赤や白い花を夏のはじめ頃になると咲かせる「キョウチクトウ」は、よく公園や学校の周囲、あるいは道路際などで見かけることが多いのですが、実は排気ガスなどの大気汚染にも強い植物なのです。
「キョウチクトウ」は、インドが原産で南国の植物ですが、日本には江戸時代中期に中国を経て渡来し、主に公園などに植えられるようになりました。
では街で比較的よく見かける「キョウチクトウ」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【キョウチクトウ】にまつわるスピリチュアルなお話
インドにおける「キョウチクトウ」
インドでは「キョウチクトウ」は「歌羅毘羅樹(からびらじゅ)」と呼ばれており、昔から罪人にこの花で花輪を作ったものをかぶせたり、葬儀の際に使者の顔をこの花で覆うという使われ方をしていました。
キリスト教における「キョウチクトウ」にまつわる伝説
聖書において語られている「バラ」の花が、実は「セイヨウキョウチクトウ」であるという説があり、下記の花も「バラ」として語られてはいるものの、実際には「キョウチクトウ」であるということです。
キリスト教では「キョウチクトウ」は『聖ヨセフ』の花として、とても大切にされています。
その伝説によると、受胎告知をする天使がヨセフにマリアの夫となるように告げたとき、ヨセフが手にもっていた枝に花が一斉に咲き、それが『聖ヨセフ』の花と呼ばれるようになったのでした。
また貧しい家の娘が病になり、どんなに母が看病してもよくならず、『聖ヨセフ』にお祈りを捧げたところ、美しい光が病室に差し込み、ベッドに横たわる娘に手を差し伸べる人が現れ、その人は娘の胸に1本の枝を置いたのでした。
その枝には美しいピンク色の花がたくさん咲いており、やがて不思議な人は光と共に去って行きました。
すると娘の顔がピンク色になり病が回復したというのです。
海外における「キョウチクトウ」にまつわる話
西洋ではかつてフランスの子供が「キョウチクトウ」の毒で亡くなったことから、主に葬式の花として使われています。
しかし中国では「キョウチクトウ」は邪気を払ってくれる木として好まれており、庭などにもよく植えられます。
【キョウチクトウ】が誕生花の日
【キョウチクトウ】が誕生花です。
- 8月3日
- 8月7日
- 8月9日
- 8月12日
- 8月31日
- 8月14日
- 8月20日
【キョウチクトウ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
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「キョウチクトウ」は、毒性が強いので植えると縁起が悪いと考えている人も多いようですが、北や西に赤い「キョウチクトウ」を植えると元気をもらえるとされています。
花言葉【キョウチクトウ】の意味
「キョウチクトウ」は漢字では「夾竹桃」と書き、これは中国語が語源で、葉が竹に、そして花が桃に似ていることから付けられています。
「キョウチクトウ」は常緑低木(小高木)で、もともとは南国の花でありながら、寒さや乾燥にも強いという特徴があり、世界中で繁殖しています。
非常に生命力があり、大気汚染などにも強く、広島で原爆が落とされたあとでも、最初に花を咲かせたのが「キョウチクトウ」でした。
「キョウチクトウ」は4から5メートルほどの高さになり、6月から9月頃になると、赤、ピンク、白、黄色のフリルのような、少しねじれたように見える一重咲や八重咲の花を咲かせます。
その葉は細長くて光沢があり、大きいものでは30センチほどにもなります。
今では多くの園芸種があり、花の少ない夏に花を咲かせることから、庭木としても好まれています。
非常に強い植物なので、挿し木などでも比較的簡単に植えることができるのも、園芸種として人気の理由です。
「キョウチクトウ」は、花だけでなく、葉、枝、根、実と植わっている周辺の土壌にまでも毒を含みます。
その毒は青酸カリよりも強いと言われているオレアンドリンで、あやまって摂取すると心臓発作や痙攣、下痢などを起こします。
過去にはアレキサンダー大王の軍隊の兵士が、「キョウチクトウ」の枝に肉を刺して焼いて食べただけで、死に至ったと伝えられているほどなのです。
「キョウチクトウ」の花言葉は、贈るのにはふさわしくないものや、贈るケースをよく踏まえるべきものが含まれているので、注意しましょう。
「キョウチクトウ」の主な花言葉は
- 注意
- 危険
これらの花言葉は、「キョウチクトウ」が猛毒を含むことから付けられた花言葉です。
白い「キョウチクトウ」の花言葉
- 誘惑
- 用心
この花言葉は、白い「キョウチクトウ」の花がとても清楚で気品を感じさせるので、思わずふらっとなってしまいそうではあるけれど、猛毒を持つ植物であるところから付けられています。
ピンクの「キョウチクトウ」の花言葉
- 危険な愛
この花言葉も、ピンク色の「キョウチクトウ」が可愛らしくて魅力的に見えるので、恋に落ちてしまいそうですが、実は毒がある花であるということから付けられています。
黄色の「キョウチクトウ」の花言葉
- 油断大敵
この花言葉は、黄色が意味する注意信号…にかけて、黄色い可愛い「キョウチクトウ」ではありますが、毒を持つので気をつけましょうということです。
花言葉【キョウチクトウ】の基本情報
科 属 | キョウチクトウ科 キョウチクトウ属 |
原産地 | インド |
品種 | 約400種以上 |
開花時期 | 6月~9月 |
英語和名 | ・Oleander(オレアンダー) ・キョウチクトウ(夾竹桃)、オレアンダー |
まとめ
「キョウチクトウ」は、インド原産の南国の植物ではありますが、耐寒性もあり、世界中で繁殖しています。「キョウチクトウ」の植物全体に猛毒が含まれることから、その花言葉も、その毒に関係のあるものが主流となっています。