接するとなぜか心身ともに疲労困憊するような人がいたら、その人はエナジーバンパイヤーかもしれません。彼らは意識的に、あるいは無意識に人の元気ややる気、運気までをも吸い取ってしまいます。しかも、どこにでもいる普通の人であることが多いのですが、特徴を見てみると、実は自分にも当てはまるところがあったりもします。
もしかして私自身がエナジーバンパイヤーで、人の生気を奪っているのではないか、と悩んだりしていませんか?もしそうならば、あるいはならないためにはどうしたらよいのかを見ていきましょう。
エナジーバンパイヤーの特徴
まず、エナジーバンパイヤーである人は、下記のような行動パターンや態度を特徴として持っています。
- 愚痴や人の悪口が多く、口癖はネガティブワード
- 覇気がなく、陰気。暗くてどんよりしているので近寄りにくい
- 自分が上に立たないと気が済まないタイプ。人を支配したがる
- 自慢が多いが、嘘や虚言が多い
- 一見親切そうな態度を示して、人を助けようとしていることをアピールする
- 連絡がマメで、寂しがり屋。一人で行動できない
- 仕事上などでのトラブルはいつも対人問題
このように、人としてとくに際立った特徴ではないですよね。誰にでも1つや2つはそのようなことがあるでしょうし、社会で集団生活を行っていれば、必ずこのような特徴を持っている人が存在するはずです。
でも半分以上が当てはまっていたり、1つだけででも飛びぬけて特徴的だったりすると、エナジーバンパイヤーである可能性は高いと言えます。自分自身の行動や態度を振り返ってみて、該当するところが無いかを検証してみてください。
自分がなぜエナジーバンパイヤーなのか
人はなぜエナジーバンパイヤーになってしまうのでしょう。実はエナジーバンパイヤーになってしまう人は、子供の時に辛い経験をした人が多いと言われています。
子供の時に無条件な愛情を得られなかった、もしくは愛情を得られなかったと思い込んでいる人は、常に無力感や欠乏感を抱えながら成長してきました。そして、人の愛し方、とくに自分自身の愛し方、癒し方が分からないことが多いのです。
大人になってからもこの無力感、欠乏感を満たすために、常に人からの愛情、同情、注目を得ようと一生懸命努力します。しかも彼らにとっては、この満たされていない、不健康な状態が心地よく感じられます。というのも彼らのパワーの源が、人からの同情や注目だからです。
逆に言うと、人からの同情や注目が無いと、彼らの生きる価値がなくなってしまうのです。それがポジティブな意味でも、ネガティブな意味でも、彼らにとってはどちらでも構いません。
先ほどの特徴と照らし合わせると、それがよく見えてきます。エナジーバンパイヤーがそのように行動するのは、人の気を引きたい、同情や注目を得たい一心からなのです。常になんだか空虚感を抱えていて、人に構ってほしい、そんな欲求があなたにはありませんか?
エナジーバンパイヤーにならない対処法
エナジーバンパイヤーになってしまう大きな原因の1つが、子供時代に得られなかった愛情の欠如です。大人になってしまった今、それを満たすために自分を愛し、癒すことを知らなければなりません。自分を愛することができなければ、他の人を愛することもできないでしょう。
まず、自分が果たして本当にエナジーバンパイヤーであるのかどうかを、自分の行動や態度を冷静に振り返り、見つめなおしてみてください。他人に対して気を引きたい、同情を得たい、他人をコントロールする目的で行動を起こしたり、態度を示してはいませんか?
もしエナジーバンパイヤーである可能性が高いのであれば、これからは自分自身を愛する、癒すということを心に決めましょう。また、心に余裕がない時、エネルギーが落ちている時に、一時的に人はエナジーバンパイヤー化してしまうことがあります。
彼らに振り回されないために、そして自分自身もバンパイヤー化してしまわないために、強さを持ちましょう。一人で解決することが難しい時は、しかるべきセラピストと一緒にセラピーやワークを通して自分自身を守り、強さを持つためのヒントを得ることです。
まとめ
エナジーバンパイヤーに振り回され、心をかき乱されることを経験することは、そんなに珍しいことではなく、誰にでも起こります。彼らは社会に普通にいる人として潜んでいて、あなたのすぐそばにいるかも知れないのです。
でもひょっとして、自分がエナジーバンパイヤーで、気付かぬうちに人のエナジーを奪い、疲労困憊させ、挙句の果てに避けられているのではないか、と感じるのならば、それは人としての成長のきっかけと言えるでしょう。
多くのバンパイヤーは無意識であり、自覚を持ちません。ぜひ自分自身を愛することを知り、人に影響されない強さを持ちましょう。気付きを得たあなたを、セラピストやカウンセラーが助けてくれることもあるはずです。