「ホトトギス」という野鳥と同じ名前を持つ花をご存知でしょうか?鳥の「ホトトギス」の胸にある斑点とよく似たものが、この花にもあることから付けられた名前です。
この花にはもうひとつ「油点草(ゆてんそう)」という名前もあり、これは花の斑点が、まるで油が垂れたように見えることから付けられました。
ではこのユニークな名前の起源を持つ「ホトトギス」の、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【ホトトギス】にまつわるスピリチュアルなお話

中国に伝わる「ホトトギス」の花の伝説
昔ある場所にとても貧しい兄弟が暮らしていました。
兄は生まれつき視力がよくなく、全盲でした。
弟はとても心優しくて、いつも兄のために山で山芋を見つけてきては、おいしいところを兄に食べさせて、自分は残った山芋のしっぽの部分を食べていました。
しかも兄が心配しないようにと、隠れるようにしてそれを食べていました。
兄は弟が隠れて食べていることを知ると、きっと何かおいしいものを自分だけ食べていると思い込み、なんと弟を殺して弟の腹を包丁で裂いてしまったのです。
するとなぜか突然、兄の目が開き、全盲であったのに物が見えるようになったのです。
そして弟の腹の中にあったものがとても粗末な食べものばかりであったことを知りました。
兄は弟の死体を抱いて嘆き悲しむうちに、なんと魂が抜けてしまって鳥になってしまいました。
そして「弟が恋しい」と泣き叫ぶたびに、喉から血が出て胸をかきむしると、血にそまった羽根が落ちて「ホトトギス」の花となったのでした。
【ホトトギス】が誕生花の日
【ホトトギス】が誕生花です。
- 9月12日
- 9月16日
- 9月19日
- 10月4日
- 10月9日
- 10月19日
- 11月29日
【ホトトギス】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。

(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
「ホトトギス」は風水では縁起がよいとされ、知恵や繁栄、ハーモニーをもたらすとされています。
また「ホトトギス」は、風水では流れる水の要素を持つと考えられており、環境をバランスよく作りだすことから、北の方角にある玄関、あるいはトイレなどに飾るのがベストです。
花言葉【ホトトギス】の意味
「ホトトギス」は、日本では元禄時代にはすでに庭に植えて楽しまれていた花です。
多年草で日本や台湾、朝鮮半島、中国などを原産としています。
その名前は鳥の「ホトトギス」の胸毛の斑点と、この花の斑点が似ていることから付けたという、ユニークな起源です。
英語名では「Toad Lilly(トードリリー)」と呼ばれることもあり、これは「ホトトギス」の花の模様がカエルの模様に似ていることから付いています。
つまりヒキガエルのようなユリという意味なのです。
「ホトトギス」は6枚の花被片があり、そのうちの3枚は萼で、残りの3枚が花弁なのです。
散るときは1枚ずつ散りますが、夏から秋にかけての長い間、花を楽しませてくれます。
「ホトトギス」は日陰を好む山野草で、地植えのみならず、植木鉢などでも育てることができるので、園芸家の間では人気が高い植物です。
ただほかの植物と混ぜて植えると負けてしまうので、鉢植えにするのが無難です。
また「ホトトギス」には一重咲きと八重咲があり、一重咲きは夜になると強い香りを放ちます。
「ホトトギス」は全部で19種類ありますが、そのうちの10種類は日本で自生しています。
草丈は40センチから1メートルほどで、花の大きさは2センチから3センチくらいです。
夏の終わりから秋にかけて咲く花で、昔から鳥のホトトギスは不思議な力を持つ「霊鳥」と呼ばれていることから、「ホトトギス」の花も縁起がよく格調の高い花として、茶花や生け花にも使われ、親しまれてきました。
「ホトトギス」には、紫、白、黄色、ピンク、オレンジ色があります。
「ホトトギス」の花言葉①
- 永遠にあなたのもの
- 永遠の若さ
これらは、「ホトトギス」が夏の終わりから秋にかけて、長期にわたってひっそりと咲くその姿から、付けられた花言葉です。
大好きな恋人にこの花言葉を添えてプレゼントしてみると、きっと喜ばれることでしょう。
「ホトトギス」の花言葉②
- 秘めた恋
- 秘めた意志
これらの花言葉は、「ホトトギス」の花が日陰で健気に咲いているその姿から付けられたものです。
「ホトトギス」の花言葉③
- あなたの声が聞きたくて
とてもロマンチックなこの花言葉は、『キイジョウロウホトトギス』という種類の花に付けられたものです。
花が釣鐘型をしており、口を閉じてじっとしているその姿から付けられたのでしょう。
自分の気持ちを告白したいときに、この花言葉を添えてこの花の鉢植えをプレゼントしてみませんか?
「ホトトギス」の花言葉④
- 愛らしい
この花言葉は、白地に紫の斑点がたくさんある『ヤマジノホトトギス』という種類の花の姿から付けられたものです。
かわいいパートナーのお誕生日に、この花の鉢植えを贈ってみてはいかがでしょうか?
花言葉【ホトトギス】の基本情報
科 属 | ユリ科 ホトトギス属 |
原産地 | 日本、台湾、朝鮮半島、中国 |
品種 | 19種 |
開花時期 | 7月~10月 |
英語和名 | ・Japanese toad lily(ジャパニーズ・トード・リリー) ・ホトトギス(杜鵑草、時鳥草、時鳥、杜鵑)、油点草(ユテンソウ)、トードリリー |
まとめ
「ホトトギス」は鳥のホトトギスの胸の斑点が、花にある斑点と似ていることから付けられた花名です。夏の終わりから秋にかけて、長い期間咲き続けることに関連した花言葉が多く存在し、ロマンチックなものも含まれています。
