「キンセンカ」は、日本では仏花のイメージが強いようですが、海外では昔からパワフルなハーブとして用いられています。
また「キンセンカ」とは、『金の盃』という意味で、黄色い花の形が盃に似ているから付けられた名前なのです。
一年を通して花を咲かせる「キンセンカ」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【キンセンカ】にまつわるスピリチュアルなお話

ギリシャ神話に残る伝説
ギリシャ神話には、「キンセンカ」にまつわるお話が残されています。
水の精のニンフ、クリティは太陽神のアポロンに恋をし、アポロンに寵愛を受けていました。しかしアポロンは、王女レウトコエとも恋愛関係にあったため、それを妬んだクリティは、王女の父親にふたりが密通していると告げ口をしたのです。
怒った王は、娘のレウトコエを生き埋めにしてしまいました。
自分が告げ口したことで命を失った王女に対して、悲しみかつ申し訳なく思ったクリティは、アポロンを見つめながら9日間地面に座り続けたところ、なんとその身体が「キンセンカ」に変わってしまったということです。
中国に残る医師の伝説
中国に腕はよいけれど、なかなかその実力を認めてもらえない貧しい医師がいました。
あるとき、疫病が流行し、大勢の人が亡くなってゆきました。
そんなとき、その貧しい医師の夢の中で、金色の冠をつけた花の精が現れて、『東の野原で黄色いお花を探すのです。その花を煎じて患者に飲ませれば、疫病はたちまち治るでしょう』と告げたのです。
そこでその医師はさっそく東の方角に旅に出ると黄色い花を見つけて、たくさん摘み取って家に戻り、その花びらを煎じて薬を作ったのです。
そしてその薬を飲んだ疫病の患者たちは治り、疫病は収束していったのでした。
彼の評判は皇帝にも伝わり、侍医として迎えられて尊敬され、裕福に暮らしたということです。
中国に残る金運伝説
中国・隋の国の統一前、梁の国にいた武臣の魚弘(ぎょこう)は、賭け双六をするのが大好きでした。
そして彼は賭けに勝ったとき、お金でもらうよりも珍しい花でもらいたいと要求し、黄色いきれいな花をもらいました。それによってその花は「金銭花」と呼ばれるようになったのでした。
【キンセンカ】が誕生花の日
【キンセンカ】が誕生花です。
- 1月20日
- 1月29日
- 2月8日
- 2月9日
- 2月13日
- 2月26日
- 3月9日
- 3月16日
- 4月2日
- 8月3日
- 8月24日
- 8月29日
- 11月7日
- 12月15日
黄色の「キンセンカ」が誕生花
- 1月12日
- 1月13日
オレンジ色の「キンセンカ」が誕生花
- 3月26日
【キンセンカ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。

(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
「キンセンカ」は、黄色やオレンジ色の花を咲かせるので、風水では『陽』の要素を持つ花として使われています。
その色からも金運アップや人間関係の改善などにもよく用いられます。
また玄関が北向きの家であれば、オレンジ色の「キンセンカ」を玄関付近に植えたり、鉢植えを玄関に飾ったりすることで、『陰』の気を『陽』に変えることができ、運気アップにもつながります。
金運UP
黄色の「キンセンカ」のお花をバグア・チャート風水の金運のコーナーに当たる、お部屋を入って左手奥のコーナーに飾っておくことをおすすめします。
またお庭に植えるなら、西や南西に植えておくとよいでしょう。
できるだけ、たくさんのお花を用いるようにしましょう。
出会い運UP
オレンジ色の「キンセンカ」の花をお部屋、あるいはお庭の東南方向に飾ることで、人間関係の改善や、人生を好転させてくれるような出会い運を引き寄せることができます。
花言葉【キンセンカ】の意味
「キンセンカ」は一年を通して元気よく咲く生命力の強い花です。
ヨーロッパでは昔からハーブとして用いられ、殺菌、抗炎症、皮膚のトラブルや火傷などに効果が高いとされています。
またその花は、太陽が昇ると咲き、日が沈むと閉じるので、太陽の動きに呼応した花でもあります。
その昔、海外では「キンセンカ」の花の咲いている期間が長いことから、『恋人に対する不変の愛や忍耐の象徴』ともされ、結婚式の花飾りや恋愛のお守りにも利用されていたこともあります。
「キンセンカ」には、主に黄色とオレンジ色がありますが、色別の花言葉はありません。
「キンセンカ」の主な花言葉は
- 失望
- 寂しさ
- 絶望
これらの「キンセンカ」の主な花言葉は、ヨーロッパでは「キンセンカ」の黄色い色が裏切りの色であったり、不吉な色と考えられていたりすることから付けられた花言葉です。
「キンセンカ」の花言葉①
- はにかみ屋
これは寒い冬に、雪の下からこっそりと小さな花を覗かせている、その姿から付けられた花言葉です。
「キンセンカ」の花言葉②
- 自信
- 忍耐
これらの花言葉は、冬の寒さにもめげずに、頑張ってかわいらしいお花を咲かせることから付けられています。
「キンセンカ」の花言葉③
- 期待
この花言葉は、寒い冬に花を咲かせる「キンセンカ」ですが、間もなく春が来ることを告げる花でもあることから、将来に期待を持たせてくれるということから付けられています。
「キンセンカ」の花言葉④
- 慕われる人
春先の山里に、色々な色の「キンセンカ」が咲き乱れて、春の到来を告げるところから、みんなに待ち焦がれられ、慕われる人に例えて付けられた花言葉です。
「キンセンカ」の花言葉⑤
- 和解
雪解け間近な季節に、雪の中から顔を出して咲く「キンセンカ」なので、関係も雪解け間近という意味で付けられた花言葉です。
「キンセンカ」の花言葉⑥
- 優雅
これは「キンセンカ」が山野草でありながらも、丸みのあるカラフルで可憐な花を咲かせることから付けられた花言葉です。
「キンセンカ」の花言葉⑦
- あなたを信じます
こちらも、寒さの中で咲き始め、けなげに生きるその姿から受けるイメージで付けられた花言葉です。
「キンセンカ」の花言葉⑧
- 初恋
- 忍ぶ恋
- 変わらぬ愛
これらは、ギリシャ神話の「キンセンカ」にまつわる太陽神アポロンと水の精クリティの恋の物語から付けられた花言葉です。
恋愛の花言葉ではありますが、「キンセンカ」の主な花言葉がネガティブなものなので、贈り物にするときには気をつけたほうがよいでしょう。
花言葉【キンセンカ】の基本情報
科 属 | キンポウゲ科 キンセンカ属 |
原産地 | ヨーロッパ・北アメリカ・日本 |
品種 | 約10種 |
開花時期 | 2月~5月 |
英語和名 | ・Calendula (カレンデュラ) 、Pot Marigold(ポットマリーゴールド)・キンセンカ(三角草)、雪割草 |
まとめ
「キンセンカ」は、冬から春にかけて咲く山野草です。厳冬の中、雪を割るようにして花を咲かせるその姿から付けられた花言葉がたくさん存在しています。山野で自生するものは手に入りにくいのですが、ホームセンターなどで園芸種が見つかれば、的確な花言葉を添えてプレゼントしてみましょう。
