人生を学ぶということは、自らの人生を円滑に進めるために非常に有用なこと。古くから言い伝えられていることわざを知ることで、たくさんの教訓から人生を学ぶことができます。
今回は、そんなことわざの中でも、前向きになれるような果物に関することわざをご紹介します。
目次
果物のことわざ一覧
それでは、前向きになれるような果物のことわざをご紹介します。
桃栗三年柿八年
このことわざの意味は、桃と栗は三年かけて実を結ぶが、柿は実を結ぶまでに八年もの歳月を要すること。相応の利益を得るためには、長い期間を要するという教えを私たちに伝えてくれることわざです。さらに、人によって成功するまでの時間はそれぞれ異なりますから、相応の利益を得るためには焦らず、また自分のペースを大事にすることが大切なのかもしれませんね。
吝ん坊の柿の種
ケチな人は物を捨てることができず、何の役にも立たないような柿の種さえも捨てようとしないという意味のことわざです。物を大切にするのは良いことですが、大切にする価値がある物なのか見極めましょう。
桃李言わざれども下自ら蹊を成す
花も実も美しいことで知られる桃と李(すもも)。そんな桃と李には、自然と人が集まって下に小道ができるという情景を描いたことわざです。転じて、人格者には自然と人が集まってくることを意味します。人気者になりたいと考えているのであれば、自らが身なりを整え、人格者のように心も美しい人でありたいものですね。
桃李門に満つ
このことわざで使われる桃李という果物は、将来優秀な若者を意味しています。門下は特定の分野を教える先生を意味します。優れた良い先生のもとには、優秀な若者が集まることを例えたことわざです。
李下に冠を正さず
李の木の下で冠を直すと、李の実を盗んでいると勘違いされて疑われてしまうことがあります。冠は現代で言うと帽子やヘアアクセサリーなど、頭につける装飾具のことを意味します。他人から疑われやすいと分かりきったことは、最初からしないようにしましょうという意味のことわざです。
青柿が熟柿を弔う
青柿は先に地面に落ちてしまう熟柿を哀れんでいるということわざ。やがては青柿も熟柿となりますから、青柿も熟柿も大した違いはないので他人についてうるさく言うことがないようにしましょうという意味です。
火中の栗を拾う
他人の利益のために危険を犯すことは、どんなに動機が善いものであっても、自らに災いがふりかかるので気をつけましょうという意味のことわざです。他人の利益のために頑張るのは善い行いですが、本当に危険を犯すべきなのかよく検討する必要がありますね。ただし、最近では良い意味で使われることも多いようです。
柿の皮は乞食に剥かせ、瓜の皮は大名に剥かせよ
貧しい人は少しでも多く食べるために柿の皮を薄く、裕福な人は厚く剥くことを意味します。物事には、誰にでも向き不向きがあるということを示唆することわざです。
渋柿の長持ち
熟した柿は甘くて美味しいものの潰れやすい。一方で、渋みが強く、食べるに値しないような渋柿は潰れずに長持ちするということわざ。ある視点から見れば欠点となるようなことでも、別の見方をすれば長所に転じることもあるという意味で、短所にばかり目を向けるのは良くないということを私たちに教えてくれることわざです。
朝の果物は金
朝起き抜けに食べる果物は非常に健康に良いということを、果物を金に例えることで表現したことわざです。あなたも開運したいのであれば、朝果物を食べて健康な体を手に入れるようにすると良いでしょう。
まとめ
日本人は果物を擬人化して人の様を例えたり、あるいは果物の成る風景から教えを見出したりしました。「青柿が熟柿を弔う」で示されているようには、本来果物には心や意思はありません。ですが、物言わぬ果物から教えを得ようとした想像力は素晴らしいものです。あなたも開運したいときには、果物に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
