四国29番札所の国分寺(こくぶんじ)は、奈良時代に聖武天皇の勅命で全国に建立された国分寺の一つです。行基が千手観世音菩薩を刻んで本尊としたのが開創とされています。
後に、弘法大師が815年ごろに巡錫して彫ったという毘沙門天像は奥の院に安置されています。紀貫之も土佐国司として赴任し、4年間を過ごしたゆかりの場所です。禁酒という珍しいご利益がある国分寺の魅力をご紹介していきます。
【仁王門】
仁王門は、入母屋造楼門になっています。土佐藩2代藩主山内忠義の寄進で1655年に建立されました。
仁王門の中には、金剛力士像が安置されています。
【手水舎・鐘楼】
仁王門をくぐリ抜けて行くと、参道が広がります。
まず右側に手水舎が見えてきます。1634年に改築されました。
その先右側に見えてくるのが鐘楼です。平安時代前期に造られた梵鐘(重要文化財)は金堂に納められています。
仁王門を振り返った感じの景色も素敵ですね。
【金堂(本堂)】
本堂は、こけら葺(2014年に葺き替え)、寄棟造、天平様式となっています。長宗我部元親が1558年に再建されました。
内部の海老紅梁は土佐最古で重要文化財に指定されています。
本尊は行基作と伝えられる千手観世音菩薩です。平安時代中期作と鎌倉時代作の木造薬師如来立像はいずれも重要文化財となっております。
【大師堂】
大師堂は金堂の左にあります。1634年に建立されました。
雲ひとつない青空です!
【御朱印】
本堂を背に左手の中門を潜った突き当たりの光明殿を左に行くと納経所です。
こちらで御朱印を頂きます。
滑らかな筆裁きですね。29番国分寺のオリジナルピンバッチは丸い淵に梵字がぐるっと一周書かれているのでとてもパワーがありそうです。
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