夏の暑い時期に、カラフルで可愛いこぶりの花を咲かせる「マツバボタン」は、南アメリカが原産の1年生の植物です。
日本では「マツバボタン」は、江戸時代から花壇用として用いられることが増え、その葉が松葉に、花が牡丹に似ていることから「マツバボタン」と呼ばれるようになりました。
では丈夫でほとんど世話もいらないことで知られている「マツバボタン」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【マツバボタン】にまつわるスピリチュアルなお話

「マツバボタン」にまつわる日本の逸話
日本には、山口県のキリシタンにまつわる「マツバボタン」の伝説が残されています。
山口県の長門のある村で、南蛮の僧侶が倒れているのを見つけた老夫婦が、その僧侶を家に運んで看病しました。
僧侶が元気になったとき、看病をしてもらったお礼にと、ふたりに南蛮の花の種をプレゼントしたのです。
老夫婦はその種を畑のそばに植えてみたところ、色とりどりのきれいな花を咲かせ、その花のウワサが殿様の耳にも入ったのでした。
ところがその老夫婦が育てていた花を盗んでゆく人が増えたため、殿様は人々を集めてその花の鉄粉のような種を配り、その花が咲いたら城に見せに来るように告げました。
そしてその老夫婦も城に呼ばれて同じ花の種をもらいました。
夏になると、その花が咲いたと城に持って見せに来る人が大勢いましたが、老夫婦がもらった種からは花が咲かなかったのです。
そこで老夫婦は殿様にもらった種から花を咲かせることができなかったことを謝ったのですが、実は殿様がみんなに配った種というのは、鉄粉であって花の種ではなかったのです。
つまり老夫婦が正直で、ほかのものたちが花を盗んで城に見せに来ていたことがわかったため、殿様は老夫婦を褒め、ほかの盗人たちを捕らえることができたのでした。
このときの花というのが実は「マツバボタン」だったのです。
「マツバボタン」にまつわる海外の逸話
あるとき、短気な男性が知り合いと口論になり、銃を抜いて撃とうとしたものの、足元に生えていた「マツバボタン」の無邪気さに気づくと、苛立ちが消えてしまい、ケンカをやめてしまったという逸話があります。
【マツバボタン】が誕生花の日
【マツバボタン】が誕生花です。
- 7月27日
- 8月2日
- 8月3日
- 8月18日
- 8月21日
- 11月5日
【マツバボタン】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。

(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
「マツバボタン」はとてもカラフルで、気持ちを明るくしてくれると共に、エネルギーを活性化する役割もあるため、風水では玄関先に植えることで開運をもたらすとされています。
花言葉【マツバボタン】の意味
「マツバボタン」は、真夏にカラフルな花を咲かせ、暑さに強い植物ですが、寒さには弱い1年草です。
その葉が松葉に、花が牡丹に似ていることから「マツバボタン」と呼ばれていますが、別名には茎を爪で簡単に折って、それを土に挿すだけでも育つことから「ツメキリソウ」や、真夏に咲くことから「ヒデリソウ」とも呼ばれています。
また毎年種がこぼれ落ちて、勝手にどんどん育つことから「ホロビンソウ(不亡草)」とも呼ばれることがあります。
海外では、ラテン語で門を意味する「Portulaca(ポーチュラカ)」と呼ばれ、これは花が昼に咲き、夜には門を閉じるように花も閉じてしまうから付けられた名前です。
このほか咲くころの時刻である「Eleven o’clock」や、地面を這う苔のように生えることから苔のバラの意味がある「Moss Rose」とも呼ばれています。
「マツバボタン」の草丈は10センチから15センチほどで、花の色はピンク、黄色、白、オレンジ、赤などがありますが、色別の花言葉はありません。
現在出回っている園芸種では、品種改良がされて、朝から夕方まで花を咲かせ続けるものもあります。
「マツバボタン」は、その煎じた汁に松の実ときゅうりを混ぜて飲むと、胃痛に効く薬とも言われています。
「マツバボタン」の花言葉①
- 無邪気
この花言葉は、「マツバボタン」にまつわる言い伝えが関係しています。
短気な青年が言い争いをして、すぐに銃に手をかけたところ足元にあった可愛い「マツバボタン」が目に入り、その無邪気に咲く様子から争う気が失せてしまったという話に基づいています。
「マツバボタン」の花言葉②
- 忍耐
この花言葉は、「マツバボタン」が葉や茎に貯水能力を持っており、日照りなどにも強く耐える性質であることから付けられた花言葉です。
「マツバボタン」の花言葉③
- 可憐
この花言葉は、「マツバボタン」の花がとてもカラフルで可憐であることから付けられた花言葉です
可愛くて可憐なお友達のお誕生日にこの花言葉と共に「マツバボタン」の鉢植えを贈ってみるとよいでしょう。
「マツバボタン」の花言葉④
- 不滅
この花言葉は、「マツバボタン」が1年草の植物でありながら、こぼれた種から毎年花を咲かせ続けることから付けられた花言葉です。
花言葉【マツバボタン】の基本情報
科 属 | スベリヒユ科 スベリヒユ属 |
原産地 | 南アメリカ |
品種 | 約100種 |
開花時期 | 6月~9月 |
英語和名 | ・Portulaca(ポーチュラカ)、Eleven o’clock(イレブンオクロック)、Moss Rose(モスローズ) ・マツバボタン(松葉牡丹)、ツメキリソウ(爪切り草)、ヒデリソウ(日照り草)、ホロビンソウ(不亡草) |
まとめ
「マツバボタン」は、南米原産の1年草植物ですが、零れ落ちた種から毎年花を咲かせる強い植物です。その花は暑さに強く、とてもカラフルで可愛らしく、その見た目や性質から付けられた花言葉が中心となっています。
