スピリチュアル

集合的無意識とは?【ユング心理学をわかりやすく解説】

心理学者のカール・グスタフ・ユングが提唱した心理学用語「集合的無意識」。集合的無意識とは、この世に生きるすべての人に共通する無意識を指します。

その対義語にあたる心理学用語を「個人的無意識」といい、個人の経験や記憶に基づいて形成される意識と定義づけられています。

集合的無意識

この記事では、ユング心理学における集合的無意識とは何かをわかりやすく解説します。

「誰にも教わっていないのに無意識のうちに習得していた概念・常識」に疑問を感じるあなたは必見です!

集合的無意識とは何か?

集合的無意識

集合的無意識とは、この世に生きるすべての人が共通で持ち合わせる潜在記憶のことです。つまり、「みんなが誰にも教わらずに知っている記憶・常識」ということ。

一般的にいう個人的無意識は、「個人の経験」をもとに形成されていきます。

“子どもの頃にお母さんから勉強を教わった。そのとき、「勉強しないと立派な大人になれない」と言われていたから、意識的に勉強するようになった。そうしたらこの前、友達と遊ぶ夢を見た。夢の意味を調べたら友達と疎遠になっている暗示だった…無意識のうちに「遊びたい」って感情が芽生えてたのかもしれない”

このように、意識的に何かを経験することで無意識が徐々に生まれるわけです。それに対して集合的無意識は、経験を積まなくても「共通の真理」として形成されます。

よって、全人類を対象とした潜在記憶(誰にも教わらずに知っている記憶・常識)を集合的無意識と呼ぶのです。

集合的無意識の具体例

集合的無意識という難しい概念は、理屈でとらえるよりも、具体例から学び取る方が簡単に理解できます。そこでここでは、集合的無意識の具体例を2つ紹介します。

具体例1:朝と夜から読み解く集合的無意識

私たちは、「朝に太陽が昇る」「夜に月が出る」ということを誰にも教わることなく知っていますよね。これは、集合的無意識の代表例です。

あるいは、「太陽が昇れば朝」「月が出れば夜」ということも無意識のうちに知っています。
集合的無意識は、いつ・どこで・誰に教わり・どう覚えたのかがわからない記憶なのです。

具体例2:個人の認識から読み解く集合的無意識

「自分」という個人を認識できるようになったのは、いつからでしょうか?

そう聞かれて明確に答えられる人はいないでしょう。つまり、これも集合的無意識の具体例になるわけです。

自分がこの世の「いち個人」であることを誰かに教わる機会はほとんどありませんよね。

私たちは、両親、友達、先生、会社の上司といった先人に教えられたわけではなく、生まれながらにして無意識のうちに自分という個人を識別できているのです。

こうした背景から、集合的無意識は「生まれながらにしてみんなが理解している普遍的な概念」ともいえます。

私たちは集合的無意識のもとで繋がっている

集合的無意識

この世に生きるすべての人々は集合的無意識のもとで繋がっています。「目に見えない法則」なので、実体が掴めず小難しく聞こえるかもしれません。

みんなが、誰に教わったわけでもない記憶を生まれながらに持っているということです。この不思議な記憶(集合的無意識)がどこからやってくるのかはわかりません。

スピリチュアル的にいうなら、「宇宙意識のもとで繋がっている」ということでしょう。

私たちの目には見えない、宇宙・神などの存在が、集合的無意識をとりまとめているのかもしれませんね。

まとめ

ひと言での説明が難しい集合的無意識も、「生まれつきみんなが持っている共通の潜在記憶」と解釈することで簡単に理解ができます。

なぜ私は「自分」という概念を知っているのか?

誰にも教わっていないはずなのに、なぜ…?

こうした疑問を持った事柄は、集合的無意識の中で自然とインプットされた記憶・常識なのだと考えてみてください。

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ABOUT ME
Written by ほし沙織
Webライター|作家|コンサル&コーチ。幼少期の10年間を海外で過ごし、日本語と英語のバイリンガルとして育つ。その中で「文字を通して想いを伝えること」の素晴らしさに惹かれ、小説とライティングの世界に没頭。過去2年間のうちに出版賞を5回ほど受賞。心理学、スピリチュアル、占い、脳科学に関するテーマを担当。ブログ準備中。

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