ロシアには美人が多いと言われているほど、色白でキレイな女性が多い気がします。そんなロシアの世界遺産は目を見張るような美しい建物が並びます。
目を引く建物が多すぎて、ロシアの世界遺産は建物ひとつというよりも、その一帯という解釈が多いです。おとぎ話のような美しい世界に足を運んでみませんか?
赤の広場
ロシアの中でもメディアの露出度が高い広場で世界遺産に登録されています。
ソ連時代には、メーデー行進や軍事パレードでニュースを騒がせていました。周りを歴史的な美しい建物に囲まれていて、いつも人で賑わうロシアの人の憩いの場でもあります。
特に赤の広場の南東端にある、ワシーリー大聖堂はネギ頭の色鮮やかなドームを持つ変わった建物ですが、その外観はとても素晴らしいのです。
赤の広場をはさんで向かい側には、3階建てゴシック様式の建物である国営グム百貨店が見えます。またレーニン廟も近くにあるので、直接見ることも出来ますよ。
更に、赤の広場では結婚式を挙げているカップルを良く見かけます。
モスクワでは結婚の最初に結婚宮殿にいき、結婚証明書にサインして、ヴァラビョーヴィ丘や赤の広場など市内の2、3ヶ所を車で回り、レストランかカフェあるいは自宅で披露宴を行うのが一般的だそうです。世界遺産で結婚を祝うなんてロシアらしくて素敵ですね。
クレムリン
ロシアのモスクワ川北岸、小高い丘の上に立つ世界遺産です。
「クレムリン」はロシア語で「城塞」を意味しています。変形三角形の土地は20の城門と大小の塔を持つ赤い城壁に囲まれていて、その中に帝政時代の宮殿や聖堂などの建物が並んでいます。
一部は訪れた観光客にも公開されています。一部と言ってもクレムリンに出入りできる門はたったの2ヵ所です。さすが世界遺産といったところでしょうか。
公開されている一つが、ボロヴィツカヤ塔をくぐって中に入ったところにある武器庫です。博物館となっているので、鎧甲等の武器の他に馬車や王冠、宝石、金銀細工などロシア帝国の宝物を見ることが出来ます。
中央に位置する金箔を貼ったドームを持つウスベンスキー大聖堂は、最も重要な聖堂で今でもロシアの人に大切にされています。美しい建物を間近で見られる貴重な世界遺産といえるでしょう。
サンクト・ペテルブルク歴史地区
200年間にわたりロシア帝国の首都となり10月革命後、レーニン率いるソビエト政府が誕生した場所でも知られる世界遺産です。
バルチック海を臨む位置にあり 「北のベニス」とも呼ばれていて至る所に運河が流れ、白夜の季節などはその美しさがいっそう映える、ロシアならではの景観を楽しめる世界遺産でもあります。現在でもロシアの第2の都市としてロシアの人が多く住んでいます。
おもな見どころは、ピョートル大帝の華麗な冬の宮殿となっている「エルミタージュ美術館」、ソビエト政権が独立宣言を行った場所としても知られる「スモーリヌイ修道院」、ピョートル大帝がエカテリーナ妃のために建てた夏の宮殿である「ペテルゴフ宮殿/エカテリーナ宮殿」など歴史的な建造物が並んでいるところです。
これらの代表的な建物が世界遺産として登録されています。見上げるとため息が出そうなくらいの圧倒される建物ばかりです。
バイカル湖
ロシア南東部のシベリア連邦管区ブリヤート共和国とイルクーツク州、チタ州に挟まれた三日月型の湖です。
今は世界遺産として観光に来る人も増えました。ここの湖は透明度が高いことで知られていて、なんと世界一なことから「シベリアの真珠」とも呼ばれています。まさに世界遺産を名乗るにはふさわしい外観ですね。
面積はおよそ31,494km2で日本一の湖である琵琶湖の46倍にもなります。世界で最も深く最も古い湖でもあります。
バイカル湖は寒冷地にあるため、1月から5月は湖面が凍結しています。その氷厚は70〜115センチに達するとも言われています。そんな湖面に最近、数百メートルにも及ぶ大きなヒビが入り、世界を二分するかのような光景が広がったと言われています。
湖が凍ると、その透明度の高い水質から青い光だけを通すようになり湖全体がエメラルドグリーンに見えるという美しい光景を見ることができます。ロシア人も愛する美しい世界遺産です。
エルミタージュ美術館
ロシアのサンクトペテルブルクにある世界有数の美術館、世界遺産でもあります。ルーヴル美術館、メトロポリタン美術館と共に世界三大美術館として知られています。
収蔵品の点数は300万点を超え、まばゆい宮殿ホールが連なる館内は本当に素晴らしいです。ピカソ、マチスの初期作品からレオナルド・ダ・ヴィンチの作品など、ずっといても飽きないところはさすが世界遺産ですね。ここにはもうひとつ注目すべきものがあります。
なんとこの美術館には、開館されてからずっと住みついている猫たちがいます。ロシアでは「4本足の警備員」として有名で、50匹ほどの猫が放し飼いにされています。元々はネズミ退治のために買われたのが始まりです。
今では「猫注意」の看板や「猫の気を悪くさせてはいけない」という暗黙のルールなど猫を目的に観光に来る人もいるとか。ロシアに来たら世界遺産だけでなく猫にも癒されるのもありですね。
まとめ
ロシアの世界遺産はいかがでしたか。文字では伝えられないくらいに美しい建物がひしめき合っているロシアは、世界遺産めぐりにはおすすめです。
建物や大自然の美しさ、豊かさに触れるとともに、ロシアならではの街並みやロシアの人たちとの触れ合いも楽しんでくださいね。
ロシアは広いので世界遺産だけでもなかなか、回りきれません。事前に行きたい世界遺産をチェックしてから訪れると、満足いく世界遺産めぐりが出来るはずですよ。