タイと言えばたくさんの寺院がそびえ立つイメージがあります。気候も人も温かく怒る人が珍しいとも言われている国ですね。そんな微笑みの国タイの見ごたえのある観光スポットや知る人ぞ知るローカル観光スポットを見てみたくはありませんか?
古都アユタヤ
タイの中でも長期にわたって栄えた都として有名です。1350年から約400年もの間、アユタヤ王朝の都として君臨していました。
水運にも恵まれ中国・ペルシャ・ヨーロッパとも交易を行っていたので、東南アジア最大の国際都市として隆盛を極めました。日本ともかかわりが深く17世紀には朱印船貿易により日本人町も形成されました。
しかし隣国ビルマ軍侵攻によってその繁栄はついに終焉を迎え、タイの多くの寺院や宮殿が破壊されてしまいました。かろうじて観光できるのは歴代王3人が眠るアユタヤ最大の寺院ワットプラシーサンペットです。
広い草原に高さ5メートル、全長約28メートルの白く巨大な寝釈迦仏像が横たわるワットロカヤスタ、木の根に埋め込まれた仏像が有名なワットプラマハタートなどです。
頭部を切り取られた痛ましい仏像が多いのは、底に隠されていた財宝を略奪する目的で持ち去ったからと言われています。広大な敷地にタイ、中国、ヨーロッパの華麗な建築物が点在している観光スポットです。
ワット・プラケオ
タイの観光の目玉ともいえる王宮と寺院です。タイの人でも一生に一度は行っておきたいと思う場所として有名です。市内には複数の宮殿がありますが、観光のメインとなるのがワット・プラケオです。ラーマ1世から5世まで5代の王様が暮らしていた王宮です。
タイ人にとっては、王室のさまざまな儀式が執り行われる非常に重要な場所であり、神聖な建物とされています。タイ国中から多くの人々が参拝しにやってきているので、タイ人の信仰の深さも垣間見ることができます。
見どころとしては、ラーマキエン物語を元にした絵画が描かれている「回廊の壁画」、本尊へ行く途中で、黄金の仏塔やタイ様式の塔堂プラモンドップや、プラサート・プラテーピドーンを見ることができる「境内」、そして「本尊」では全長60センチほどの黄金の袈裟をまとい、深い緑色の輝きを放っている仏像があります。
その姿はとても神秘的で一見の価値ありです。タイの人でなくても憧れの的になっている観光スポットです。
ワット・ポー
タイのバンコク市内では3大寺院のひとつとして人気の観光スポットです。中でもワット・ポーは最古の歴史を持つ寺院です。特に観光客に人気なのが全長46メートル、高さ15メートルの巨大な涅槃仏で横たわっているのが印象的です。
全身は金箔でおおわれています。大きさだけでなく足の裏に描かれた仏教の世界観を見てください。細かく砕いて磨いた貝殻を嵌め込む技法によって描かれた緻密な螺鈿細工が施されています。
しかし、ワット・ポーの魅力は涅槃仏だけではありません。タイ古式マッサージの総本山としても知られているので、境内にはマッサージ小屋を併設しています。観光客も実際に施術を受けることができるので、人気の観光スポットです。
更に礼拝堂には108つの鉢がずらりと並べられています。108つの鉢に煩悩を象徴するサタン硬貨を入れていくことで、その煩悩が消えると信じられています。見て良し、体験して良し、のタイならではの楽しみ方ができる観光スポットです。
ワットアルン
こちらもタイの中で人気の観光地であり市内の3大寺院の1つです。ちなみに、ワットはタイ語で寺、そしてアルンは暁、夜明けという意味です。川沿いにそびえ立つ仏塔とその目の前を行き交う船は、まさにタイならではの風景だといえます。
創建については記録は定かではありませんが、アユタヤ王朝時代にはすでにあったと記されています。その後、現王朝の前のトンブリー王朝時代にはここが王室寺院とされていました。その後バンコク王朝となり王室寺院ではなくなりましたが、ラーマ2世からは特別な保護を受け増築され、今の姿になったと言われています。
おもな見どころは2つです。敷地内に5基の仏塔がありますが1番大きなもので高さが75メートルにもなります。台座周りは234メートルもあります。ヒンドゥー教の影響を受けて建てられているため、上部にはヒンドゥー教のエラワンという象が、その上には座っているインドラという神様の像が鎮座しています。
本堂には回路に120体もの仏像が並べられています。その前には中国の影響を受けた石像が144体ならんでいます。本堂の台座の下にはラーマ2世の遺骨が納められているそうです。タイの歴史とスケールの大きさを感じられる観光スポットです。
タリンチャン水上マーケット
タイで観光客が行きたい場所としてトップ3に入るのが水上マーケットです。観光でも楽しめる水上マーケットはタイが最もお馴染みですね。
ツアーに良く組み込まれている水上マーケットと言えばダムヌン・サドゥアク水上マーケットが有名です。有名観光地とあって世界各国から来ている観光客でごった返しています。
そこでもっとローカルな水上マーケットが「タリンチャン水上マーケット」です。
ここの水上マーケットは船がたくさん浮かんでいるようなものではなく、屋根の付いた桟橋の上にござとテーブルを並べて、その周りに専門屋台の小船がグルリと停泊しています。観光客はそれぞれの船から食べ物を注文できる言わば水上レストラン方式です。
更にメインは、運河を約2時間かけて観光して回るボートツアーです。
庶民の水上生活を覗いたり、お寺やオーキッドファームに立ち寄ったりと内容はなかなかに盛りだくさんなんです。夕方には涼みながらビールを飲む人や、カラオケする人たちもいて一日満喫できるところです。
そこにいるほとんどがタイ人なので、タイの生活を一緒に味わえる観光スポットです。
まとめ
タイの人気観光スポットはいかがでしたか。
3大寺院はどこも素晴らしいので余すことなく見て回りたい観光地ですね。想像するよりも美しいと言われるタイの寺院は外側から見ても良し、中を満喫するも良しです。
そして水上マーケットでタイ人になったつもりで楽しみましょう。心がホカホカするようなタイはおすすめの観光地です。
