タロットカードの小アルカナ、ペンタクル―金貨は仕事や経済的なことなど、具体的なものを生み出す事象を表すカードです。ペンタクルのナイトは、黒い馬に乗った騎士が、ペンタクルをじっと見つめています。これは今まで地道に歩んで成功を手にした姿を表しているのです。
目次
【カードの絵の解説】
A.騎士が乗っている馬は、農耕などに使われる大型で重く、重種馬と呼ばれているものです。その体の大きさの反面、非常にやさしく、献身的な性格なのです。
B.騎士はまだ30代ぐらいで、現実を冷静に見つめています。気立ての優しい馬に乗っていることから、攻めにいくというよりも守りにつく騎士なのです。
C.騎士は緑のある大地から、緑のない大地へ進もうとしています。これから新しい土地に向かい、人々が潤うように農耕を始めて、領土を広げようとしているのです。
ペンタクルのナイトのカードの意味
ペンタクルのナイトは、今までいろいろな困難を乗り越えて、やっと成功を手にいれた騎士の姿が描かれています。
彼は着実に一歩ずつ前に進み、現在の成功を手に入れたのです。
つまりこのカードは、慎重で着実に計画を進めることや、信念を貫いて努力することを示唆しているのです。
また、現在のあなたの状況が、目標を達成できる位置にいるので、このまま前進を続けなさいというアドバイスを与えているカードでもあります。
あるいは現在、頑固になりすぎているときにも表れるカードです。
逆位置で出た場合は、融通が利かず、物事が停滞してしまったり、マンネリ化していることを表しています。
ペンタクルのナイトの正位置の意味
【正位置のキーワード】
・忍耐力
・信念
・責任感
・勤勉
・堅実
【恋愛】
信頼できる相手に巡り会えそうです。ただし、相手は結婚まで慎重に進むので、なかなかゴールインはできません。また、なかなか煮え切らなかった相手に対しては、粘り勝ちで婚約までこぎつけることができそうです。
【仕事】
勤勉に自分の地位を築き上げ、評価を高められます。責任感があり、何があっても動じない度胸があります。ライバルも多いようです。
学校の先生、工場での作業など、一定のルーティンの中で働くような仕事に縁があります。
【金運】
貯金が増えそうです。堅実にやりくりして、資産を増やすことができます。
無理のない範囲での投資を考えてみましょう。
ペンタクルのナイトの逆位置の意味
【逆位置のキーワード】
・停滞
・怠惰
・頑固
・偏屈
・責任放棄
【恋愛】
ふたりの関係がマンネリ化しそうです。また、今好きな人がいたとしても、今は告白すべき時期ではありません。あるいは友達の域からどうしても越えられそうにない関係に終わります。新しい人に出会っても、面白さに欠けていたり、すぐに熱が冷めてしまいそうです。
【仕事】
決定力や行動力に欠けるため、仕事は停滞してしまいます。また、作業に遅れが出たり、待たされたりすることが多くなります。現状を把握せずに仕事に取り掛かると、仕事に対する態度に不審を抱かれるかもしれません。
【金運】
不注意により損をしてしまいそうです。浪費したり、あるいは損得勘定をしすぎるあまりに、かえって損をしてしまいます。
ワンオラクルによる占い
まず質問を心に思い浮かべ、78枚あるタロットカードから1枚だけ引いて占う方法をワンオラクル・リーディングと呼びます。
小アルカナの場合は、通常正位置と逆位置でYESかNOが決まります。
しっかりと質問を決めたら、シャッフルをして心を平静にしてから1枚引いてください。そのときに「ペンタクルのナイト」が出たらどのような回答が考えられるでしょうか?
【YESかNOかという質問の仕方】
ペンタクルのナイトは、正位置ならYES、逆位置ならNOです。
【今日の運勢】
現状をしっかりと見極め、今後の計画を立てるのに適した一日です。先をあせらず、今までの経験も踏まえて、着実に自分の夢や目標を叶える方法を熟考してみましょう。
【ファッション】
地味なくらいにおとなしいファッションのほうが、知的さと好感を与えます。質の良い、シンプルなデザインのものを選んでください。ラッキーカラーは、青、グレーです。
【食事】
人脈を広げるために、何人かを誘って食事に出かけることをおすすめします。カジュアルな場所でかまいません。鍋料理や居酒屋などでお酒を酌み交わしながら、意見の交換をしてみましょう。
【ラッキー・スポット】
真面目さに少しスパイスを与える意味で、自分の発想に柔軟性を与えてくれるような映画を見たり、アートを見たり、音楽を聴いたりしましょう。芸術に関するスポットを訪れると開運します。
まとめ
ペンタクルのナイトは、今まで地道に歩んで手に入れたものを守ろうとする騎士の姿が描かれたカードです。非常に誠実で責任感が強く、慎重に前に進むタイプです。しかしひとつ間違えると、頑固すぎたり、融通が利かないと思われてしまうこともあります。