生活の中に欠かせない水ですが、日本には名水百選ランキングに入るほどの自然に湧き出しているキレイな水源がいくつも存在します。
名水百選ランキングの上位に入るような湧水はミネラルウォーターとして美味しく飲めますが、透明度の高い水を見ているだけでも心が癒されてしまいますね。
そんな日本の名水百選ランキングに入る水源を訪れてみませんか？
池山水源（熊本）
名水百選ランキング1位は、熊本県にある池山水源です。
標高780メートルに位置する水源で、全国名水百選、熊本名水百選ランキングに選ばれている水が池の底から湧いています。昔からこの地域の人の貴重な飲み水として、また農業用水として利用されてきました。
ミネラルが豊富で舌に清涼感を与えるこの水は飲用に最適と言われていて、名水百選ランキングに選ばれた水ということもあり、全国から観光客が原水を汲みに訪れています。
1年中池の底から水が湧いているのを見ることができるくらいの透明度の高い水は、ただ眺めているだけでも癒される空間です。名水百選である池山水源の側には自然や橋もあり、マイナスイオンたっぷりで気持ちの良い場所です。
小さな滝や大きな杉の木もあるので、まさに自然のパワーを吸収できるスポットで、パワースポットとしてもランキング入りしそうなほどですね。名水百選のこのお水はそのまま飲んでもいいのですが、お酒を割ったり、またこの水で作った日本酒も最高です。人の身体にゴクゴクと染み込んでいくような名水ですね。
島原湧水群（長崎）
名水百選ランキング2位は、長崎県の島原湧水群です。
長崎県島原市は古くから「水の都」と呼ばれていて、市街地のあちこちに点在する60ヶ所以上の湧水スポットからこんこんと清らかな水が湧きだしています。長年の歳月をかけて地下水脈を通って自噴する湧水は、適度な炭酸ガスを含んだ名水でもあります。
もちろん九州の名水百選ランキングにも選ばれていますが他の名水百選とは違った趣で、島原を訪れた人を「涼」の風情で迎えてくれます。特に夏の暑い日には古民家の縁側に湧き出す水に涼しさを求めて人が集まります。名水百選にはランキングに選ばれるだけの理由があるのです。
島原では現代でも武家屋敷が残っていて、その水路にも湧水が流れています。それらを観光にいかそうと、水路に錦鯉を放流して、町内会や地元の子供クラブがお世話をしています。
透明度の高い水に泳ぐ鯉の美しい姿を見ることができます。現在では紅白、三色、黄金等、大小1500匹の錦鯉が、観光客の目を楽しませています。夏の太陽を浴びてキラキラと輝く鯉と湧水は、まさに名水百選のランキングに選ばれただけあります。
島原市の新町一帯は50センチほど掘るだけで今でも湧水が出てくるそうです。名水百選ランキングに選ばれるほどの豊富な湧水を大切にしていきたいですね。
まつもと城下町湧水群（長野）
名水百選ランキング3位は、長野県のまつもと城下町湧水群です。
松本と言えば松本城やその城下町など見どころが満載のイメージがありますよね。そんな松本市街地は女鳥羽川や薄川の伏流水と見られる地下水が豊富で、数多くの井戸や湧水があります。市街地の中に数多くの湧水があることは珍しく、「まつもと城下町湧水群」として平成の名水百選ランキングに選ばれました。
市内を流れる水路は、江戸時代には庶民の生活用水や防火用水、町の境目として重要な役割を持っていたとされていて、今でも利用者がいると言われています。名水百選ランキングの上位にはいるだけのことはあり、市内にはあちこちに今でも使うことができる井戸があり、各井戸を回って湧水巡りをするのも人気です。
「当国第一の名水」と称賛されている「源智の井戸」は、当時の松本城城主であった小笠原家の家臣・河辺与三佐衛門源智の持ち井戸だったそうです。槻井泉神社の側でこんこんと湧き出ている「槻井泉神社湧泉」は、パワースポットとしても人気です。樹齢300年とも言われるケヤキの木も見ものです。名水百選ランキングにふさわしい湧水に触れるチャンスです。
羊蹄の湧き水（北海道）
名水百選ランキング4位は、北海道の羊蹄の湧き水です。
羊蹄山からの湧き水で、羊蹄山に降った雨や雪溶け水が、数十年の歳月をかけてろ過された結果、ミネラル成分をたっぷり含んだ水へと生まれ変わります。岩肌から勢いよく湧き出す天然の水は、夏場でも冷たく凛とした飲み口が特徴です。
水汲み場には蛇口が取り付けられるなどの水汲みがしやすい環境が整っているので、いつでもたくさんの人が水汲みをしています。この利用しやすさも名水百選ランキングの上位に食い込む理由かもしれませんね。
水道水よりも柔らかい口当たりで、チョコレートのような独自の香りがする不思議な水です。この水を使ってお茶やコーヒーをいれても美味しそうですね。水汲み場には野菜などの直売所や、羊蹄の湧き水を使用した手造りのお豆腐を販売しているお店「湧水の里」なども隣接しています。
名水百選ランキング上位に選ばれるお水で作られた豆腐は絶品です。種類も豊富でどれにしようか悩んでしまうほどなんですよ。くずもちやわらびもちの試食も行っているので、名水百選ランキングのお水と一緒に楽しめそうですね。
湧玉池（静岡）
名水百選ランキング5位は、静岡県の富士山本宮浅間大社の境内にある湧玉池です。
国の特別天然記念物でありパワースポットでもある湧玉池は名水百選ランキングにも選ばれ、様々な場所でランキング上位に登場します。富士山の伏流水が溶岩の間から1日約20万トンも湧き出していて、江戸時代にはこの湧玉池で心身を清めた後で富士登山を始めたと言われています。
富士山本宮浅間大社は桜の名所でも知られるパワースポットですが、その中でもこの湧玉池に1番パワーが集まっていると言われています。この池の場所は日本の中心とも言われているので、ちょっと興味深いですね。鏡のように澄んだ水は見ているだけで心が浄化されるようで、さすが名水百選ランキングに選ばれるだけのことはあります。
手を入れるとピリッとするほど冷たく、水中の小さな魚が逃げていくのが見えます。湧玉池の側には水屋神社があるので、そこを参拝してからお水をいただきます。もちろんお水汲みもできるので、ペットボトルなどを持参するとよいでしょう。
名水百選ランキング上位の湧玉池はパワースポットランキングでも上位にくるスポットです。自分の五感と気を浄化できるパワースポットです。
まとめ
名水百選の中でおすすめなパワースポットランキングベスト5はいかがでしたか。
紹介した名水百選上位のスポットは、どれも甲乙つけがたいくらいの名水です。
触るとヒヤリと冷たく、透明度が高いので、いつまで見ていても飽きません。お水には浄化の気があるので、名水百選を巡った後は清々しい気持ちになれること間違いなしです。
