春先になるとお花屋さんなどでもよく見かける「ヒヤシンス」は、甘い香りとかわいいパステルカラーが特徴のお花です。
一株にいくつもの球根を付け、水耕栽培などでも育てやすく、昔からヨーロッパでは観賞用として広く愛用されてきました。
爽やかな香りとカラフルな色合いで人気の「ヒヤシンス」ですが、このお花が持つスピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【ヒヤシンス】にまつわるスピリチュアルなお話
ギリシャ神話の伝説
「ヒヤシンス」には、悲しいお話がギリシャ神話に残されています。
スポーツが大好きな美少年のヒュアキントスは、太陽神のアポロンと西風神のゼピュロスから愛されていました。
しかしヒュアキントスは、移り気な西風神よりも、太陽神のアポロンに心惹かれていたのです。
ある日ヒュアキントスとアポロンが円盤投げをして遊んでいたところ、ゼピュロスが通りかかり、楽しそうに遊ぶふたりの姿に嫉妬を覚えました。
そしてゼピュロスはアポロンが投げた円盤に強い西風を吹き付け、円盤はその勢いでヒュアキントスの額を直撃してしまったのです。
ヒュアキントスの額からは真っ赤な鮮血が飛び散り、額は割れてしまいました。
嘆き悲しんだアポロンは、「私が変わりに死にたい!アイ、アイ(悲しい 悲しい)」と倒れたヒアキントスを抱きしめたところ、血に染まった草たちの中から美しい紫色の「ヒヤシンス」が咲いたのだそうです。
アポロンはこの花を見て嘆き、その花びらに悲しみの文字「AI」を書いたのでした。
そのため、今でも「ヒヤシンス」の花弁には「AI」という文字にした筋が言えると言われています(この花弁に文字にした筋が見えるのは、アヤメ科の赤い花の一種という説もある)。
【ヒヤシンス】が誕生花の日
【ヒヤシンス】の誕生花です。
- 2月7日
- 4月11日
紫色の「花」の誕生花
- 1月13日
- 2月17日
- 2月19日
- 12月12日
赤色の「花」の誕生花
- 1月7日
白色の「花」の誕生花
- 1月2日
- 1月4日
- 1月26日
ピンク色の「花」の誕生花
- 3月1日
黄色の「花」の誕生花
- 1月16日
青色の「花」の誕生花
- 2月7日
【ヒヤシンス】を使って運気をアップする方
浄化作用UP
「ヒヤシンス」の葉はまっすぐ上に伸びているので、その場に活気を与える「陽」のエネルギーを持っています。
したがって、エネルギーが停滞していると思われる場所に、「ヒヤシンス」を飾ることをおすすめします。
玄関であるならば、白い「ヒヤシンス」を飾っておくと、浄化と厄除けにもなります。
恋愛運UP
ピンク色の「ヒヤシンス」は、恋愛運アップのお手伝いをしてくれます。
ピンク色の「ヒヤシンス」の生花を飾るのであれば、バグアチャート風水の恋愛のコーナーに当たる、お部屋の入口を入って右手奥のコーナーに飾ります。
また「ヒヤシンス」は恋愛の中でも復活愛や復縁にも効果があります。
花言葉【ヒヤシンス】の意味
「ヒヤシンス」という名前は、ギリシャ神話の悲劇の主人公ヒュアキントスから取った名前です。
もともとはオスマン帝国で栽培されていたものが16世紀前半にヨーロッパに伝わり、オランダで品種改良が進みました。
その香りはグリーン調の上品な香りで、フレグランスとしても用いられ、また鎮静作用があるため、アロマセラピーにも用いられることがあります。
「ヒヤシンス」には、紫、ピンク、黄色、赤、青色などがあります。
- スポーツ
- ゲーム
- 勝負
「ヒヤシンス」の主な花言葉は、見かけからは想像できないようなスポーツに関連したものになっています。
これは「ヒヤシンス」にまつわるギリシャ神話の主人公、ヒュアキントスがスポーツ好きの青年であったことから用いられている花言葉なのです。
紫色の「ヒヤシンス」の花言葉
- 初恋のひたむきさ
- 悲恋
この花言葉も、ギリシャ神話に基づいた花言葉です。太陽神アポロンと美青年ヒュアキントスの悲しい恋のお話から付けられたものなのです。
ピンク色の「ヒヤシンス」の花言葉
- しとやかなかわいらしさ
- スポーツ
- ゲーム
ギリシャ神話に基づいた花言葉の「スポーツ」「ゲーム」と、ピンク色の「ヒヤシンス」が与えるイメージからくる「しとやかなかわいらしさ」という花言葉を持っています。
お誕生日やバレンタインデーなどに、チャーミングな女性に、花言葉を添えて贈ってあげると喜ばれそうですね。
白色の「ヒヤシンス」の花言葉
- 心静かな愛
- 控えめな愛らしさ
純粋で清楚な白から感じるイメージから付けられた花言葉です。けがれのない愛を表す花言葉とも言えるでしょう。
自分の純粋な気持ちを告白するときに、プレゼントすると喜ばれそうですね。
青色の「ヒヤシンス」の花言葉
- 変わらぬ愛
青色は「ヒヤシンス」の原種でもあり、その色の美しさが変わらないことや、またギリシャ神話から、「何があっても気持ちは変わらない」ということを示す花言葉です。
長く付き合っている恋人やパートナーに贈ってみるとよいでしょう。
黄色の「ヒヤシンス」の花言葉
- あなたとなら幸せ
- 勝負
黄色が与える明るいイメージ、前向きな気持ち、そんなところから付けられた花言葉が「あなたとなら幸せ」です。
「勝負」という花言葉は、ギリシャ神話に基づいて付けられている花言葉です。
赤色の「ヒヤシンス」の花言葉
- 嫉妬
情熱的な色の赤からくるイメージと、ギリシャ神話で西風神が嫉妬したために起こったトラブルをイメージして付けられた花言葉です。
花言葉【ヒヤシンス】の基本情報
科 属 | キジカクシ科 ヒヤシンス属 |
原産地 | ギリシャ、シリア、トルコ |
品種 | 約2000種 |
開花時期 | 2月~4月 |
英語和名 |
・Hyacinth (ヒヤシンス)
・ヒヤシンス、風信子(ヒヤシンス)、錦百合(にしきゆり) |
まとめ
春先になると、甘くさわやかな香りとともに、カラフルなお花で楽しませてくれる「ヒヤシンス」には、ギリシャ神話の悲恋にまつわる花言葉や、またそのお話に基づいた「スポーツ」「勝負」などという見かけとは違うイメージの花言葉も使われています。