
【2018.9.26再訪】
埼玉県の秩父にはいくつも有名な神社が集まっていますが、規模はそれほど大きくないのに、お金のご利益で有名な秩父聖神社があります。和同開珎発祥の地でもある秩父聖神社は地元の人の間でも有名な金運アップの神社なのです。
その秘密は実際に秩父聖神社を訪れれば分かると思いまよ。パワースポットとしても有名な秩父聖神社の御朱印やご利益をご紹介します。
目次
【秩父聖神社】和同開珎との歴史

秩父聖神社の歴史は銅貨の歴史でもあります。「続日本紀」によると、元明天皇の時代である708年に武蔵国秩父郡から和銅という天然の銅塊が発見され、朝廷に献上されたことを祝い、年号が和銅に改元されたと記されています。朝廷は勅使に雌雄一対の和銅製蜈蚣を持たせ、和銅が発見された和銅山前の祝山に和銅と和銅製ムカデを御神体とした神籬を建て祝典を挙げました。
祝典ののち、神籬を現在の地へ遷し、秩父聖神社として神鎮められたのが秩父聖神社の始まりと伝えられています。これ以来、ムカデは秩父聖神社の神の使いとして大切にされています。
秩父聖神社の「聖」とは、「何をお願いしてもよく聞いてくれお願いを叶えてくれる」神様がいらっしゃるという意味でもあるのです。古くから秩父聖神社にたくさんの参拝者がいたのはそのためですね。
昭和11年には神饌幣帛料供進神社に指定され、昭和28年には三笠宮崇仁親王が参拝し、社前に松をお手植えされました。翌年には勢津子秩父宮妃が参拝されたことでも知られています。
社殿は今までに5回建替えられたことが記録に残っています。現在の移築した社殿は、秩父市有形文化財に指定されているんですよ。旧本殿は新社殿並びに遷され、「和銅出雲神社」として祀られています。
【秩父聖神社】御朱印&御朱印帳の特徴

秩父聖神社はひっそりとした場所に佇んでいる静かな神社です。境内に入ってもあまりに静かなので、誰もいないのではないかと感じていましたが、お金に縁のある神社だけに、すでに参拝している人や後からポツリポツリと参拝者が訪れます。
拝殿前にいくとお守りと一緒に書置きの御朱印が置かれているのが分かります。料金箱があるので、そこに初穂料を入れて御朱印をいただくスタイルです。直に書いてもらいたいというこだわりがある人には残念ですが、ここは秩父聖神社のしきたりに従いましょう。
御朱印は「聖」の文字が特徴的で遊び心がある文字が印象的です。

また、オリジナル御朱印帳も置かれています。
金運アップの神社にピッタリな黄色地をベースに、金文字で社名が入っていて、更に和同開珎と社殿の絵も金色です。そこに水色のムカデが存在感をアピールしています。まさに金ピカな御朱印帳なのです。

この御朱印帳も代金と引き換えなので、間違っても黙って持って行かないように気を付けましょう。
【秩父聖神社】見どころ&パワースポット
秩父聖神社は決して大きな神社ではありません。どちらかというと「小さい神社」と言った方がしっくりくるでしょう。しかし見どころがいくつかあるので、見逃さないでくださいね。
【秩父聖神社】社殿
まず階段を昇った先にある「社殿」が目に入ります。この社殿は江戸時代中期の建築で気品あふれる本殿と礼拝堂があります。奥には銅製のムカデが保管されています。何故ムカデかというと、足がたくさんあるムカデは「お金に困らない」象徴なのです。
そして向かって右側には大きな銅貨のオブジェ「和同開珎」があります。日本で最初の流通硬貨が和同開珎だといわれています。
【秩父聖神社】御神木

その社殿に向かいあうように立っているのが秩父聖神社の御神木です。二本の木が寄り添うように仲良く立っている姿が微笑ましいですね。何も囲いがないのでそばに行ってパワーをいただくことができます。実際に触れてみると、左手がビリビリして、右側がドクドクとパワーを感じました。
御神木の間からは素敵な景色が見えます。そっと触れて運気をいただくと、願い事が叶いやすくなるかもしれません。
【秩父聖神社】和銅出雲神社

本殿の左側にはもう一つお社があります。旧本殿を「和銅出雲神社」として祀られています。
こちらは大黒様がお祀りされているお社で、見た目は古いですが、とてもご利益のあるお社なのです。ご利益のありそうな打ち出の小槌がありました。

秩父聖神社の本殿と合わせて参拝すると、よりご利益を与えてくれるそうで、熱心に参拝している人を多く見かけました。失礼のないようにしっかりと手を合わせておきましょう。