タロットカードにおける16番目のカードは『塔』です。旧約聖書にある実現不可能な塔を建てたために崩れてしまった「バベルの塔」をモチーフに作られたカードで、塔に雷が落ちて崩れ落ちる様が描かれています。このカードが示すものは神の怒りであり、未来に向けて物事をよくするための努力を怠ると、崩れ去ることを意味しています。
目次
【カードの絵の解説】
A.山の上に建てられた塔の上に雷が落ちています。これは神の怒りの一撃とも言えるものです。
B.雷が落ちた塔から人々が落下してゆきます。赤いマントを身につけている人は、落雷によって欲しかった王冠(名声、肩書、お金)が吹き飛ばされてしまいました。それでも自分は飛んでいるつもりになって、まるでヒーローのように過信をしていますが、赤いマントで飛べるのは魔法使いだけです。実際には落下しているのです。
C.水色の服を着てマントを着けていない人は、普天に昇ろうという野心を持って山の上に塔を建てたのですが、雷に打たれて落下しています。しかしなおも自分の頭の上にある冠を手放そうとはしないのです。つまり執着心があることを意味しています。
D.塔が倒れても、雨は降ることなく金色の神の光が降り注いでいます。それはこの塔の崩壊は自然現象の雷によるものではなく、実は神によって起こされたことであることを物語っているのです。
塔のカードの意味
塔のカードは、悲運や戦争、伝染病、災害など、予期していなかったトラブルに見舞われることを暗示しています。
このような出来事が突然起こることで、あなたの人生は一変してしまうかもしれないのです。
失意や失墜、そしてダメージを伴う一方、今までの出来事から解放されることもありうるのです。
もし物事が間違った方向に行ってしまったのなら、一度それを壊してしまって、今度は基礎を確かなものにしたうえに、新しい人生を組み立てなおせばよいのです。
塔の正位置の意味
【正位置のキーワード】
・災害
・悲惨
・トラウマ
・ふんだりけったり
・崩壊
・破たん
・自己破産
・洗脳
【恋愛】
突然の別れや浮気の発覚などがありそうです。または三角関係に悩んだり、相手を横取りされることも起こりそうです。何かと障害が多く、あきらめるしかないのが現状です。
【仕事】
仕事で大ミスを犯してしまったり、会社の倒産や計画の失敗などが起こりそうです。あるいは会社に行くのがイヤになってしまって会社を辞めたり、突然の人事異動などもありそうです。
縁のある職業は、建築関係、電気関係などです。
【金運】
突然仕事を失ったり、予定していたお金が入ってこなくなるかもしれません。自分ひとりでなんとかしようとすると、余計に悪化しそうなので、信頼できる人に相談してみましょう。
塔の逆位置の意味
【逆位置のキーワード】
・不幸
・誤解
・アクシデント
・屈辱
・無念
・緊迫
・天変地異
【恋愛】
相手への気持ちがさめてしまいそうです。また大ゲンカになったり、完全に相手に嫌われてしまいそうです。婚約解消や、離婚など、最悪の状態に陥りそうです。
【仕事】
社内で問題が発覚し、倒産寸前になったり、不正が発覚したりしそうです。また契約を解除されたり、就職内定の取り消しなどもあります。
【金運】
赤字続きですが、緊張感を持って頑張れば宝くじに当たったりすることもありそうです。
ワンオラクルによる占い
質問を心に思い浮かべ、78枚あるタロットカードから1枚だけ引いて占う方法をワンオラクル・リーディングと呼びます。
質問を決めたら、シャッフルをして心を平静にしてから1枚引いてください。そのときに「塔」が出たらどのような回答が考えられるでしょうか?
【YESかNOかという質問の仕方】
タロットでは、基本的に正位置がでるとYES、逆位置が出るとNOと見なします。カードの種類で判断するのであれば、「塔」はNOを意味します。
【今日の運勢】
きょうは残念ながらトラブル続きの日になりそうです。恋人や仲間とも喧嘩になりそうな予感なので、できればひとりでお家でのんびり過ごすほうが無難です。
【ファッション】
色調はできるだけ抑えた色のものを用いながらも、いつもならあり得ないようなファッションを試みてください。ちょっと大胆な模様のシャツを着たり、アクセサリーも大きなものであったり、あるいはイメージチェンジで髪型を変えてみるのもよいでしょう。
【食事】
日頃あまり食べないものを食べてみましょう。好きじゃないと思っていたものにもチャレンジしてみるのがよさそうです。スパイシーなものが苦手ならスパイシーなものを、あるいは香草が苦手なら、ちょっぴり香草入りの料理を試してみてはどうでしょうか?
【ラッキー・スポット】
高い建物やタワーなどがおすすめです。スカイツリーや通天閣、高層ビルの屋上などがよいでしょう。
まとめ
タロットで、「塔」のカードを引いてしまったら、恐れおののく前に、これは戒めであると取っておくとよいでしょう。今までの行動を顧みて、反省すべき点はなかったでしょうか?もし間違った方向に進んでいたと思うのなら、いちど立ち止まって違った方法で前に進むように心掛けてみてください。