2022年の干支は「寅年(とらどし)」です。十二支では3番目にあたり、五行は木気になります。春が訪れ、葉を落としていた木々が芽吹いて命を吹き返し成長する時期です。寅年についての縁起・年運・守り本尊・災害・7つの特徴をご紹介します。
寅年の基本的な意味や由来
10種類の「十干(じっかん)」と、12種類の「十二支」を組み合わせ、全て合わせて60種類の干支が存在します。2021年の干支「壬寅(みずのえとら)」は、十干が「壬(みずのえ)」、十二支が「寅(とら)」になります。
陰陽五行思想においては、寅は「木」になります。十干と十二支は、植物の一生を表しており、「壬」は十干の9番目にあたり、次の生命を育む準備をしている状態。「寅」は十二支の3番目にあたり、春の発芽の状態で新しい生命の誕生を表しています。
寅年の運勢
2022年の寅年の運勢は、五黄土星が中宮になります。五黄土星は、八つの星を支配する「帝王」と言われ、波乱万丈な年になりそうです。良いときは天にも昇るくらいの運気ですが、悪くなると絶望的になり吉凶が両極端です。八方塞がりを感じやすい年になります。
※五黄土星は、2022年2月4日から2023年2月3日までの運勢となります。
寅年の守り本尊
寅年生まれの御守り本尊は、知恵授けの菩薩として知られている「虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)」になります。大日如来の福智の二徳を司っている仏と言われ、人々の願いを叶えるために、智慧や記憶力、知識を与えてくれるとされています。
ご利益は、記憶力促進や頭脳明晰、商売繁盛になります。虚空蔵菩薩の真言は「オン・バサラ・アラタンノウ・オン・タラク・ソワカ」になり、マントラとも呼ばれ強力なパワーを持っているといわれています。虚空蔵菩薩がお祀りされている際にはご真言を唱えてお参りするといいでしょう。
寅年に起こりやすい災害
五黄の土は腐敗、破壊を意味しています。9年に1度巡ってきますが、この年は事故、天災、地震、異常気象などの自然災害が起こりやすいと言われています。五黄土星が年盤の中央に回座する年は、1995年は阪神・淡路大震災や2004年は新潟県中越地震などがありました。
寅年に起きた過去の出来事
寅年に起きた過去の印象的な出来事をご紹介しますね。
【1962年4月30日宮城県北部地震】
マグニチュード6.5。死者3名。
【1974年5月9日伊豆半島沖地震】
マグニチュード6.9。死者30人。
【1999年台風18号九州上陸】
熊本県を中心に大きな被害
寅年の方位
2022年は、九星気学では帝王の星である「五黄土星」が中央の位置に入ります。2022年2月3日から2023年2月3日までのすべての人に共通した吉方位をご紹介します。
五黄土星は破壊と創造、波乱万丈で吉凶の激しい運勢になると言われています。すべての人にとっての吉方位は、「南」、「西」、「北西」、「北東」になります。凶方位は五黄土星が中央に位置するために、五黄殺(ごおうさつ)と暗剣殺(あんけんさつ)、本命殺、本命的殺がありません。
凶方位がないので、引っ越しや長距離旅行など、どこにでも動きやすい年になります。歳破(さいは)は申の方位、「西南西」になります。この方位は、家族関係の破壊や争い、離別に注意しましょう。歳破は、事の破れであり、破壊する方位といわれているので、引っ越しや旅行は避けた方がいいでしょう。
寅年の縁起物やご利益のある神社
寅年の縁起物として、「寅」のモチーフの置物を飾るのも良いでしょう。寅年だからこそ、寅にまつわる神社に参拝してご利益を頂きたいと思う方もいるかもしれません。寅と関係がある神社をご紹介しますね。
【善国寺】
本尊の毘沙門天で、本堂前には一対の虎の石像が安置されています。
[所在地: 東京都新宿区神楽坂5-36]
【吉祥寺】
経堂の前に2体の虎の像が安置されています。
[所在地: 東京都文京区本駒込3-19-17]
【牛頭寺(長福寺)】
寅年の守り本尊「虚空蔵菩薩」を祀っています。
[所在地: 愛知県稲沢市平和町下三宅郷内309]
【鞍馬寺】
本尊の毘沙門天が、「寅の月、寅の日、寅の刻」に鞍馬山にご出現されました。毘沙門天のお使いは虎になっています。12年に一度、寅年のみのお守りもあります。毎年初寅の日に「初寅大祭」が行われます。
[所在地: 京都市左京区鞍馬本町1074]
【法輪寺】
虚空蔵菩薩を本尊としています。虚空蔵菩薩は丑年と寅年の守護本尊になり、牛と虎の一対の石像が安置されています。
[所在地: 京都市西京区嵐山虚空蔵山町16]
【両足院】
毘沙門天をまつる毘沙門天堂があり、狛寅が安置されています。寅のおみくじがあります。
[所在地: 京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町591]
【毘沙門堂】
寅の年、寅の日、寅の刻に出現した毘沙門天を本尊としています。新年最初の寅の日とその前後の3日間に「初寅参り」が行われています。
[所在地: 京都市山科区安朱稲荷山町1]
まとめ
2022年は五黄の寅年になり、36年に1回訪れます。寅年は草木が伸びて成長していく時期になります。自分が興味をもったことはどんどんとチャレンジしていくとよいでしょう。
▶︎【干支】相性・金運・血液型・守護石・ラッキーカラーまとめページはこちら
