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女教皇(おんなきょうこう)の意味
A: カードの番号は2番。ソロモンの神殿を意味する両脇にある黒色と白色の柱の間に、女教皇の視線はまっすぐ正面を向いて静かな佇まいで見守っています。特に目に引くのは、光と闇を意味する白色と黒色の2本の柱。
この柱は、対照的な意味を表しています。
B=Boaz(ボアズ)・・・「力」「闇」
J=Jachin(ヤキン)・・・「確立」「光」
他にも男と女、陰と陽、意識と無意識というような相反する様々な2つのものを表しています。白か黒か、二者択一の選択を迫る時に使うことわざがあるように、違いをはっきりさせる、ちょっと冷たい印象のカードです。
B: ここに登場する女教皇は沈黙しています。ちなみに、女教皇と似ていて5番目に出てくる「教皇」のカードには、教えるという意味が表すとおり彼の弟子たちも一緒に描かれていますが、女教皇は教皇と違って弟子のような人もおらず、1人で座っています。これは物事を静かに静観しているという意味を表します。
C: また、彼女の膝の上にある巻物は「TORA(トーラー)」と呼ばれるユダヤ教の秘伝の書物です。トーラーは、ユダヤ教徒の生活の根幹をなすものとして読まれている教典ですが、彼女が持っているトーラーは開かれる事がないのです。なぜなら、彼女はこのトーラーを読む必要がなく、言葉や文章ではなく、直感で感じた事を伝える事が出来るからです。みなさんは、言葉を超えた何かを感じた経験はありませんか?直感、まさにこのカードは直感を意味しているのです。
D: 彼女が身に着けている衣装は、女神イシスのローブです。足元に見えるのは三日月、彼女の頭にある王冠は、月そのものを表しています。2つの角は月の満ち欠けを、中央の円は満月を意味しています。
E: また、後ろのカーテンには、ザクロの絵が描かれています。ザクロは女性と関係のある果物だと言われることもあり、月の満ち欠けも女性と結び付けられることがあります。
F: 彼女の背後をよく見てみると、柱の後ろにあるカーテンの隙間から湖らしきものが描かれています。彼女は静かな湖の前に座り、直感や宇宙の言葉を下す事に心を傾けているように見えます。彼女のように、冷静に自分の心の内側に意識を傾けて、「自分の本当の声を聴いてみてください。」とカードが語りかけているようです。
女教皇のキーワード
- 直感・純潔・プラトニック・精神性・理性
- 深い考えを持って物事をしっかりみてください。
女教皇の正位置

【恋愛の場合】
純粋な恋・思いを秘めている・直感的な恋・ひらめく恋
例えて言うと、映画「君の名は」に登場する主人公の瀧と三葉のような、精神的なつながりの深い関係性ある恋愛。
【仕事の場合】
資格の取得・研究職・専門的な仕事・キャリアアップ
目標に向けてまっしぐらに取り組んでいくことで上手くいく。勤勉に取り組む姿勢が吉となる。
【金運の場合】
こつこつと貯める・直観で何かを得る。
突然降ってわいたインスピレーションから、宝くじなどを買ってみたくなったりするかも。お金に関係することを勉強するのもいいかもしれません。例えば株など。
【全体的なアドバイス】
目標に向かってまい進する事・コツコツと地道に進んでいくこと・直観を大切にする=自分を大切にしている事
運気が上昇するためにも直感は大切なので、「直感を磨くといいですよ」ということを暗示しているカードでもあります。また、手紙・電話・メールといったキーワードを意味することもありますので、正位置だと待っていた相手から連絡が来るという解釈もできます。
女教皇 逆位置

【恋愛の場合】
拒否する・関心がない・神経質になる・嫉妬・ひがみ
相手との関わりを拒否したり、ヒステリックになったりして、相手を批判するような態度をとってしまう。
【仕事の場合】
能力不足・お局さん・中身が伴っていない・不要なものにもこだわってしまう
計画が立てられないので、間違った方向に仕事が向いてしまいそうな感じ、周囲からの嫉妬やひがみでテンションが下がってしまいそう。
【金運の場合】
お金に対する不安が大きくなりすぎてお金に固執してしまう・ずる賢くお金を稼ぐ・ケチな考えに走りすぎる。
不安になって自己中心的になってしまい、不平不満ばかり言ってしまう。
【全体的なアドバイス】
感情をコントロールできていないので、自分軸をしっかり持って他人の意見や情報に惑わされない事が重要。あと「欠点も自分らしさだと受け入れる寛大な心も大切ですよ」とカードは教えてくれています。
ワンオラクル
一日の一枚引きをした場合の解釈(正位置・逆位置の解釈はしない)
- 【yes・no】 の選択No 考え直して計画を立て直して
- 【食べ物】 カロリーを気にしながらきちんと管理する食べ物
- 【ファッション】 白を基調とした清楚な服装
まとめ
女教皇は、熱心に勉強する姿勢と精神の豊かさを表しているカード。
こうありたいと強く願い、自分の軸をしっかり立てる。自分は常にどうしたいか、周りの意見や情報に振り回されることがない強い信念、それは自分を強く信頼する事に尽きます。それを実現するためには、どうすればよいかを考えさせられるカードです。
なお、自分の直感を大切にして、自己を探究する事が大切であり、考えすぎて一つのことに固執してしまわないようにという警告の意味もあります。
