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見どころ
本宮(ほんぐう)〔上宮〕 国重要文化財

写真は楼門(ろうもん)です。「八幡宮」の扁額の「八」の字は二羽の鳩で形作られています。この奥に拝殿、幣殿、本殿があります。左右の随身(ずいじん)が守護にあたっています。この楼門より中は撮影禁止です。
本宮の現在の建物は、1828年、江戸幕府11代将軍徳川家斉(とくがわいえなり)の命により造営された流権現造(ながれごんげんづくり)です。
諸祈願のご利益をいただけますが、特に仕事運、勝負運、縁結び、安産などのご利益が有名です。
左手に宝物殿(拝観料200円、9時~16時)があります。刀剣武具類や神服の袿(うちき)など、国宝や重要文化財の一部が展示されています。
国重要文化財の武内社(たけうちしゃ)もあります。応神天皇、神功皇后に側近として仕え、300歳以上生きたという伝説がある武内宿祢命(たけうちすくねのみこと)が祀られています。延命長寿の神として信仰されています。
丸山稲荷社 国重要文化財

本宮社殿の左手の小高い丘にあります。地主神で、頼朝が由比若宮をこちらに遷す時に西の丸山に移されました。現在の社殿は室町期の建造で、八幡宮では一番古い建物です。商売繁盛を祈願する方から奉納された赤い鳥居や旗で囲まれています。本宮や舞殿のあたりのにぎわいをよそに、こちらはひっそりと静かで、隠れたパワースポットです。
お守り、絵馬
楼門の左手に絵馬やお守りなどの授与所があります。
お守りは、仕事守、合格守、勝守、縁結び守、金運守、安産守など多種多様です。
ユニークなのは、開運開花花守(根付タイプ)、鳩鈴守(鳩に銀杏の葉がついていて、金・銀・白の三種)、折鶴叶え守(鶴岡八幡宮の名前にちなんだ鶴と鈴がついて、金・銀・白の三種)、美心守(みこころまもり)は鏡を表す御神紋の鶴丸がデザインされていて、鏡で美しい心を映し出します。
どれも美しいお守りで、初穂料は800円~1,000円です。
絵馬は、大いちょうの絵馬がきれいです。初穂料1,000円。
おみくじ

おみくじは、えんむすびおみくじ、開運・招福お守入おみくじ、鳩みくじ(八幡さまの鳩から届く贈りもの)があります。それぞれ200円。
おみくじ結び所

おみくじはこちらに結びますが、もしも凶を引いたら、絵馬掛け所の中央の赤い「凶運みくじ納め箱」に納めます。安心しておみくじを引けますね。
若宮(わかみや)〔下宮〕 国重要文化財

大石段の右側、社務所の右隣にあります。
仁徳天皇(にんとくてんのう、応神天皇の御子)、履中天皇(りちゅうてんのう、仁徳天皇の御子)、仲姫命(なかつひめのみこと、応神天皇の皇后)、磐之媛命(いわのひめのみこと、仁徳天皇の皇后)の4柱をお祀りしています。
現在の建物は、江戸初期の1624年の建築で、本殿・幣殿・拝殿を連ねた流権現造(ながれごんげんづくり)です。拝殿に向拝がついているのが特徴です。
こちらはメインストリートから少し右手(東側)にあり、静かな空気が流れていました。隠れたパワースポットです。
柳原神池

若宮の右手にあります。放生(ほうじょう)の池で、6月上旬には蛍が、例大祭(9月14~16日)には鈴虫が放たれます。秋は紅葉がみごとです。
白旗神社(しらはたじんじゃ)

若宮から右手に進み、柳原神池を過ぎると右側にあります。
1200年、頼朝の長男頼家(2代将軍)が父頼朝を祭神として建立しました。後に3代将軍実朝も祀られました。拝殿は車寄せ風の唐破風造(からはふづくり)で、黒塗りの風格がある社殿です。必勝や学業成就の祈願に訪れる人が多いようです。
源氏池(げんじいけ)

眺めがよく、休憩所があります。自販機でカフェオレを買って、木製のベンチで一休み。鳩たちが集まってきます。白い鳩もたくさんいます。池の鯉が元気よく飛び跳ねます。中の島の旗上弁財天の白い旗がはためいています。春は桜、夏は蓮の花の見どころとなり、ほっとできる空間です。
旗上弁財天社(はたあげべんざいてんしゃ)

三の鳥居の右手、源氏池の中の島にあります。八幡宮創建800年の1980年に、江戸時代の古図をもとに復元されました。頼朝の旗上げにちなんで二引きの白旗を奉納し開運を祈願する人が多いとか。
また、鎌倉七福神巡りの一神で、弁天様の絵馬には福徳利財や学芸上達の祈願が見られました。
神の使い 白い鳩

あまりの美しさにハッとしてパチリ。この鳩は旗上弁財天社にいた鳩ですが、源氏池の周辺にはこのようなキュートな白い鳩がたくさんいました。
鳩は八幡大神の使いといわれ、八幡宮のシンボルになっています。本当に神の使いと感じるような美しい鳩でした。
政子石(まさこいし)

旗上弁財天社の社殿の左側をまわると、政子石があります。良縁・夫婦円満の祈願石で、姫石とも言われています。心静かにお祈りしてご利益をいただきましょう。
鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム

三の鳥居の左手、平家池の所にあります。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にちなんで「大河ドラマ館」の展示が行われていました。2023年1月9日まで無休。9時30分~17時(最終入館16時30分)大人1,000円。入館時に配布されるパンフレットを提示することで鎌倉国宝館(白旗神社の右手)も拝観できます。
御朱印
御朱印は大石段下の右手、社務所でいただけます。
鶴岡八幡宮の御朱印は書置きでしたが、きれいな波模様の水色の和紙でした。初穂料500円。
旗上弁財天の御朱印は旗上弁財天社でいただけます。初穂料300円。
静の舞(しずかのまい)――静御前の悲話
頼朝の弟義経(よしつね)は、平家討伐で功績をあげたにもかかわらず、兄と不和になり追われる身となります。1185年11月、逃亡する義経に同行した静は、吉野山の山中で義経と別れます。義経は静に金銀を与え、供をつけて京へ向かわせます。しかし、供たちに金銀を奪われ、静は山中をさまよい、蔵王堂に着いたところを山僧に捕らえられ、京に送られました。
1186年3月、頼朝の命令で静は母の磯禅師(いそのぜんじ)とともに鎌倉に送られ、義経の行方について厳しい尋問を受けますが、静は「知らない」と言うばかりでした。
4月、頼朝と政子は八幡宮に参詣し、静に鎌倉を称える舞を奉納するよう命じます。静は固辞しますが、断りきれずやむなく舞いました。
そのとき静は舞いながら、
吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき
(大意:吉野山の白雪をふみわけて奥に入っていったあの人が恋しいことよ)
しづやしづ しづのをだまき くり返し 昔を今に なすよしもがな
(大意:“しず、しず”とくり返し私の名を呼んでくれたあの人との日々も昔の思い出になってしまった。あの昔がまた今になるといいのになあ)
と、義経を恋い慕う歌を歌いました。
観ていた者はみな感動しましたが、頼朝は激怒しました。政子のとりなしでなんとか命は救われます。義経の子を身ごもっていた静は鎌倉に留め置かれ、閏7月に出産します。生まれた子が男子であったため、すぐに取り上げられて由比ケ浜で殺されました。静は悲嘆に暮れます。9月、京へ帰りましたが、以後の消息はわかりません。『吾妻鏡』に伝えられる悲話です。
静御前にまつわる悲話は数々の伝説を生み、謡曲の『二人静』や『船弁慶』、歌舞伎の『義経千本桜』、長唄・日本舞踊の『賎の苧環(しずのおだまき)』など、今もたびたび上演される人気演目の題材となっています。
鎌倉市観光協会主催の「鎌倉まつり」(4月第2日曜日~第3日曜日)の中で、日本舞踊家により「静の舞」が八幡宮の舞殿で奉納され、人気のイベントとなっています。
おみやげには鳩サブレー

鶴岡八幡宮といえば豊島屋の鳩サブレー。ピンクのラブリーなパッケージ入りがありました。4枚入り540円。おみやげにお手頃ですね。
アクセス
住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31 TEL:0467-22-0315
JR横須賀線、湘南新宿ライイン「JR鎌倉駅」東口から徒歩10分
江ノ島電鉄「江ノ電鎌倉駅」から徒歩10分
まとめ
いかがでしたでしょうか。まだまだ紹介しきれない見どころや魅力がたくさんあります。狩装束(かりしょうぞく)を着て、疾走する馬上から的を射る勇壮な流鏑馬(やぶさめ)は、1187年8月、頼朝が御家人の結集、軍事力結集のために奉納したのが始まりです。現在も春の鎌倉まつりと秋の例大祭で奉納される人気の神事です。
また、三の鳥居の右手にある「神苑ぼたん庭園」は、有料(500円)ですが、冬の寒牡丹と春の牡丹が観光客をいざないます。
表参道の若宮大路と並行する小町通りは、レストランやブティック、土産物屋が軒を連ね、入口の赤い鳥居と「八幡宮近道」という表示につられて、つい先にこちらに足を踏み入れる若者や観光客でいつもにぎわっています。
八幡宮の東側には頼朝の邸宅であった大蔵御所や幕府の旧跡碑、頼朝の墓、頼朝建立の寺院など源氏ゆかりの寺社や旧跡がたくさんあります。
幅広い世代の人気を集める古都鎌倉の中心地鶴岡八幡宮をぜひ訪れてみてください。
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