神戸市東灘区にある保久良山近辺は、ハイキングコースや岡本梅林などがあり、地元の人には人気の散歩コースです。
その保久良山にあるのが「保久良神社(ほくらじんじゃ)」ですが、見晴らしがよいだけでなく、パワフルなエネルギーが流れていることでも有名です。
実はこの「保久良神社」は、日本語の起源とも言われている「カタカムナ」の聖地とされており、非常に不思議なパワースポットでもあるのです。
「保久良神社」の起源
「保久良神社」は、神戸市東灘区の金鳥山中腹にある「保久良山」と呼ばれている場所に鎮座している神社です。
いつ創建されたかは定かではありませんが、境内外には多くの磐座があり、そこからは石器時代や青銅器時代のみならず、弥生時代の石器や土器、玻璃製の勾玉なども多数出土しており、それらが神聖な儀式などに用いられていたと考えられます。
このことから「保久良神社」は、古代より祭祀を執り行った特別な場所であったと考えられています。
また神社に残る由緒書きによると、倭国の国造りを行った祖であるとされる『椎根津彦命(しいねつひこ)』が、この「保久良神社」の主祭神であると記されています。
『椎根津彦命』は、神武天皇が日向から東征し、豊後水道にさしかかったところで現れた漁師なのですが、彼は神武天皇に水先案内を申し出たのでした。
そこで天皇は、この漁師に「椎の木の棹」を授け、そこから彼の名前が『椎根津彦命』となったとされています。
現在の「保久良神社」の主祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)となっており、配祀神が椎根津彦命、大国主命(おおくにぬしのみこと)、大歳御祖神(おおとしみおやのかみ)です。
「保久良神社」のご利益は、子授、縁結び、厄除け、良縁、夫婦円満、学業上達、病難除去、五穀豊穣、商売繁盛、金運向上などです。
●保久良神社:兵庫県神戸市東灘区本山町北畑680
●最寄り駅:阪急電車「岡本駅」
「保久良神社」と「カタカムナ」
「保久良神社」が注目されるようになった理由のひとつが、古代日本文明である「カタカムナ」の聖地であるとされたことによります。
「カタカムナ」とは、なんと約1万2000年以上前、旧石器時代の終わりごろに、日本で唯一栄えていた文明であるとされているものなのです。
いったいどのようにして「保久良神社」が、「カタカムナ」の聖地であるとわかったのでしょうか?
それは1949年から1956年のうちの2年間(いつであったかは定かではない)に、『楢崎皐月(ならさきさつき)』という物理学者であり電気技術者が、「保久良神社」のある「金鳥山」で、戦後の食糧難解消の農業方法を見出すための調査を行っていました。
そのときに『平十次(ひらとうじ)』という穴居生活をしていた不思議な老人と出会い、彼から「カタカムナ文献」というものを見せられたのでした。
『平十次』は「カタカムナ神社」の宮司であったと告げたそうですが、その「カタカムナ神社」というのは「保久良神社」のことであるとされています。
楢崎氏が『平十次』から見せられた「カタカムナ文献」とは、「カタカムナのご神体」でもあり、普通は「見ると目がつぶれる」とまで言われていた、大変重要な巻物だったのです。
そしてそれを見た楢崎氏は、かつてこの地に住んでいたとされる「アシヤ族」によって書かれた「八鏡文字(はちかがみもじ)、または(はっきょうもじ)、八咫鏡文字(やたのかがみもじ)とも言う」ではないかと思い、ノートに書き写して研究を始めたのでした。
「八鏡文字」とは、現在のカタカナの語源とも言われる図象文字のことです。
また「アシヤ族」とは、六甲山地区の現在の『芦屋』に住み、高度な科学技術にすぐれていたとされる、不思議な民族なのです。
「カタカムナ」の文献は、この「アシヤ族」によって書かれたのではないかとされています。
そして1960年中期以降に、楢崎氏は「カタカムナ文字」に関する研究を著書にして出版しはじめたのでした。
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