タロットカードの小アルカナ、カップ―聖杯のキングは、非常に情緒豊かでやさしい男性を象徴するカードです。堂々と椅子に座り、王の威厳を保ちつつも、繊細な心と、海のような荒々しさを併せ持つ人物なのです。また王のような立場でありながらも、人々の心を大切にする優しさを見せる温かい男性の姿です。
目次
【カードの絵の解説】
A.荒れた海の上にある玉座に座る王の姿が描かれています。これはどんな状況でも、自分の感情に左右されることなく、公平に物事を見る力を持っていることを表します。
B.王が左手に持つシャクは、権威の象徴です。
C.青い服は知的さを表し、そして金色のマントは天からの祝福を意味しています。
D.王冠の赤は情熱の印です。
E.後ろの赤い船は、情熱を表すと共に外国船を表しています。また飛び跳ねる魚は、イエス・キリストを象徴していると言われています。王が信仰しているものを表しているのです。
カップのキングのカードの意味
遠くを見つめるような姿の王は、国の行く末を考えているのです。
荒れ狂った海のような状況や感情でさえも、コントロールし平穏に治める力を持っているのが、このカップのキングなのです。
それでいてやさしく、困った人には手を差し伸べ、人の心を察することができる人なのです。
このカードがリーディングで出たら、あなたが他者を導くべき立場になることや、そういう力が今のあなたには備わりつつあることを意味しているのです。
逆位置で出ると、ひとりよがりであると判断されたり、不誠実であるようなことが起こることを暗示しています。
カップのキングの正位置の意味
【正位置のキーワード】
・紳士
・温厚
・安定
・親切
・聡明
【恋愛】
温厚で立派な男性が登場しそうです。非常に才能や包容力があり、安心してついて行けるような人です。あなたの世話もマメにしてくれたり、理想の男性でしょう。
【仕事】
やさしい上司の元で働けるようになります。または有力者からサポートをしてもらえるチャンスが到来します。あなたの芸術性が花開くときでもあります。
ミュージシャン、詩人、ライター、ヘルスケアに関係する仕事に縁がありそうです。
【金運】
安定した収入に満足できそうです。また、問題があっても上手に処理することができそうです。気に入ったアートがあれば、それに投資をするとよいでしょう。
カップのキングの逆位置の意味
【逆位置のキーワード】
・不正
・気性が荒い
・気分屋
・独りよがり
・二面性を持つ
【恋愛】
裏表のある不誠実な相手にふりまわされそうです。あなた自身も浮気や二股に走ってしまうかもしれません。感情をもて遊ばれないように気をつけましょう。
または、愛してもいない人に追いかけられて困ってしまいそうです。
【仕事】
いいかげんな仕事をしていたり、責任転嫁をしていると失職してしまいそうです。あるいは強引に仕事を進めたり、周囲の話を聞かずに独断で決めてしまうことで、周囲にそっぽを向かれてしまいます。またはプロジェクトの途中で、その仕事が空中分解してしまいます。
【金運】
気分に流されて、散財してしまいそうです。ギャンブルに走ったり、爆買いをして後悔してしまうでしょう。お金は計画的に使うことを忘れずにいてください。
ワンオラクルによる占い
まず質問を心に思い浮かべ、78枚あるタロットカードから1枚だけ引いて占う方法をワンオラクル・リーディングと呼びます。
小アルカナの場合は、通常正位置と逆位置でYESかNOが決まります。
しっかりと質問を決めたら、シャッフルをして心を平静にしてから1枚引いてください。そのときに「カップのキング」が出たらどのような回答が考えられるでしょうか?
【YESかNOかという質問の仕方】
カップのキングは、正位置ではYES、逆位置はNOを意味します。
【今日の運勢】
何事にも寛容に接することが、開運へのポイントです。
色々な人に相談をもちかけられるかもしれません。全員に丁寧に対処していると、単に問題に巻き込まれたり、ふりまわされて終わるので、あくまでも適度に処理しましょう。
【ファッション】
魚のデザインがされたアイテム、バッグやポーチなどを持つと出会い運アップ!あなたらしさ、個性を出すファッションを考えてみましょう。ラッキーカラーは、赤とブルーです。
【食事】
落ち着いた大人の食事、コースメニューやお酒と共に楽しむ料理がお勧めです。
個室で食事ができるようなレストランを選びましょう。お魚料理なら、お刺身など新鮮さが売りのメニューがおすすめです。
【ラッキー・スポット】
湾内を遊覧するクルーズ船に乗ったり、海が見えるレストラン、公園などの場所でのデートがおすすめです。
まとめ
カップのキングは、感受性が豊な大人の男性を示しているカードです。穏やかでおっとりしていて、マイペースでもあるので、時として誤った思い込みに足をすくわれることもあります。誠実で、世話好きなので、人によってはわずらわしいと思われるかもしれません。