
日々色々なことが起こる中、ふと目についたこと、あるいは偶然耳にしたこと、あるいはたまたま読んだ記事などに、心を動かされることがあります。
そんなちょっとした日常に隠れている、大切なスピリチュアル・メッセージから学べることは多々あるのではないでしょうか?
世界中に散らばっている、ステキなスピリチュアル・メッセージが込められたストーリーを、ここに集めてみました。
ガンジーの靴:慈悲

これはインドの宗教家であり、政治家でもあったガンジーのストーリーです。
ある日、ガンジーが電車に乗っていると、彼の片方の靴が脱げて線路に落ちてしまいました。
当然列車は走行中だったので、彼は靴を拾うことはできませんでした。
しかしガンジーはもう片方の靴を脱ぎ、線路に沿ってそれを投げて、最初の靴の近くに着地させたのです。
同行していた人々に何のつもりかと聞かれると、ガンジーは「お金に困っている人が、線路上に落ちている靴を見つけたならば、靴を一足手に入れることができるだろう」と答えたのです。
ガンジーはこのように、いつも智慧と慈悲に溢れた人でした。
一見不可思議な行動のようですが、実はより深い精神的心理がそこにはあるのです。
それは、見返りを期待せずに与えること、執着せずに捧げることという真理なのです。
たとえ個人的な喪失に直面しても、他者のニーズに寄り添い、分かち合うことに喜びを見出す心への道を照らし出しているのです。
つまり真の豊かさとは、財産を貯めこむことではなく、無条件に与えることにあることを、認識するように呼び掛けているのです。
男と犬:天国と地獄の本質

ある日、あるところを男と犬が道を歩いていました。
男は景色を楽しみながら歩いていたのですが、突然、自分が死んでいるのだと気づいたのです。
実は自分が死にかけていたことを思い出し、隣を歩いていた犬も何年も前に死んでいたことを思い出したのです。
いったいこの道はどこへ続いているのだろうと、歩きながらその男は思いました。
しばらく進むと、道の片側に高い白い大理石の石垣が現れ、長い坂の頂上には、高い立派なアーチがそびえ立ち、陽光に輝いていました。
そのアーチ状の門へと続く道は純金のようで、豪華に見えました。
彼と犬は門に向かって歩き、脇の机に座っていた男を見つけて尋ねたのです。
「すみません、ここはどこですか?」
すると男は「ここは天国でございます」と答えました。
犬を連れた男は、そこで水がもらえるかと尋ねたところ、門のところにいた男は「もちろん」と答えて、中に入るように促しました。
そこで男は自分の犬も一緒に入ってよいかと聞いたところ、ペットは同伴できないと断られたのです。
仕方なく男は元来た道へと戻り、犬と一緒に旅を続けます。
さらに歩いていると未舗装の道に出て、その道はまるで一度も閉まったことがないかのような、農場の門へと続いていたのです。
その柵のない門に近づくと、木に寄りかかって本を読んでいる男の姿が見えました。
歩いてきた男は、そこで水がもらえるかどうか聞いてみました。
すると読書をしていた男は、ポンプがあるところで飲むようにと促します。
そこで男は犬も一緒でもよいかと尋ねると、犬用のボウルがあるよと教えてくれました。
そしてやっと男と犬は、たっぷりと水を飲むことができたのです。
男は読書をしていた男に、「ここはいったいどこなのですか」と尋ねると、「ここは天国だよ」と答えます。
「さっき道の向こうの場所でも、天国だと言われたけれど」と聞くと、「あれは地獄だよ」と教えられたのです。
驚いた男は、なぜ地獄が天国を名乗っているのかと聞くと、「あそこは、親友を置きざりにするような人を排除してくれる場所なので、それはそれでよいんだよ」と答えました。
この物語は、天国と地獄の本質について語っているわけです。
天国と地獄は外的な目的地としてではなく、魂の奥にある意識の状態を表しているのです。
美しい場所であっても、自分と一緒にいるペットの入場を拒否されたとき、男は考え、そしてそこでは、ペットを見捨てることなく、水をもらわない選択をして立ち去ったのです。
見かけは煌びやかであっても、温かみや内容のない場所と、見かけは質素な農場であっても、包容力や温かさと思いやりのある場所。
そのどちらを選ぶかで、ペットとの真の愛や友情も試されていたというストーリーでした。
星投げ人:小さな行動と大きな結果

ある日、男が海岸を歩いていました。
浜辺を見下ろすと、若者が砂浜に手を伸ばし、何かを拾い上げ、そっと海に投げ返しているのが見えました。
彼は若者に近づいて、何をしているのかと聞きました。
若者は立ち止まり、顔を上げて答えました。
「ヒトデを海に投げ込むことです」
なぜヒトデを投げ込むのかと尋ねると、若者は「太陽は昇り、潮は引いている。投げ込まないと死んでしまうから」と答えます。
しかしこの長いビーチには、そこらじゅうにヒトデが転がっているのだから、ひとつくらい海に戻しても、どうにもならないのではないのかと男は思い、若者に尋ねます。
すると若者は別のヒトデを拾い上げ、砕ける波の向こうの海へと投げ込みながら「これで違いが生まれました」と答えたのです。
つまりヒトデをひとりですべて海に返してやることはできないけれど、ひとりの力が微微たるものであっても、それを積み重ねることで、大きな違いができてくるということを表しているのです。
あらゆる行動の背後にある、シンプルであるけれども深い意味のある行動、その大切さを物語っているのです。
ヒトデの数が重要なのではなく、そのヒトデをどうするかという行動に出ることが大切なのです。
自分の小さな行動が、いつかは世界や宇宙を変えるきっかけにもなるかもしれない…というストーリーでした。



