瞑想を続けていく中で、どうも集中できない、このやり方であっているのだろうか、と心配になることはありませんか。
テキストがあれば読み終えたときの達成感、ものを作る作業であれば完成したものが存在しますが、瞑想には顕在化するものがないため、ときに不安になることがあると思います。
瞑想を続けていく中で、誰もが感じる「これでいいのかな」という理由について少し考えてみませんか。そして、理由に行き当たったなら、その対処法についても一緒に考えてみましょう。
目次
瞑想がうまくいかない4つの理由
瞑想がうまくいかない理由として、経験の少なさからくる要因、コツがうまくつかめないことからくる要因、集中が妨げられる心的要因などが想定されます。多くの方がつまずきがちな「うまくいかない理由」について考えてみましょう。
理由1:やり方がわからない
自分なりに調べたり、セミナーに通ったりしながら瞑想を学んだつもりだけど、始めてみるとやり方がわからない、ということはありませんか。
姿勢も気をつけているし、呼吸にも意識を向けているけれど、実際に瞑想をしようと思うと、瞑想のやり方自体がわからないというもどかしさにつきあたります。とくに、瞑想を始めたばかりの頃に感じるのではないでしょうか。
瞑想には決まった型はありません。今、自分なりの瞑想の型を作ろうとしている段階だと思われます。人の魂が身体の中にあるように、これから行う瞑想の容れ物のようなものを作っているのだと思って、わからないままぜひ続けてみてください。
「これでいいのだな」という理解は自分の内側から必ずあらわれます。あなたの心を整える方法です。先人たちが伝えてくれるのは型で、魂入れは自分で行うものですので、「わからない」というのは正しいのだと安心してください。
理由2:瞑想に苦手意識がある
瞑想がいいことは理解している、多くの人が、特に成功者と言われる人たちが瞑想をしているというくらいだから、自分も瞑想をしてみたいと思っているのに、なんとなく苦手意識が邪魔をしているということはありませんか。
瞑想は、自分と向き合う習慣ですので、どれだけ頭で良いものだと理解していても、心がやる気にならないとできないものです。早起きや腹八分目の食事を心がけよう、と頑張っているときのようなものです。
瞑想に対してご自身が苦手意識を持っている知ることで、次のステップとして、瞑想を取り入れることができます。苦手意識を感じている方は、どうして、どのような部分が苦手だと感じているのか、自問自答してみてください。
理由3:あまり変化が感じられない
瞑想を実践しているひとたちが、「効果があった」「すっきりした」というけれど、そんな実感を得たことがないと感じたことはありますか。瞑想を始めるより先に、瞑想の効果を期待してしまうと、思っていたのと違うと感じる、あるいは、期待していた効果が実感できないと感じることがあります。
一般に、引き寄せの法則などで行われる瞑想(イメージング)と内観を促す瞑想とは目的や手法が異なります。もしも、目的ありきで瞑想を始めると、「結果」が得られないとがっかりするかも知れません。
内観を促す瞑想には、ゴール地点というものがなく、日々、その瞑想ごとに自分の中の変化や感じ方を確認していくことの積み重ねそのものが瞑想となっていきます。
理由4:とにかく集中できない
身近な人や自分自身の健康状態、人間関係、金銭問題、漠然とした不安。そういった不安定な状態を解放したくて瞑想を取り入れる方も多いことでしょう。
いざ瞑想をしようと体勢を整え、目を閉じた途端に不安に襲われることもあります。とくに、生命に関わる不安を抱えている場合は、弱っているポイントにフォーカスされて動揺してしまうことも考えられます。
集中できないくらい心に不安を抱えているときは、無理にその思いを振り払ったり覆い隠したりせずに、不安に感じている自分、悲しいと思っている自分をしっかりと受け止めてあげてください。そして「この辛さには解決法があるから大丈夫」と、ゆっくりと納得できるまで自分に語りかけるようにして受け入れていきましょう。