日本人の心なんていわれることもある桜。春には必ずお花見をするという人も多いのではないでしょうか。それほど私たちの心に染み入る桜ですが、実はスピリチュアル的にもいろいろな意味があるのです。
今回は、桜のもついろいろなメッセージやサイン、意味について、シチュエーションごとにご紹介していきます。
目次
桜のスピリチュアル基本の意味
桜には、優雅さや純潔さ、そして精神的な豊かさという意味があります。豊かさというと、どうしても金銭や品物など、物質的なものをイメージしがちですが、決してそうではありません。日々、うれしいことや楽しいことはたくさんあります。キレイなもの、素敵なものを見て、胸が満たされることもあるでしょう。
実際に、桜を眺めることで気持ちが豊かになった経験が、だれにでもあるのではないでしょうか。このように、桜には精神的に満たされる、豊かになるという意味があるのです。
また、桜には邪気を払うパワーがあるともいわれています。これは桜が、出会いと別れの季節である春の象徴だから。それまで続いてきたものが終わり、新しいサイクルがはじまる……ここに、“断ち切る”のゆえんがあり、邪気払いに通じるとされているのです。
【桜の神様スピリチュアル】
桜の神さまといえば木花咲耶姫<コノハナサクヤビメ>さま。日本にはじめて桜を植え、咲かせたのがこの木花咲耶姫さまだといわれています。木花咲耶姫さまは、自身の産室に火を放ちながら火の神様三柱を出産したことから、安産の神さまとして祀られることも多いです。
また、“サクラ”という名称は、田んぼの神さまをあらわしているともいわれています。これは、“サ”の“クラ”、つまり田んぼの神さま(サ神)の台座(クラ)から。ここから、桜が咲くと、田んぼの神さまがおりてきていると考えられ、お酒や食べ物をお供えして出迎え、その年の豊作を祈るようになったとされています。
【桜のエネルギースピリチュアル】
桜のエネルギーをしっかりといただくためには、五感をフルにつかうことが大切です。お花見では桜を見る、つまり、視覚は刺激されるのですが、それだけという場合も多いでしょう。しかし、それだけでなく桜の香りを思いきり吸い込んだり、幹にそっと触れたり、耳を当ててみたりすることが大切なのです。そのほか、桜の塩漬けや桜の葉で包んだおまんじゅうなどをいただくのもいいでしょう。
【桜の花びらスピリチュアル】
桜の花びらには、明るい未来をみせてくれるパワーがあります。それにより、意欲的になったり、情熱がわいてきたりして、実際の行動につなげることができるでしょう。ここで大事なのは、桜がみせてくれるのは、叶う夢だということ。決して幻想や高望みではなく、実際にたどりつける展望を与えてくれるのです。ですから、たとえ諦めていた夢でも、桜に背中を押されて挑戦し、叶えられるという可能性もじゅうぶんあるでしょう。
【桜の木スピリチュアル】
桜の木には、復活のエネルギーとパワーがあります。たとえば、傷ついた心を癒やして、また活力を与えるなど。ほかにも、切れそうだった縁を再び強く結び付けてくれるパワーもあるので、離婚を考えはじめた夫婦や、別れを意識した恋人がともに桜を見ることで、再びやり直すことを選んだという例もたくさんあります。
【桜の夢スピリチュアル】
桜の夢には、情緒や別れ、人生の節目という意味があります。桜の状況や、一緒に見た人によって多少の違いはありますが、たいていは吉夢。問題や悩みが解決へ向かったり、幸運に恵まれたりという意味があります。ただし、桜の開花期間のように、その期間はあまり長くないでしょう。
【季節外れの桜スピリチュアル】
季節外れに咲く桜には、忍耐や献身という意味があります。浄化のパワーをもつ桜は、邪気があるとそれを払うために花を咲かせるのです。ただし、この場合桜自身にはけっこうな負担がかかるので、通常と比べて短い期間の開花となることも少なくありません。
【桜は人を狂わせるのか?】
桜が人を狂わせるという言葉がありますが、実際に桜のせいで狂ってしまうことはありません。ではなぜ、そんなことをいわれるようになったのかというと、「桜の花粉には交感神経を興奮させるエフェドリンが含まれている」という噂が流れたからだといわれています。これはある小説の一節なのですが、実際には桜にエフェドリンは含まれていません。ただ、そういわれても信じてしまいそうになるほど、桜には引き込まれる魅力があるということなのでしょうね。
まとめ
桜のせいで狂うことはありませんが、お花見で羽目をはずしすぎてしまうことはあるかもしれませんね。その様子が「狂っている」といわれるほどにならないようには気をつけたいところです。
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