
日常生活で食卓に上るおかずに、欠かせない食品のひとつとして「ゴマ」があります。決して主役ではないけれども、少しのゴマが食欲をそそり、おいしさが増します。
そんなゴマは、紀元前3500年ごろにインドで栽培されていたと言われており、インドでは食用とするほかにも、インドの伝承医学であるアーユルヴェーダにもオイルとして用いられています。
ではゴマは世界中でどのように愛され、そしてどのようにスピリチュアルとも関係しているのでしょうか?
世界中で愛されるゴマ

ゴマは古くからインドで栽培されていたとされていますが、実はその前から存在していました。
ゴマの発祥地はアフリカで、6000年前から野生で生えていたのです。
紀元前14世紀ごろにはエジプトなどでも、ゴマは体によいことから、薬用として利用されていました。
驚くことにはエジプトでは食用や薬用以外にも、ミイラの防腐剤としても用いられていたのです。
ゴマは物々交換などをしながら、シルクロードを経て中国や日本にも伝わり、主にアジアや中東でよく利用されるようになってゆきました。
日本では縄文時代の遺跡から、ゴマの種子が発見されていますが、奈良時代になると、ゴマを栽培して油を抽出し、食用油や燈油として使用していたのです。
そして平安時代になると、ゴマはお菓子に用いたり、薬としても利用されるようになっていったのです。
ゴマの神秘性

ゴマは、とても小さな粒でありながら高い栄養価があり、食べると生命力を高めるとして、古代から不老長寿・健康の象徴とされて縁起物、贈答品などにも用いられてきました。
このように小さなゴマのひと粒ひと粒には、パワフルな実りのエネルギーのみならず、健康や繁栄、魔除けなどのエネルギーが蓄えられているのです。
ゴマは薬や食品として用いられてきた以外にも、バビロニア(現代のイラクの南部地方)では、ゴマには神秘的なパワーが宿ると信じられており、ゴマ油を魔術に使っていたこともあるという説が残っています。
ほかにも古代メソポタミア文明において、神聖な宗教的な儀式などにもゴマ油が用いられていました。
メソポタミアではゴマの秘められたパワーを用いて、神々が人間を創るときにゴマ酒を飲んだとされています。
このように古くから食用や薬用として愛されてきたゴマですが、古代エジプトのクレオパトラは、ゴマの成分であるビタミンEが美容によいことから、ゴマ油をボディオイルとしても用いていたと言われています。
開けゴマ!

「開けゴマ!」という言葉を聞いたことがあるでしょう?
「千夜一夜物語(アラビアンナイト)」のお話の中の「アリババと40人の盗賊」で、宝物が隠された洞窟の岩の扉を開くときに用いられる呪文なのです。
この呪文で開いた扉の向こう側には未知の新しい世界が待っており、そこに飛び込んでゆくことで、あらたな展開が始まるというわけです。
この「開けゴマ!(Open The Sesami)」の由来は、実はゴマが熟すとそのさやが勢いよくはじけるように開くため、それが大きな扉が開く様子を想像させたところから用いられているようです。
またゴマは、中東ではとても貴重で大切なものと考えられていたことも影響しています。
このようにゴマは、大変神秘的であり、また新しいことを切り開くことができるような、特別なパワーを持つ植物と考えられてきたのです。
ゴマで開運

非常に栄養価と利用価値が高く、そしていろいろな効果を秘めたゴマは、もちろん開運のパワーも持っているのです。
「ゴマをする」という言葉がありますね。
これはこびるような解釈をすることも多いのですが、実はこれは相手に上手に気に入られる様を表した言葉なのです。
そしてなんとすったゴマを食することで、仕事運がよくなると言われているのです。
また「ゴマをする」=金運を引き寄せる、お金がくっつくなどの意味があるため、繁栄、金運上昇の効果があると昔から考えられてきました。
ゴマには金ゴマ、白ゴマ、黒ゴマなどがありますが、その中でも金ゴマは油脂分も多く、香りも高く、またその美しい金色のような輝きから、金運アップのゴマとも呼ばれているのです。
金ゴマをすりゴマにしたものを食せば、さらなる金運アップへと繋がることでしょう。
甘みの多い白ゴマは、風味としてはあっさりしてはいますが、体の不純物を排出して浄化する働きがあり、健康運をアップしてくれます。
黒ゴマにも浄化作用があり、体にもよいことから不老不死の妙薬としても紹介されています。
またお肌を美しく保ち、体内のエネルギーも解放してくれることから、黒ゴマは恋愛運アップにもおすすめなのです。
ゴマと縁起

ゴマは、古くから縁起物として重宝されてきました。
ゴマの中でも香りが強めの黒ゴマには、魔除けの力があるとされ、負のエネルギーを跳ね返す力を持っているとされています。
神社のお供え物や護符の材料としても使われることがあり、「邪気を払い、運を開く」食べ物とされています。
また金ゴマは、年末年始には金運アップになる縁起物であるとして、よく料理などにも用いられます。
金のすりゴマを金色の袋に入れて神社で売られているものもあり、これは「金運開けごま!」と呼ばれる人気の縁起物となっています。
またゴマの実の断面をデザイン化したゴマ模様の組子細工は、長寿と健康、繁栄の意味が込められており、縁起のよい模様として使われています。
このゴマ模様は古くは武士の紋として、現在では飲食店のロゴなどにも商売繁盛を願って、よく用いられています。
また人生の門出を祝うときの縁起物として、ゴマ製品を贈り物にすることもあります。
一方、ゴマはさやの中にたくさん入っていることから、子孫繁栄や多くの幸せを意味するので、結婚のお祝いなどにも縁起物として用いられます。
まとめ
日常的によく食するゴマは、食用としてだけでなく薬や燈油としても古くから用いられてきました。その小さな一粒に秘められたパワフルな神秘的なエネルギーは、開運や縁起物としても、今でも広く用いられる存在なのです。
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