なんともかわいい、こんもりとした形の「コキア」は、夏ごろには青々とした姿を見せていますが、秋になるとまるでファンタジーの世界のような、きれいな赤色などに変色します。
「コキア」はふわふわとした、わた菓子のような形をしていますが、刈り取った茎は『ほうき』にできることから、別名「ほうき草」や「ホウキギ」と呼ばれています。
ではこの少し不思議で珍しい姿をした「コキア」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【コキア】にまつわるスピリチュアルなお話
「コキア」はヨーロッパではかつて、魔女が「コキア」で作った『ほうき』に乗って飛び回っているとされていましたが、日本では源氏物語に「コキア」の不思議を記した章があります。
源氏物語の中の「コキア」
『源氏物語』の二帖は「帚木(ははきぎ)」、つまり「コキア」について書かれています。
このお話は下記の伝説がもととなって作られているのです。
その伝説とは、むかし濃の国の園原に言い伝えられている「コキア」があったというのです。
それは遠くからこの「コキア」を眺めていると、はっきりとよく見えるのに、なぜかどんどんと「コキア」に近づいてくると、突然ふっと消えてしまうという、不思議な言い伝えなのです。
この伝説に基づいて源氏物語の中では、若き日の光源氏と空蝉の出会いから別れまでがつづられています。
それは光源氏が人妻の空蝉と一夜を共にし、その次に彼女を訪ねてみると、姿を消してしまっており、光源氏を拒絶するという意味の歌に詠みこまれています。
光源氏は自分と身分が違うということで、会うのを拒絶する空蝉を箒木(コキア)になぞらえて、自分の切ない思いを綴り、また空蝉も同じく自分の悲しさを箒木に喩えたのです。
『光源氏』
「帚木の心をしらで園原の道にあやなく惑いぬるかな」
あなたは信州の園原の箒草のように、近づくと消えてしまう。あなたの気持ちがわからなくて、道に佇んでいる私です。
『源空蝉の返歌』
「数ならぬ伏屋に生ふる名の憂さにあるにもあらず消ゆる帚木」
あなたとは身分の違う家に育った私、箒木のように消えてしまいましょう。
【コキア】が誕生花の日
【コキア】が誕生花です。
- 1月31日
- 9月17日
- 10月9日
【コキア】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
「コキア」は、直植えされたものをよく見かけますが、鉢植えのものも出回っているので、家の中で使うには鉢植えを利用します。
また直植えできるなら、南西の方角に植えると家族運がアップし、南に植えると知力がアップします。
家族運UP
もし「コキア」の鉢植えが手に入るなら、寝室に飾っておきます。夫婦仲が良くなり、家族も円満に暮らせます。
花言葉【コキア】の意味
「コキア」は、その原産がヨーロッパやユーラシア、南アジア、中国などで、日本には中国から今から1000年以上前に渡来していました。
「コキア」は楕円形のような不思議な形をした1年草で、最初は緑色の葉をしていますが9月から11月になると赤やオレンジ、黄色などに変色します。
「コキア」の花は、葉の付け根あたりに束のようになって、薄い緑色の花穂をつけますが、「コキア」は葉を楽しむもので、残念ながら花はほとんど目立ちません。
「コキア」の枝は細くて、刈り取って乾燥させると箒になります。
実は「コキア」には、観賞用と食用があり、食用の「コキア」の熟した種を加工したものが「とんぶり」と呼ばれる秋田の名産品です。
「日本のキャビア」や「畑のキャビア」とも呼ばれ、炭水化物、ビタミン、ミネラルを含む栄養バランスのよい食品です。
中国から日本に持ち込まれた当時は、利尿、強壮、皮膚炎などの漢方薬である地膚子(じふし)として用いられていました。
現在でも「とんぶり」は、糖尿病の予防や血糖値を抑えたり、便秘の改善などの効果があるとして注目の食品となっています。
「コキア」には、緑、赤、黄色、オレンジなどがありますが、色別の花言葉はありません。
「コキア」の花言葉①
- 夫婦円満
この花言葉は、「コキア」がこんもりとした角のない丸い形をしていることから、円滑な夫婦関係を築けるということで付けられています。
結婚祝いにこの花言葉を添えて、「コキア」の鉢植えをプレゼントしてみましょう。
「コキア」の花言葉②
- 恵まれた生活
この花言葉は、「コキア」が観賞用としてのほかにも、その枝が『ほうき』に使われたり、また種は『とんぶり』として食用になったと、色々なことに利用できることから、付けられています。
結婚記念日にお相手に感謝の気持ちを込めて、この花言葉を添えて「コキア」の鉢植えや写真などを贈ってみましょう。
「コキア」の花言葉③
- あなたにすべてを打ち明けます
この花言葉は「コキア」が最初は緑色をしているのに、秋になるとピンクや赤色に変わることから、ちょうど頬を赤く染めてはずかしげに告白をしようとする少女のようであることから付けられています。
好きな人に告白するなら、この花言葉を用いて「コキア」をプレゼントするとよいでしょう。
花言葉【コキア】の基本情報
科 属 | アカザ科 ホウキギ属 |
原産地 | アフリカ、アジア、ヨーロッパ |
品種 | 観賞用は2種、ほかの食用種あり |
開花時期 | 8月~9月 |
英語和名 | ・Kochia(コキア)、Burning Bush(バーニング・ブッシュ)、Summer Cypress(サマーサイプレス)、Mexican Fireweed(メキシカン・ファイヤーウィード) ・コキア、ホウキギ、ほうき草、帚木(ははきぎ) |
まとめ
「コキア」は丸くてふんわりしたかわいい見かけの植物です。夏には緑色なのが秋になると色とりどりに変色するその姿から付けられた花言葉や、枝がほうきに利用されることから付けられた花言葉など、その用途に関するものが中心となっています。