
甘くてみずみずしい実をつける「梨」ですが、その花は桜の花にも似ており、春に可愛い白い花を咲かせます。
「梨」は、もともとアジアが原産ですが、現在では大きく分けると『日本梨』『西洋梨』『シナ梨』の3種類が存在しています。
高いデトックス効果もあると言われている「梨」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【梨】にまつわるスピリチュアルなお話
「梨」に関する西洋での逸話
「梨」の花弁が5枚あるため、西洋ではそれが魔除けを意味する五芒星と同じであるという考え方から、魔除けの効果があり、疫病や災いから守護する力があると言われています。
また「梨」は非常に魔力が強く、その枝は魔法の杖として魔法を行うときにも用いられていたと言われています。
「梨」の実は、恋愛成就の魔術を行うときにも用いられていました。
一方ゲルマン民族にとって、「梨」は神聖な木であり、ドイツでは女の子が誕生すると「梨」の木を植えるという習慣がありました。
「梨」に関する日本での逸話
「梨」は「無し」とも取れるため、昔の日本では庭に植えることを忌み嫌っていました。
そんなわけで「梨」のことを「有の実」と呼んでいた時代もあったのです。
また「梨」は「何もない」とも取れるということで、建材として鬼門の方向に使うということも行われていました。
「梨」が豊作である年は、大雨、洪水などに見舞われると信じられていたこともありました。
「梨」に関するエジプトの逸話
エジプトに伝わる物語では、青年バタは自分の妻を王に奪われて殺されてしまいます。
ところが彼の兄の力を借りて魂を復活させ、彼を裏切った妻のもとに牛に姿を変えて現れます。
しかしその牛がバタだと気付いた元妻の王妃は、王に「この牛の肝が食べたい」と言い、またしてもバタは殺されてしまいます。
このときその殺された牛から血が流れ出て、その血から2本の「梨」の木が生え、そのうちの大樹になったほうの「梨」の木を王妃は切らせてしまいます。
その「梨」の木を切り倒したとき、木くずが王妃の口に入り、彼女は身ごもり、やがて美しい王子が生まれます。
その王子が実はバタの転身した姿だったのです。その王子はやがて王になり、自分を過去に裏切った王妃を処刑し、復讐を果たしたのでした。
【梨】が誕生花の日
【梨】が誕生花です。
- 4月20日
- 4月30日
【梨】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。

風水で運気UP
風水においては、「梨」は、丸くて金色にも見えるその実が金運アップに効果があると考えられています。
金運UP
「梨」の実でゴールドにも見え、丸くてカッコのよいものが手に入れば、数個バグア・チャート風水の金運のコーナーにあたる、お部屋を入って左手奥のコーナーにしばらく飾っておきましょう。
梨の絵や写真をこのコーナーに飾っておいてもかまいません。
生のフルーツの場合は、古くなると逆効果になるので、新鮮なものだけを使いましょう。
浄化運UP
「梨」の白いお花が手に入るなら、玄関に飾っておきましょう。浄化効果を発揮してくれます。
花言葉【梨】の意味
「梨」はアジアが原産の果物です。日本では弥生時代頃から食べられていた果物であり、江戸時代にはその栽培技術が発達して140種類ほどもあったと言われています。
なぜ「梨」という名前なのか、定かではありませんが、果物の中心にゆくほど、酸味があり「中酸(なす)」から変化したものという説もあります。
また実が白いため「中白」または「色なし」から変化したという説などもあります。
「梨」には「日本梨」「西洋梨」「シナ梨」があり、日本では豊水、二十世紀、幸水、新高などのブランドが人気です。
「梨」の花は4月頃に咲きますが、その花の臭いが果物からは想像できないような、あまりよい香りではありません。
その実は、古くから漢方薬として用いられてきました。
「梨」にはデトックス効果があるほか、高血圧予防、むくみの解消、呼吸器の炎症止め、夏場の疲労回復や整腸作用、消化促進などの効果があります。
また「梨」には花だけではなく、実や木にも花言葉が存在しています。
「梨」の花言葉①
- 愛情
- 博愛
- 慰め
これは白い「梨」の花が寄り添って咲くその様から、優しく包み込むような愛情や慰めを感じることから付けられた花言葉です。
「梨」の花言葉②
- 純潔
この花言葉は「梨」の花の色が白く、純白であることから付けられています。
「梨」の花言葉③
- 慰め
- 癒し
この花言葉は、「梨」の木の花言葉で、中国の歴史に基づいてつけられています。
中国では「梨」の花が美しく、それを愛でる習慣があり、中国の玄宗皇帝が梨のある庭園で音楽を奏でさせ、疲れを癒し、心を慰めたという話に由来します。
「梨」の花言葉④
- 愛情
この花言葉は、「梨」の実に関する花言葉です。
「梨」が大きな木にたくさんの花を咲かせて実を実らせ、「こんなに大きく育ててくれてありがとう」とお礼を言いたげに立っている、その姿から付けられた花言葉です。
花言葉【梨】の基本情報
| 科 属 | バラ科 ナシ属 |
| 原産地 | 日本、中国、韓国 |
| 品種 | 日本で現在存在しているのは約40種 |
| 開花時期 | 4月 |
| 英語和名 | ・Japanese Pear(ジャパニーズ・ペア) 、Asian Pear(アジアン・ペア)、Sand Pear(サンド・ペア)・梨(ナシ) |
まとめ
「梨」は、日本では弥生時代から食されていた果物で、その花は白く桜の花のようにも見えます。
「梨」はアジアから西洋へと伝わり、花言葉もそれぞれの地で色々な解釈がされています。また花言葉は花のみならず、実や木にもあり、いずれも優しさを感じるようなものが中心です。



