仏教では、輪廻転生する場合に6つの行き先があるとされています。
これを「六道」と呼び、私たちの生き方によって死後の魂のゆくえが変わるわけです。
そこでこの記事では、輪廻転生の意味・その意味に学ぶ2つの正しい生き方を解説します。
輪廻転生の意味とは?
輪廻転生とは、亡くなった人間の魂が天界で別の肉体に宿ることを意味する概念です。
私たちは、寿命とともに「死」を間近に感じ、魂も同時に朽ちるように思うでしょう。でも、実際のところは魂だけが残って何度も生まれ変わるのです。
寿命を迎えた自分の肉体から別の肉体へと魂が引っ越していくというイメージになります。
こうした輪廻転生の概念はインド哲学(バラモン教・ヒンドゥー教)を通じて生まれ、日本の仏教にも浸透してきました。
最近では、大ヒット忍者アニメ『NARUTO-ナルト-』で「輪廻眼」という技について描かれていますね。輪廻眼もまた、輪廻転生や六道の概念に基づいて生まれたアイデアです。
輪廻転生することの意味
「輪廻転生すること」の意味は、「魂がどこに宿るべきかを決めること」といえます。
私たちが輪廻転生をする際、六道と呼ばれる魂の行き先が決まります。
六道は、天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道の全6種類で成り立っており、自分自身の生き方によって魂のゆくえが決まるとされています。
魂の行き先となる六道のうち「救いようがある」といえるのは天道から畜生道までです。
餓鬼道・地獄道に送られた魂は、転生後にも永遠に苦しみながら生き永らえることに…。
輪廻転生の意味に学ぶ2つの正しい生き方
仏教の教えに基づけば、誰もが輪廻転生をするといえます。そして輪廻転生をする際には、これまでの生き方をもとに六道のいずれかに魂が送られることになるでしょう。
こうした輪廻転生の意味から仏教の教えに基づき、「救いのない道」に堕ちない2つの正しい生き方を最後にお伝えしていきます。
正しい生き方1:お金/地位/名誉に固執しない
仏教の教えでは、お金・地位・名誉は一時的にしか持続しないものだと説かれています。
つまり、お金・地位・名誉で本当の幸せが手に入れられるわけではないということです。
輪廻転生で餓鬼道や地獄道に堕ちないためには、「愛」を重視するのが正しい生き方。
損得勘定だけで手に入れた、仕事や人脈に固執しないことも意識しましょうね。
正しい生き方2:罪を作らない
幸福な輪廻転生を果たすためには、罪を作らないことが正しい生き方といえます。
六道のうち最も不幸な魂の送り先・地獄道はいわば、罪人の魂の送り先です。
嘘をついて人をだます、法律に背く、私利私欲に溺れるといった行為は避けましょう。
また、自分が罪悪感を抱くことをしないのも正しい生き方のうちです。
まとめ
誰もが死後に通る道である輪廻転生は、良くも悪くも自分自身の生き方が反映されます。
善行は幸福な転生を迎え、悪行は不幸な転生をまねくということ。
自分自身の損得・快楽に溺れて餓鬼道・地獄道に堕ちることのないよう、この記事で紹介した2つの正しい生き方を実践していきましょう。
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