シンボルツリーをどんなものにするかによって、お庭や建物など敷地全体の雰囲気がガラリと変わります。縁起の良い木をシンボルツリーとして選ぶ人も多いのではないでしょうか。新築祝いなど記念樹として選ばれることもあるでしょう。住宅の印象を大きく左右する大切なシンボルツリーについてご紹介します。
シンボルツリーとは
シンボルツリーとは、お庭のシンボルとなるような背の高い樹木のことをいいます。お庭の中でフォーカルポイントになる場所に植えることが多く、シンボルツリーがあることでお庭全体の統一感がでてきます。
どこに植栽するかによっても、イメージが異なってくるでしょう。シンボルツリーを玄関に植えることで、外からの視線を遮る効果も期待できます。住宅の外観と調和したものを選ぶようにしましょう。
シンボルツリーのご利益
植物には妖精や聖霊が宿ると言われ、魔除け効果になります。家にネガティブなものを寄せ付けないように、魔除け効果の高いシンボルツリーを植えるのもよいでしょう。
シンボルツリーおすすめの木
生育条件、見た目などの好みや、常緑樹か落葉樹など選択は自由ですが、一度植えると植え替えるのが難しくなるのでよく考えてから選びましょう。
オリーブ
ヨーロッパでは神聖なる木とされ、魔除けの樹木として人気があります。オリーブの中には、樹齢が3000年を超える木があり、長寿のシンボルでもあります。葉が上に向かって伸びるので、成長や成功のシンボルになります。オリーブの木は、5月から6月にかけて白く小さな花を咲かせます。乾燥した地中海が原産地で、日当たりがよく風通しがよい場所でよく育ちます。
南天
南天は赤い実をつける常緑低木です。縁起が良い樹木として好まれ、魔除け、厄除け、無病息災の効果があると言われています。「南天」は難を転じる「難転」と言われ、鬼門である北東に方位除けとして植えられるようになりました。
江戸時代になると火災除けとしても植えられるようになったとか。南天の実を焼酎、氷砂糖とともに漬け込むと、咳止めの効果があります。南天の葉には殺菌、防腐効果があるので、お弁当などに入れるのも効果的です。シンボルツリーとしてだけではなく、様々な用途で楽しむことができます。
月桂樹
海外の魔除けの樹木として人気が高い月桂樹。悪魔を祓い、幸運を引き寄せる魔法の効果があるとされています。お守りとして身に着けるとネガティブなものが寄り付かないと言われています。庭に植えると、家の住人は病気をしないとも言われています。葉を乾燥させることで、ローリエとして広く料理に利用することができます。
キンモクセイ
秋になるとオレンジ色の小花をいっぱいにつけ、強い香りを漂わせてくれるキンモクセイ(金木犀)。キンモクセイの香りには、イライラを軽減し心を落ち着かせてくれる作用があります。また、虫よけの効果があります。キンモクセイの葉はお茶として楽しむこともできます。日当たりと風通しが良い場所でよく育ちます。
モミノキ
寒さに強い木になるので、冬になると寒さが厳しい地域でもよく育ちます。肥料や剪定はほぼしなくてOKで、病害虫もあまり発生しません。モミノキは、悪い出来事を退ける魔除け効果があると言われています。
イチイ
イチイは雌雄異種の常緑樹で、和風庭園の生垣や植え込みとしてもよく利用されています。秋になると可愛らしい赤い実をつけます。イチイは「一位」という語呂合わせから、縁起の良い樹木と言われ、魔除けの効果もあります。神木として多くの神社仏閣に祀られています。北海道などの一部の寒い地域では、玉串などの神事にも用いられています。
カツラ
ハート型の香りある葉が印象的なカツラ。あまり手間のかからない庭木で、落葉高木です。初夏には新緑、秋には紅葉し、視覚的にも楽しむことができるでしょう。強い直射日光を浴びると、葉焼けを起こすことがあるので、直射日光が当たらない場所に植えましょう。生長スピードが早いのが特徴で、早く大きくなるので数年先のことを考えて植えるとよいでしょう。
イロハモミジ
イロハモミジは新緑と紅葉が美しく、四季を感じられる落葉樹です。純和風な住宅だけではなく、モダンテイストの住宅にも馴染みます。4~5月頃に赤い小さな花をつけます。季節の移り変わりを実感したい方にはおススメです。
ジューンベリー
春に白い小さな花を咲かせ、6月頃には真っ赤な果実をつけます。甘くて美味しい果実は、ジャムや果実酒として楽しむこともできます。秋には紅葉し、一年を通してさまざまな表情を見せてくれます。魔除けとしての効果もあります。
まとめ
シンボルツリーとして樹木を植えることで、家全体の印象が変化していきます。和風や洋風など住宅の外観に合わせて選ぶようにしましょう。住宅とお庭が調和していることで、良い気が満たされていきます。また木の中には魔除け効果など、ネガティブなエネルギーを跳ね除けてくれるものも多くあるので、上手く取り入れていきましょう。
