
タロットカードの小アルカナ、ソード―剣は風のエレメントであり、精神力や知性、思考を表すカードです。ソードの2は、目隠しした女性が交差する2本の剣を持っています。通常2は、バランスの取れた状態を表す数ですが、この場合は、バランスが取れていたとしても緊張感や抑圧を感じてしまうカードなのです。
目次
【カードの絵の解説】
A.白い衣装を着た女性が座っています。白は純粋を表し、自分の意志や信念に対して忠実であることを表しています。
B.目隠しをした女性は、集中力を高めていると同時に、現実を見ようとしない、あるいは盲目的になっていたり、外部の意見を受け入れない状態を表しています。
C.剣を自分の前で交差しているのは、心を閉ざしていることの象徴です。
D.遠くに見える陸地は、次に行き着くべき目的地ですが、行き方が現われておらず、現在模索中なのです。
E.手前にある岩は厳しい現実を表し、凪いだ海は心の中を表しています。心は平静さを保っているように見えます。
F.空に浮かぶ三日月は精神面、潜在意識や月の満ち引きに伴う人生の変化を表しています。
ソードの2のカードの意味
ソードの2は、外部との接触を遮断し、自分の感情も閉じ込めてしまった女性が描かれています。
事実を見ようとせず、心と行動が一致していないように見受けられます。
このカードがリーディングで登場したら、なんらかの対立が起こっているか、お互いが本音で話し合うことなく、拒絶し合っていることを象徴しています。
もし自分自身のことで、盲目になっていたとしたら、それは大きな間違いとなってしまいます。もっと現実を見つめる勇気を持つようにしましょう。
ソードの2の正位置の意味

【正位置のキーワード】
・拒絶
・自己防衛
・受け身
・行き止まり
・緊張感
【恋愛】
ある程度の距離を置きながら、ちょうどよい関係を保っているようです。喧嘩もしないかわり、本音を言い合っていない部分もあります。表面的には平和に見えているカップルですが、実際にはうわべだけの関係になってしまっているようです。
【仕事】
適度な緊張を持って仕事に取り組めているようです。しかし相手と腹の探り合いになってしまったり、思ったように事業を進められない傾向にもあります。
弁護士や科学者などの冷静さを必要とする職業に縁がありそうです。
【金運】
自分の意志を通そうとしすぎて、契約が反故になってしまいそうです。しかし自分自身の懐の収支具合は均衡を計れそうです。
ソードの2の逆位置の意味

【逆位置のキーワード】
・判断ミス
・見切り発車
・その場しのぎ
・妨害
・軽率
【恋愛】
今の関係が破局や離婚に向いそうです。相手が不誠実であったり、不倫や浮気がつきまとう関係に陥ってしまいます。相手に隠し事があったとしたら、バレてしまいます。
【仕事】
仕事で対立することが増えてしまいます。その結果として、契約が成立しなかったり、途中で計画が挫折してしまうこともありそうです。
【金運】
契約書がなく金銭の受け渡しをしてしまったり、いいかげんにしてきたことのせいで、ピンチに陥りそうです。また、気分にまかせてお金を使いすぎて、あとで後悔するでしょう。
ワンオラクルによる占い
まず質問を心に思い浮かべ、78枚あるタロットカードから1枚だけ引いて占う方法をワンオラクル・リーディングと呼びます。
小アルカナの場合は、通常正位置と逆位置でYESかNOが決まります。
しっかりと質問を決めたら、シャッフルをして心を平静にしてから1枚引いてください。そのときに「ソードの2」が出たらどのような回答が考えられるでしょうか?
【YESかNOかという質問の仕方】
ソードの2は、正位置、逆位置ともNOを意味します。
【今日の運勢】
答えを出したいけれど、出せない…そんな状況が起こりそうです。板挟みになったり、どちらも選べないということになったら、今日は無理に答えを出さずに明日まで待ちましょう。
【ファッション】
何を着るかも迷ってしまいそうなので、クローゼットを開いたときに、最初に目に入ったものを身につけるとよいでしょう。ラッキーカラーは白とグリーンです。
【食事】
何を食べたいかを相談すると、お互いにゆずりあって決まりそうにないので、あなたがリーダーシップを取って決めましょう。賑やかな居酒屋、炉端焼きなどで、みんなで盛り上がれるメニューにするとハッピーな気分になれます。
【ラッキー・スポット】
イベントなどでパフォーマンスを楽しめる場所がおすすめです。またはパフォーマンスをしながら調理をするステーキハウスなどもおすすめです。楽しい気分になることで、心の中もオープンにできそうな気分になってきます。
まとめ
ソードの2では、大きな剣を胸の前で交差させた女性が、戦いに向かう前に精神を統一しているようにも見えます。その一方で外部に心を閉ざし、何の決断もできずに保留の状態になっていることも表しているのです。また、一見均衡が取れていそうに見えていても、今は決断を下すときではないのでしょう。
