タロットカードの小アルカナ、ペンタクル―金貨は仕事や経済的なことなど、具体的なものを生み出す事象をあらわあらわすカードです。ペンタクルの4は、今まで自分が得たものを手放すまいとする男性の姿が描かれています。築いてきたものを守ろうとする姿であり、所有欲をあらわあらわしているカードなのです。
目次
【カードの絵の解説】
A.冠をかぶった男性が椅子に座っています。冠をかぶっていますが、王様ではなく彼は商人なのです。冠は彼の財力を象徴しています。
B.男性は情熱を表す赤い服を着ていますが、その上から黒いガウンを身にまとっています。これは自分の本心や思惑を見透かされないようにしているのです。
C.男性は頭、手、両足を使って自分が得た財産を守ろうとしています。
D.彼の後ろには、かつて彼が働いていた街が見えていますが、彼は財産を守りたいがために、街から離れて人間関係も絶ってしまったのです。
ペンタクルの4のカードの意味
ペンタクルの4は、今まで築いてきた財産や宝をすべて失うまいとして、守っている男性が描かれています。
持っているものを守るために、人との関係すら絶ち、独占欲や所有欲が強くなってしまっているのです。
また物事をコントロールして、自分が主権を握ろうとし貪欲になっている姿を描いてもいます。
今持っているものを守ろうとするあまりに、身動きが取れなくなっていることもあらわしているカードなのです。
このカードが出たら、現状を見つめ直し、世の中を自分ひとりでコントロールすることは、とうてい不可能であることを悟りなさいとアドバイスしているのです。
ペンタクルの4の正位置の意味
【正位置のキーワード】
・現状維持
・独占欲
・所有欲
・執着
・保身
【恋愛】
相手に執着しすぎたり、物で相手を束縛したりしようとしてしまっています。また、安定した関係を望む姿勢も暗示しています。玉の輿のような関係の相手を自分の手にすることも可能ですが、長続きするかどうかは疑問です。
【仕事】
現状を維持しようと試みます。また支配欲にかられてしまうかもしれません。周囲への気配りも忘れがちです。
会計士、投資家、起業家などの職業と縁がありそうです。
【金運】
堅実に貯金をし、使わないようにしているようです。財テクに関心を持ち始めたリ、安定した収入を得る方法を考えようとします。
ペンタクルの4の逆位置の意味
【逆位置のキーワード】
・私利私欲
・束縛
・頑固
・強欲
・ケチ
【恋愛】
相手の行動を制限するあまりに逃げられてしまいそうです。また嫉妬深くなっているため、喧嘩が絶えなくなります。相手の都合も考えずに行動しがちなので、注意しましょう。
【仕事】
肩書きや所有欲にこだわりすぎるために、自分のポジションを結果として失ってしまいそうです。また、他人から助けを頼まれても無視してしまいます。
【金運】
予定していたお金が入らず当てが外れたり、ケチだと思われてしまいそうです。また、予想外の支出や、財産を手放すことになってしまうかもしれません。
ワンオラクルによる占い
まず、質問を心に思い浮かべ、78枚あるタロットカードから1枚だけ引いて占う方法をワンオラクル・リーディングと呼びます。
小アルカナの場合は、通常正位置と逆位置でYESかNOが決まります。
しっかりと質問を決めたら、シャッフルをして心を平静にしてから1枚引いてください。そのときに「ペンタクルの4」が出たらどのような回答が考えられるでしょうか?
【YESかNOかという質問の仕方】
ペンタクルの4は、正位置ではどちらかといえばNO、逆位置でもNOを意味します。日を改めて、もう一度占ってみましょう。
【今日の運勢】
ひとりよがりになってしまいがちなので、仲間が去ってしまうかもしれません。あまり他人と交わりたくない気分であれば、無理に交流しようとせずに、今日は単独行動をしたほうが無難です。
【ファッション】
自分の気持ちと裏腹な格好をしてみたい気分にかられそうです。逆にいつもと違うファッションで、運気を変えてみるのもよいでしょう。おすすめは普段着ない色を身にまとうことです。ラッキーカラーは赤、ゴールド。
【食事】
食事をする人数が多ければ多いほどトラブルになりそうなので、今日はひとり、もしくは気心の知れた人と、家庭的なメニューを食べることがおすすめです。小さな町の居酒屋さんや、食堂で案外おいしいものに出会えそうです。
【ラッキー・スポット】
自分を見つめ直せるような場所にお出かけしてみましょう。お寺や神社もおすすめですし、好きな音楽を聴きにコンサートやライブハウスに出かけるのもよいでしょう。
まとめ
ペンタクルの4では、今まで築き上げてきたものをしっかりと守るという姿勢のあらわれであると同時に、持っているものを守りたいがために、頑固になっていたり、独占欲が強くなりすぎたりしていることを警告しているカードです。また、自分の態度のせいで物事が動かなくなっていることも暗示しています。