
日本の祝日のひとつでもあり、毎年3月中旬にある「春分の日」。2025年の「春分の日」は3月20日(木)です。
この「春分の日」は『彼岸の中日』とも呼ばれ、太陽の黄経(黄道座標の経度)が零度になる日をいい、その年によって1、2日のずれが生じます。
では「春分の日」の歴史や意味、「春分の日」に行うと開運に繋がる行動や、おまじないにはどのようなものがあるのでしょうか?
目次
春分の日とは
春分の定義
太陽が地球を一周する日数を4等分し、それをさらに6つずつに分けたものが【二十四節気(にじゅうしせっき)】で、「春分の日」はその最初の季節となっています。
一般に言われる「春分の日」の定義とは、黄道が赤道と交わるふたつの交点のうち、太陽が赤道の南側から北側へと抜ける点を『春分点』と呼んでいます。
そしてこの『春分点』を太陽が通過するとき、太陽の黄経が零度となり、そのときが「春分」となるのです。
この現象により、この日は夜と昼の長さがほぼ同じとなり、この日以降は北半球では昼の長さが少しずつ長くなり、夜の長さが短くなってきます。
「春分の日」が毎年同じではないのは、国立天文台が毎年地球の運行状況から天文学を使って計算し、その日を決定しているからなのです。
「春分の日」の歴史
「春分の日」は、昔から春の訪れを祝い、先祖に感謝を捧げる祭りとして、農村地帯で行われていた風習のひとつです。
明治以降には歴代天皇、皇后、皇親の霊をお祀りする「皇霊祭」が「春分の日」に行われるようになり、以後一般にも広まっていきました。
昭和23年に「春分の日」は、日本の国の祭日に定められ、皇室も現在はこの日に「春季皇霊祭」を行っています。
「春分の日」とお彼岸
「お彼岸」の中日が「春分の日」に当たるのですが、「お彼岸」は「春分の日」を挟んで合計7日間の期間のことです。
「彼岸」は仏教用語で、本来は悟りの境地に達した世界をいいますが、お彼岸の時期には、普段は何の修業もしていない一般人も、煩悩を祓うために、沈む太陽に向かって拝んでいました。
そこからお彼岸の期間中である「春分の日」には、ご先祖の墓参りに行くという風習ができたのです。
2025年の春のお彼岸は3月17日から23日までです。
秋には、秋分の日の前後をやはりお彼岸と呼び、2025年は9月20日から26日までとなっています。
「春分の日」の墓参り
お彼岸にする行事といえば、お墓参りです。この風習は仏教に基づくものではありますが、仏教のルーツでもあるインドや中国にはお彼岸はありません。
もともと彼岸という言葉は仏教用語の『完成』や『成就』を意味する「パーラミター」が語源で、煩悩や苦しみから解放されて、悟りの境地を開くことを表します。
この悟りの境地を、川を挟んだ向こう側である彼岸に例え、亡くなった人たちの霊が迷いのない彼岸側に渡ると考えられているのです。
そして太陽が真東から登り真西に沈む春と秋の彼岸の時期に、あの世とこの世が通じやすくなるので、先祖供養をしつつ、やがて自分も彼岸に渡れるように願うという考えに基づいた、日本独自の文化です。
運気を上げる「春分の日」の食べ物
「春分の日」には、墓参りのほかにも、食すると運気をアップできるとされる食べ物がいくつかあります。
ぼたもち
お彼岸に食べるのは「ぼたもち」か、「おはぎ」か、混同することが多いようですが、春分の日に食べるのが「ぼたもち」で、秋分の日に食べるのが「おはぎ」です。
「ぼたもち」は漢字で「牡丹餅」と書き、これは4月頃に咲く牡丹の花をかたどって作られたことから付けられた名前です。
「おはぎ」は秋の七草の萩の葉が小豆の形に似ていることから名付けられ、秋の彼岸に供えられるようになりました。
「ぼたもち」は、小豆から作られており、赤い色をしている小豆は、昔から魔除け効果があるとされていたため、先祖にお供えしたあとに食して、邪気を払うようになったのです。
赤飯
こちらも小豆を使った食物で、「ぼたもち」と同じく邪気を払う効果があるとされ、地方によっては赤飯をお彼岸にお供えするところもあります。
蕎麦
季節の変わり目にあたる彼岸には、地方によっては「彼岸蕎麦」を食べるという風習もあります。
これは消化のよい蕎麦をこの時期に食べることで、体調を整えるという意味があるのです。
つくし
「春分」の頃に顔を出すつくし。実はビタミンやミネラルなどを含む栄養食物で、旬の物でもあり、この時期に食することで「栄養補給と旬のエネルギーを頂く」という意味があるのです。
「春分の日」にやっておきたい開運おまじない
「春分の日」は、宇宙の新年とも呼ばれており、エネルギーが入れ替わる時期でもあるとされています。
また木々が芽吹く季節でもあり、自然の力を利用しながらおまじないをすることで、いつもより開運効果がアップすることでしょう。
「春分の日」の朝のおまじない
「春分の日」の朝、出かけるときにやってみたいおまじないがあります。この日に身につけたい、光り輝くアクセアリーを用意します。
パワーストーンが付いたペンダントや指輪、あるいは金のペンダントや指輪でもかまいません。
これらを前日、できれば乾燥セージを燃やしてその煙でいぶして浄化しておきます。
「春分の日」の朝、まず太陽に感謝を込めて拝みます。それから用意しておいたアクセサリーを身につけて出かけます。
太陽の光を受けたこれらのアクセサリーが、輝きと共に運をあなたに引き寄せてくれるはずです。
お花のおまじない
「春分の日」に、リビングなどあなたが一番目にしやすい場所に、お好きなお花をたくさん飾りましょう。
「春分の日」の植物としては、牡丹やモクレン、桃などがありますが、あなたがその時に一番気になるお花、よいなと思うお花を選びましょう。
そして選んだお花の「花言葉」を調べてみてください。それが「春分の日」、あなたに届けられたメッセージとなります。
「春分の日」の次の新月の祈り
新月の夜は、もともと願いが叶いやすい日とされていますが、「春分の日」の次の新月は願いがいつも以上に叶いやすいとされています。
2025年は3月29日に牡羊座で新月が起こり、一年の中でも最も願いが叶いやすいとされています。
この日の夜、願い事をぜひ紙に過去形で書きだしてみましょう。過去形で願いが叶ったとして書き出すことがコツです。
新月は午後19時58分に起こりますが、この時刻から8時間以内に願い事を書くと、さらに叶いやすくなるとされています。
まとめ
今までなんとなく過ごしていたかもしれない「春分の日」ですが、その本来の意味を知ると、また違った気持ちで過ごせそうですね。2025年は開運につながるものを食したり、おまじないをしてみたりすることで、楽しみながら運気をアップさせてみてください。
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