銭的なことを考えていない状況にあります。あるいは家族の都合で、実家に戻ることを考えたり、お金の安定を考えるようになります。
カップの6の逆位置の意味
【逆位置のキーワード】
・新たな出会い
・再出発
・過去への執着
・虚栄心
・過去を振り返らない
【恋愛】
過去の恋愛から抜け出せずにいます。別れを告げられることで、嫉妬に狂ったり、恋愛にむなしさを感じたりしてしまいます。
【仕事】
見栄や過去の実績にとらわれ過ぎて、物事がうまく運びません。過去のすばらしさを考えるあまり、前に進まなかったり、創造性もなくなってしまいそうです。
【金運】
目先のことばかりを考えて、お金を使いすぎてしまいそうです。
考えてお金を使えば、多少生活は楽になるはずです。
ワンオラクルによる占い
まず質問を心に思い浮かべ、78枚あるタロットカードから1枚だけ引いて占う方法をワンオラクル・リーディングと呼びます。
小アルカナの場合は、通常正位置と逆位置でYESかNOが決まります。
しっかりと質問を決めたら、シャッフルをして心を平静にしてから1枚引いてください。そのときに「カップの6」が出たらどのような回答が考えられるでしょうか?
【YESかNOかという質問の仕方】
カップの6は、正位置ならどちらかといえばYES、逆位置なら答えはどちらかといえばNOです。つまりややあいまいな回答となります。
【今日の運勢】
なんとなく過去の思い出に浸りそうな今日。ばったりと昔の知り合いや恋人に出会う可能性もあります。突然以前の恋人に会いたくなって、無理に連絡を取ろうとするのはやめておきましょう。自分を傷つける結果に終わってしまいます。
【ファッション】
クローゼットの中を整理してみましょう。着なくなった古い服でも組合わせを変えてみたり、あるいはリフォームして着直すことができそうなことに気がつくでしょう。ラッキーカラーは緑と青です。
【食事】
年代物のワインやお酒に合った、ちょっとおしゃれな創作料理がおすすめです。旧友や親友と昔話に花を咲かせながら、思い出がある年のお酒を頂いてみましょう。
【ラッキー・スポット】
学校での催しや(文化祭や、コンサートなど)、図書館、映画館など過去によく足を運んだ場所に久しぶりに行ってみるとよいでしょう。
まとめ
カップの6は、幸せだった過去を回想している主人公を描いているカードです。今に満足をせず、過去に囚われているのかもしれません。また昔は純粋であったことを思い出させてくれ、自分自身の本来の姿や目標を改めて知ることの大切さを教えてくれるカードでもあります。