過去の嫌な記憶の夢は心を癒やし、守る役割がある!?
過去の嫌な記憶を夢に見ることには、あなたの抱える悲しみやつらさを癒やしてくれるという役割があります。
夢占いの意味を【夢鑑定士・睡眠コンサルタント】の麻生真礼さんに紹介してもらいます。
目次
過去の嫌な記憶の夢を見る理由は?
過去の嫌な記憶を夢に見る場合、心がつらさや悲しみを癒やそうとしている、過去の経験から現在の苦境を乗り切ろうとしていると考えられます。嫌なことなら忘れてしまいたいのに、それでも夢に見るのはきちんとした理由があるものです。
嫌な記憶なのになぜまた夢で見てしまうのか、こちらではその理由を見ていきましょう。
シミュレーションで危機回避
たとえば体質に合わないのか、食べたら体調を悪くするような食材や料理を目の前にした場合。それを食べたら具合が悪くなるとわかっているなら、食べない方が良い、という選択ができますね。
犬に追いかけられて怖い思いをしたことがあるなら、犬と鉢合わせするようなシチュエーションになる前に逃げようと思うでしょう。
嫌な記憶というのは、あなたの危機管理能力が正しく働いているという証拠でもあります。関わると嫌な結果になるから、怖いし避けるのです。
過去に経験した嫌な記憶を夢でまた見るというのは、その時の経験を元に、もう二度とそんな目にあわないようにと、実害のない夢としてシミュレーションしていると考えると良いでしょう。
過去の嫌な記憶を夢で見て寝ざめは良くないかもしれませんが、その経験はきっといつかあなたを助けてくれるはずです。
現状が過去と似ている
過去の嫌な記憶を見るときというのは、今のあなたの置かれている状況が、過去に経験した嫌な記憶と同じような状態にある可能性が高いと言えます。いじめや嫌がらせといったことが考えられます。
周囲を取り巻く対人関係や環境が、過去の嫌な記憶と重なる部分があるのかもしれませんね。過去に似たような経験をしたけど、当時は乗り越えられた。そうした経験から、今回の苦境も再び乗り越えようとしていると考えられます。
過去の経験をいかして回避できればそれが一番ですが、回避が無理ならせめて少しでもあなたがラクな状況になるように、自分で行動することで状況を変えることができるかもしれません。逃げも立派な回避です。
自分がつらい思いをしたから他の人も同じような目にあえばいいといったマイナス思考ではなく、つらいことを経験した自分であれば他の人の助けになれるかもしれないという、プラス思考でものごとを捉えてくださいね。
悲しみやショックをやわらげるため
悲しいことやショックなことに直面すると、何度もフラッシュバックという形で夢に見てしまうことも。
悲しいこと、つらいことを時間をあけて追体験しているような気分になるかもしれませんが、これは悲しいことやショックに感じたことを夢に見ることで、自分で自分の心を癒やそうとしているのです。
嫌な記憶ではあるかもしれませんが、何度も夢に見ていると、ああまたかと思う程度で、それほどショックは受けなくなっていくはず。悲しみやショックにも少しずつ慣れて、心がバランスを取り戻そうとしていると考えると良いでしょう。
起きたあとは楽しいことを考えるようにして、気分を切り替えていってくださいね。