タロットカードにおける18番目のカードは『月』です。このカードは夜の様子が描かれており、神秘的な要素を持っています。主に人の心理状態を告げるカードなので、リーディングでこのカードが出た場合は、このカードの前後に出るカードと合わせて読むと、理解しやすくなるカードです。このカードも正位置より逆位置のほうがポジティブな内容になっています。
目次
【カードの絵の解説】
A. ザリガニが湖から這い上がってきています。ギリシャ神話において、ザリガニのような甲殻類は人の意を介さない下等な生き物として描かれています。ザリガニは月の光を見て湖からはい出したのです、しかしこれはまだあなたが試練を乗り越えられていないという状況の現れでもあります。
B. 月の下方にあるのは月の雫です。その雫を見る狼と犬はおびえながら吠えています。月が雫のエネルギーを吸い上げているからです。
C. 犬と狼の間に遠くの山へと続く一本道があります。あなたは犬と狼の間をなんとか通り抜けて、この道を行かないと目的を達成できません。
D. 月の下に門があります。あなたが色々な試練を乗り越えてこの門までたどり着くことができたなら、太陽が降り注ぐ豊かな地に出ることができるのです。
月のカードの意味
月のカードに描かれた犬や狼の苦悩の表情は、あなた自身の心の迷いが現われています。
闇夜を照らし出す月明かりではあっても、太陽の光に比べると弱く、現在のあなたの状況が、実際には罠なのか、信頼してもよい状況なのか、誰が敵なのか味方なのか、それぞれの判断を慎重にしなくてはいけないことを表しています。
月明かりの中を、不安にかられながら真実を求めてさまよい歩く、そんな意味のあるカードなのです。
月の正位置の意味
【正位置のキーワード】
・不安定
・幻想
・トラウマ
・洗脳
・幻滅
・スキャンダル
【恋愛】
相手に対する自分の気持ちが一定ではないようです。あるいは自分で自分の気持ちがわからない、あるいは相手の気持ちが読めない状態にあります。また三角関係に陥ったり、裏切り行為に合うこともとあります。
【仕事】
新しい仕事がやってきても一時的であったり、浮き沈みの激しい仕事に手を染めてしまいそうです。また計画性がなかったり、仲間の裏切りにあったり、業務事態も停滞してしまいそうです。
【金運】
不安に感じることにお金を投資したりすることは禁物です。お金の貸し借りもやめておきましょう。貸したお金は戻りません。借りたお金も返すメドがつきません
月の逆位置の意味
【逆位置のキーワード】
・過去からの脱却
・徐々に好転
・センチメンタル
・未来への希望
・誤解が解ける
・隠し事の解消
【恋愛】
待っていた甲斐がありそうです。やっとふたりの関係が良い方向へと動きだします。または、知人の紹介された人と、電撃的にゴールインすることもあるかもしれません。過去の恋人が再登場することもありそうです。
【仕事】
滞っていたことが前に進み始めます。ただし慌てずに、もういちどしっかりとした計画を立て直してから前進してください。コツコツと努力をして来た人には努力が認められて昇進することもありそうです。
占い関係やインスピレーションを必要とする仕事に縁があります。
【金運】
最悪の事態は終わりそうです。何か買いたいものがあるときは、よく調べてみると、思っていた値段よりも安くで手に入ります。ただしお金の使い方は慎重にしましょう。
ワンオラクルによる占い
まず質問を心に思い浮かべ、78枚あるタロットカードから1枚だけ引いて占う方法をワンオラクル・リーディングと呼びます。
しっかりと質問を決めたら、シャッフルをして心を平静にしてから1枚引いてください。そのときに「月」が出たらどのような回答が考えられるでしょうか?
【YESかNOかという質問の仕方】
タロットでは、基本的に正位置がでるとYES、逆位置が出るとNOと見なします。カードの種類で判断するのであれば、「月」はYES,NOのどちらとも言えません。心の中に迷いがあるからです。
【今日の運勢】
口を開けばネガティブなことを言ってしまいそうです。または、突然よく知らない人に親しくされたりするかもしれません。こんな日は、あまりで歩くよりも、ひとりで家で過ごすほうがよさそうです。契約事などは後日に回すほうが無難です。
【ファッション】
エレガントに、そして落ち着いた色合いの服装でお出かけしてみましょう。ラッキーカラーはネイビー・ブルーです。
【食事】
店内の照明が暗めのレストランでの食事が吉です。大勢で食事をするより少人数での食事のほうが適しています。居酒屋などもおすすめです。
【ラッキー・スポット】
繁華街ではなく、夜景を見るスポットや、暗めの照明のレストランやバーなどがおすすめです。映画館で話題の映画を見るのもよいでしょう。
まとめ
月のカードが示しているのは、深層心理です。あなたの心が不安や迷い、幻想や期待の中でゆらめいているようです。誰を信じてよいのかわからなることもあるかもしれませんが、誰かを疑うよりもまず自分の考えがどうなのかを、今いちど考えてみることを、このカードは示しているのです。