年神様は、元旦に来訪する神様のこと。実は、おせち料理や鏡餅は、この年神様を迎えるためにできた風習だったりします。この記事では、そんな年神様のご利益やお供え、いつ来訪し、いつお帰りになるのかを徹底解説します。年神様について意外と知らないという人は、ぜひ読んでみてくださいね。
年神様とは?
年神様とは、1月1日に各家々のもとを訪れると信じられている神様のこと。「正月様(としこしさま)」、「歳徳神様(としとくじん)」と呼ばれることもあります。年神様は、人々の繁栄を見守ってくださったり、家を一年間守護してくださったりする存在。また、福を持ってきてくださるという役割も。
そんな年神様には、お迎えするための風習や行事があります。例えば、正月におせち料理を食べたり、鏡餅を飾ったりするのは、年神様の来訪をお祝いするためのもの。つまり、何気なくしている正月の風習は、実は年神様のためにできたものなのですね。
年神様のご利益
年神様は、一年間人々の繁栄を見守り、訪れた家を守り、福を持ってきてくださる存在。そのため、年神様のご利益は子孫繁栄、家内安全、幸運到来などさまざまです。ありとあらゆる幸運やご利益を授けてくださる存在だと考えると分かりやすいかもしれません。
年神様へのお供え
年神様へのお供えは、おせち料理がスタンダードです。意外と知らない人も多いかもしれませんが、実はおせち料理は年神様へのお供え物。そのため、おせちが完成したら真っ先に神棚に置いてお供えしてください。お供えが終わったら、その日のうちに下ろして家族でいただきましょう。
こうすることで、年神様と食事をともにしたことになります。年神様と同じものを食べることで、福を招き厄を打ち払う効果があると考えられています。ちなみに余談とはなりますが、おせち料理に詰め込まれた山海の幸には、五穀豊穣、子孫繁栄、家内安全、健康祈願などの祈りが込められていると言われています。
年神様はいつ来訪いつお帰りになる?
年神様の来訪時期は諸説あります。もっともスタンダードな説としては、元日の朝に日の出とともに山から降りてきて、各家に来訪するというものです。しかし、地域によっては12月31日の日没後に山から降りてきて、各家を訪れるという話もあります。地域によって来訪時期が異なるので、気になる方は地域の人に聞いたり、神社に行って質問してみたりすると良いでしょう。
また、来訪時期に諸説あるように、お帰りになられる時期にも諸説あります。関東では1月7日、関西では1月15日が一般的です。こちらも詳しく知りたい場合は、地域の人に聞いたり、神社で尋ねたりすると良いでしょう。
年神様と鏡餅
鏡餅は、年神様の依り代となるもの。年神様の魂そのものを意味しているので、鏡餅を食べるのは年神様が持つエネルギーを分けていただくことを意味します。
次の項目からは、そんな鏡餅について詳しく解説します。
鏡餅を飾る意味
鏡餅を飾るのは、年神様がどの家を訪れたら良いかを分かりやすくするためです。つまり、年神様を家にお招きするための目印としての機能があるのですね。鏡餅を飾らずに正月を迎えると、年神様が家を見つけることができなくなってしまうので、必ず飾るようにしましょう。
鏡開きの意味
鏡開きは、年神様がお帰りになられた後、鏡餅を木槌で割って食べる儀式の名前です。鏡餅は年神様の依り代ですから、鏡餅を食べることで年神様が持つ魂のエネルギーを分けていただくことができると信じられています。スタンダードな食べ方としては、お雑煮やおしることして食されることが多いでしょう。
まとめ
毎年当たり前のように食べているおせち料理や鏡餅が、実は年神様の来訪をお祝いするためのものであるという事実をご存知ない人も多いでしょう。お正月におせち料理や鏡餅を食べるなら、ぜひ年神様を話題にしてみてください。神様や風習に詳しい知識人として尊敬されるかもしれませんよ。
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