
どこの国にも「ことわざ」は存在していますが、もちろん私たちが大好きなハワイにも多くの素敵なことわざが存在しています。
その中には、日本のことわざと似ているものもありますが、ハワイの自然や文化、日常生活に根差すものや、スピリチュアル的なものが多く見受けられます。
ではハワイの心に響くような素敵なハワイ語のことわざには、どのようなものがあり、日々の生活に活かされているのでしょうか?
目次
Ole Ua,‘Ole Anuenue(雨が降らないと、虹は出ない)

この「雨が降らないと、虹は出ない」というハワイ語のことわざは、日本のことわざの「雨降って地固まる」とよく似ていますね。
雨が降ると気持ち的には沈んでしまったり、せっかくの予定が台無しになってしまったりします。
そんな辛い思いが多い雨ですが、普通虹は雨が止んだあとにしかその美しい姿を現しません。
嫌な出来事、経験、辛い思いをしたあとに、美しい虹を見ることができるように、人生においても、困難を乗り越えれば虹を見るような素晴らしいできごとが待っていますよという意味なのです。
ハワイで虹は神聖なものと考えられており、苦労や辛い思いをしたあとには虹の神様が微笑んでくれるのです。
とくにハワイの雨上がりに出る虹の美しさ、それはどんな悲しみや苦しみも忘れさせてくれるような、特別なハワイの神様のパワーがみなぎっているのです。
He poi na kai uli, kai koo, aohe hina pukoa(深く荒れた海でも、サンゴの岩は揺るがない)

美しいサンゴ礁が広がるハワイの海。
そんな海も時には大荒れになり、それはまるで人生がひっくりかえるような、すさまじさを感じることもあります。
しかしサンゴ礁は、そんな荒れた海の中でもしっかりと根を張り、荒波にも耐えて流されることはありません。
このようなサンゴ礁の姿から、このハワイ語のことわざは、どんな困難に見舞われたとしても常に冷静に、そして我慢強く耐え抜く大切さを表しているのです。
ちなみにサンゴ礁はハワイの人々にとっては、とても大切な生物なのです。
サンゴ礁は、ハワイの海の生態系の基盤となっている生き物でもあり、また海岸を大きな荒波から守るという使命をもっています。
スピリチュアル的にも、サンゴ礁はハワイの人々にとって特別な霊が宿る神聖な存在であり、先祖や神々との繋がりの象徴でもあります。
またサンゴ礁は生命の源であり、また家族のつながりや成長のシンボルとしても大切にされています。
E ‘kaupe aku no i ka hoe a ko mai(オールを前に出したら、最後まで漕ごう)

かつてポリネシアの島々から人々がハワイに渡ってきたときに乗っていたのがカヌーであり、それは単なる移動手段としてだけではなく、ハワイの人々にとってはスピリチュアル的なシンボルでもあったのです。
この「オールを前に出したら、最後まで漕ごう」というハワイ語のことわざは、ハワイの人々の先祖たちがカヌーを漕ぎ続けてハワイにやってきたときのように、あきらめずに漕ぎ続けなければ、目的地には到達できなかったわけです。
もし途中であきらめていたら命取りであったかもしれないし、どんな困難な条件の中であっても、一度始めたことは最後までやりとおしなさいという、先祖からの教訓でもあることわざなのです。
カヌーはいつの時代も、ハワイの人々にとって精神的な支えでもあり、また勇気を表すシンボルでもあり、先祖の人々の叡智が凝縮された特別な乗り物なのです。
苦しいことがあったらこのことわざを思い出すと、ハワイの大海原を一生懸命カヌーを漕いで、「美しい楽園にたどり着いてみせる!」という勇気を得られるかもしれませんね。
‘A‘ohe mea ‘imi a ka maka(あちこち探す必要はない)

「あちこち探す必要はない」というこのハワイ語のことわざは、ハワイの人々の温かい心や生活がにじみ出ていることわざでもあります。
自分の現状に満足できず、新天地を求めて出かけるのもよし、新しいやり方を探してみるのも間違いではありません。
しかしあなたが育ったこの土地には、あなたにたっぷりのアロハの気持ちを込めて、育んできた家族や友人との愛があります。
そしてどんなときでも、あなたを囲んでいる愛はあなたを見放すことなく、温かい微笑みと心であなたを救ってくれるのです。
そんな環境にいるあなたは、大切なことを見落としているのではないでしょうか?
あなたが本当に必要とする人、必要とするものは、あなたのすぐそばにあるかもしれないのです。
手に届かぬ遠いところのものを探し求める前に、あなたの周囲をよく見て感謝し、また自分自身の心の内側をも顧みることで、あなたが本当に求めているものがそこにあることに気が付くのではないでしょうか?
この言葉はハワイに住んでいなくても、現状に満足できなくなったときなどは思い出してみるとよいのではないでしょうか?
Kanaka no’ A’a i ka hula waiho ka hilahila i ka hale(フラを踊るなら恥じらいは家に置いてこよう)

ハワイの人々にとってフラとは、単なる踊りではありません。
それは神々への祈り、自然への感謝、あるいは子孫に歴史や言い伝えを残すための特別な踊りなのです。
神々や自然との繋がり、そして文字を持っていなかったハワイにおけるコミュニケ―ションの手段として用いられ、また踊ることで霊力も高められると信じられているフラ。
そんなフラのひとつひとつの動作には、スピリチュアル的な意味が込められています。
フラを踊るときは自分の心、体、精神が一体となり、またこれらを解放することで自由な表現力をもって、素晴らしい踊りができるとされています。
この「フラを踊るなら恥じらいは家に置いてこよう」というハワイ語のことわざは、ハワイでフラを踊るときは恥ずかしがることなく、自分の気持ちを正直に踊りで表現することが大切であると教えています。
そこには日常生活においても、人の目ばかり気にするのではなく自分の気持ちをしっかりと述べ、感情表現も豊かにし、自信をもって堂々としていることの大切さを説いているのです。
まとめ
スピリチュアルな島、ハワイにはその文化や歴史に根差したいろいろなことわざが残されています。それぞれのことわざには、先祖からの大切な教訓も含まれており、現代に生きる我々にとっても心に響くものが多いのです。



