
お正月や結婚式など、何かお祝い事があるときによくおめでたさや、幸運を象徴するものとして「縁起物」を飾ったり、贈ったりしますね。
この『縁起』とは、もともとは仏教の考えに基づいたものですが、「よいことをすればよいことが起こる」という、原因により生じるもの、因縁などの意味からきているとされています。
では開運を呼び込むような縁起物には、どのようなモチーフのものがあり、どのように生活に取り入れるとよいのでしょうか?
縁起物のモチーフ:だるま

縁起物のモチーフとして、絵や置物などでよく見かけるのが「だるま」です。
だるまとは、もともとは禅宗の開祖である『達磨大師』のことです。
位の高い僧侶であった『達磨大師』は、どんな苦難にも簡単には倒れずに、すぐ起き上がると言われていました。
そこからこの『達磨大師』を縁起物として作り上げたのがだるまなのです。
もともとは、江戸時代に飢饉に苦しむ農民を助けるために、少林山達磨寺の和尚さんが農民の副業として、張り子のだるま作りをさせたのが始まりのようです。
だるまは『七転び八起き』すると言われるように、何度失敗しても立ち直るので、倒産することなく、商売繁盛となる縁起物なのです。
このほか「病除け」「五穀豊穣」などにも効果があるとされています。
だるまは、何か願い事が成功したあかつきには、目玉を自分で書き入れる『大願成就』の縁起物としても売られています。
よく見かけるのは、選挙のときに当選した候補者がだるまの目に目玉を入れている姿ですが、もちろんこのように何かの成功を願うときにも縁起物として用いられています。
売られている張り子のだるまは、両目の目玉が入っていないのが普通です。
買ったときにどちらかの目に、叶えたい願い事を頭に思い描きながら目玉を入れ、願いが叶ったらもう一方の目玉を入れるようになっています。
そして購入後1年が過ぎると、ほかのお守りと同じく神社やお寺などでお焚き上げをしてもらい、新しいだるまを持ち帰るとよいとされています。
だるまをどこに置くことで最も開運できるかというと、決まりはないようですが、整理整頓されたきれいな場所に置くことが大切です。
縁起物のモチーフ:クジラ

あまり縁起物のモチーフとしては見慣れないかもしれませんが、実は「クジラ」も昔から縁起物とされているのです。
クジラは海の守り神で、豊漁や富をもたらす縁起物、その堂々とした姿は、海の王者であり生命の強さの象徴ともされているのです。
またハワイでもクジラを見かけることができたら、幸運であると考えられているほか、旅人や海のお守りとしてもクジラをモチーフとしたキーホルダーやペンダントなどが人気です。
日本では、クジラは「恵比須様」の化身であるとも考えられ、商売繁盛の意味もあります。
クジラの尻尾をモチーフにしたものは、その尻尾が上に跳ね上がっていることから、金運上昇や強運のお守りともされています。
クジラで開運を導くには、クジラをモチーフとしたアクセサリーなどを身につけたり、クジラの絵や写真を飾っておくとよいでしょう。
縁起物のモチーフ:瓢箪

日本では、昔からおめでたいモチーフとして描かれてきた「瓢箪」。
瓢箪は、6つ揃うと「六瓢(むびょう)息災」となると考えられ、病気や災難から身を守ると、古くからお守りとして用いられていました。
また日本書紀の中には、瓢箪が身代わりとなって命を救われた記述があるため、やはり災難から身を守ってくれる縁起物と考えられています。
植物である瓢箪は、たくさんの実をつけることから、子宝に恵まれ、夫婦円満に過ごせる象徴ともされています。
一方、豊臣秀吉が自分の馬印として使っていたのが「千成瓢箪」で、戦いに勝つたびに、その数を増やしていったため、瓢箪は縁起がよいとされたのです。
また瓢箪の下側は広がっているため、末広がりでおめでたいことの象徴とも考えられています。
瓢箪で開運するには、瓢箪の絵が描かれた食器を使ったり、瓢箪型の飾りや置物を飾るとよいでしょう。
縁起物のモチーフ:うさぎ

「うさぎ」は、実は日本だけではなく世界中で縁起物として考えられています。
その大きな理由は、うさぎが多産であることから「子孫繁栄」の象徴とされているからなのです。
そしてその長い耳は福耳と考えられ、運気がアップし、幸福をもたらしてくれるという考えもあります。
うさぎが跳ねる様子は、飛躍の象徴であったり、災いから逃れられることを意味すると同時に、物事が素早く円滑に進むことを意味します。
また因幡の白兎の伝説から、縁結びの象徴であるとか、お月さんでお餅つきをしている姿から、月=ツキと考えられ、開運を意味しているのです。
うさぎで幸運を引き寄せたいなら、うさぎをモチーフにした小物を持ったり、置物として飾っておくのもよいでしょう。
縁起物のモチーフ:扇

「扇」はその形が末広がりであることから、幸福がどんどんと広がって行くという意味で、縁起物としては有名です。
日本では古くは平安時代から、祭事や儀式、お祝いの贈り物などとして用いられてきました。
今でも結婚式や七五三などで着物を着た時には必ず扇も一緒に身に着けるのは、縁起物として、これからの幸せを願っているからなのです。
また扇は、神の前で踊るときにも用いられていたため、神聖な道具のひとつでもあり、神の力が宿る縁起物でもあるのです。
民間においては、扇であおぐことで邪気払いができ、また形が富士山に似ていることから、福を招きご利益がある縁起物として扱われてきました。
このように「招福」「繁栄」「発展」「成功」などを意味する扇は、結婚式や長寿のお祝いなどにも用いられることがあります。
まとめ
日本にはたくさんの縁起物があり、それらをモチーフとした品々を上手に飾ったり、身につけることで、運気をアップさせることができます。またおめでたい行事などのお祝いの品としても、これら縁起物が用いられることがあります。



