神社にお参りする際の、お賽銭はいくらにしていますか?お賽銭の金額は人それぞれになりますが、縁起のいいお賽銭の金額を意識している人もいるでしょう。現代では、「お賽銭」といえばお金のことになります。お賽銭の意味や縁起のいいお賽銭の金額についてご紹介します。
お賽銭の意味
お賽銭の「賽」という文字は、「神から受けた福に感謝してまつる」というメッセージがあります。賽銭は「散銭」とも書かれ、神前に撒き散らす米「散米」に由来しています。金銭が流通する以前は、お米を白い紙で包んだ「おひねり」をお供えしていました。
貨幣経済が浸透すると共にお金をお供えするようになりました。お参りした際には感謝の気持ちをお金としてお供えします。お賽銭とは供え物の一種になります。日本で一番古い賽銭箱は1540年鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)に設置されています。
また、罪や穢れを銭に移して祓う「身を清める」という意味もあります。お賽銭は高いほどご利益があるというわけではありません。お賽銭の金額にとらわれるのではなく、神様に対しての感謝の気持ちを込めてお納めしていくことが大切です。
お賽銭は神社では感謝の気持ちになりますが、寺院ではお布施になります。お賽銭は滑らすようにお賽銭箱にお納めしましょう。神様にお納めするものなので、投げ入れるのは失礼にあたるので注意しましょう。
縁起のいいお賽銭の金額
縁起がいいからということで5円玉を納める方も多いのではないでしょうか。5円玉は穴が開いていることから、先が見通せるという意味として古くからお賽銭に使われています。
見通しがよいことで、未来も見通しがよいとされています。5円はご縁と言われることがあります。良いご縁に恵まれることで、人生も好転していきます。ご縁を大切にしたいという思いから、縁起のよい5円玉をお賽銭にすることが多いかもしれません。
お賽銭の金額は縁起を担ぐために語呂合わせで決めることがあります。神社のお賽銭に迷ったら、語呂合わせで決めてみるのもよいでしょう。
【5円】
「御縁に巡り合える」という語呂合わせで、「5円」をお納めします。よい縁に恵まれることで、仕事や人間関係、恋愛に大きく影響していきます。人との縁は財産でもあり、神様の御加護によってご縁を頂くことに感謝して「5円=ご縁」をお納めしましょう。
【15円】
「十分なご縁がある」という語呂合わせで、「15円」をお納めします。この場合は、5円玉を3枚お供えします。十分に人と人とのご縁を結んでくれるという意味になります。
【25円】
「二重のご縁がある」という語呂合わせで、「25円」をお納めします。この場合は、5円玉を5枚にします
【30円】
「調和のとれたご縁がある」という語呂合わせで、「30円」をお納めします。この場合は、5円玉を6枚にします。「6」という数字は、ヘキサグラムを表し、調和や安定といったメッセージがあります。
【40円】
「末広がりにご縁がある」という語呂合わせで、「40円」をお納めします。この場合は、5円玉を8枚にします。漢字の「八」という数字は、上から下に広がることで形が末広がりになり縁起がいいと言われています。中国でも、「発(ファー)」と、「8」の音が似ていることから「8」はラッキーナンバーとして人気です。「発(ファー)」は発展する、富むという意味です。
【50円】
「五重のご縁がある」という語呂合わせで、「50円」をお納めします。この場合は、5円玉を10枚にすることで「五重」になります。
【115円】
「いいご縁がある」という語呂合わせで、「115円」をお納めします。この場合は、5円玉を23枚にします。
【485円】
「四方八方からご縁がある」という語呂合わせで、「485円」をお納めします。この場合は、5円玉を97枚にします。
【4129円】
4129円は、良い福が訪れますようにという語呂合わせになります。福を招き寄せたい人にはよいでしょう。
【1万円】
1万円の「万円」を逆から読むと「まんえん=えんまん(円満)」から、すべてが円満になるという意味があります。何か物事を円満に進めたいときには、1万円をお納めすると神様の御加護を頂けてよいかもしれません。
人の気持ちが紙に乗りやすいと言われています。紙幣にする際には、新券にしてお納めしましょう。ご祝儀袋もしくは熨斗袋に入れて納めるのが正しい作法になります。表書きは「御初穂料」と書いておきましょう。
【11104円】
11104円は語呂合わせで、いい年になりますようにという願いを込めてお納めします。新たな年を迎えるときに縁起のいい語呂合わせになります。
まとめ
お賽銭に迷った際には、語呂合わせで縁起を担いでみるのもよいでしょう。ご縁を頂くことで、良くも悪くも劇的に人生が変わることがあります。それだけ人との縁、場所との縁、職場との縁などさまざまなご縁を大切にしたいという思いが語呂合わせに表れるのでしょう。
あくまでも語呂合わせになります。大切なのは神様に対して真摯な気持ちでお参りし、感謝の気持ちをもって過ごすことです。
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