古くは万葉集にも歌われている「アセビ」は、漢字では「馬酔木」と書き、これは馬が「アセビ」を食べると酔ったようになることから、付けられています。
「アセビ」は、白やピンク色のかわいらしい花を咲かせ、日本では本州より南に野生で多く生えていますが、庭木や盆栽としても人気があります。
スズランにも似た花を咲かせる「アセビ」ですが、このお花が持つスピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【アセビ】にまつわるスピリチュアルなお話

「アセビ」にまつわるお話
「アセビ」は英語で、Japanese Andromedaと呼ばれています。
その理由は「アセビ」が西洋に東洋から持ち込まれたとき、もともと西洋に存在した「アンドロメダ」という花に「アセビ」の花が似ていたことから、こう呼ばれるようになりました。
そしてこの「アンドロメダ」が名前についていることから、ギリシャ神話に登場するアンドロメダという女王の勇ましい行動が、「アセビ」の花言葉の主な語源となっているのです。
そのギリシャ神話とは、昔エチオピアに美しい女王、アンドロメダが住んでいました。彼女の母のカシオペアは、娘の美しさを自慢し、ポセイドンの孫の妖精たちよりも、もっと美しいとポセイドンの前で言ってしまったのです。
その言葉を聞いて怒ったポセイドンは、鯨の化け物にエチオピアを襲わせ、それを治めるために、アンドロメダ姫が生贄にされることになったのです。
そして絶体絶命となったアンドロメダ姫の前に現れたのが、ペルセウスです。メデューサという怪物の討伐の帰りであった彼は、メデューサの首を掲げて鯨の化け物を石に変えることに成功し、アンドロメダ姫を救ったのでした。
こののちにペルセウスはアンドロメダと結婚し、子供も生まれて幸せに過ごしたということです。
【アセビ】が誕生花の日
【アセビ】が誕生花です。
- 3月9日
- 3月23日
- 4月4日
【アセビ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。

(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
風水において「アセビ」は、日陰でも強く育つという特性と白い花を咲かせることで、浄化に効果があり、運を招きいれられるので、鬼門にあたる北東に植えておくとよいとされています。
浄化運UP
白い「アセビ」の花を玄関に生けておくと、上品な香りで人を招くとともに、浄化作用もあり、幸運を引き寄せる効果があります。
花言葉【アセビ】の意味
「アセビ」は、日本では主に四国や九州で見られる常緑樹低木で、葉や茎には毒があり、食べると足が痺れるということから転じて「アセビ」と呼ばれるようになったという説があります。
また、食べると麻痺したり、下痢や嘔吐、呼吸困難になったりすることから、「悪し実(あしみ)」と呼ばれていたものが変化したなどの説もあります。
このほか、馬が「アセビ」を食べると酔っ払ったようになることから、「アセビ(馬酔木)」と名付けられたとも言われています。
動物たちも、「アセビ」には毒があることを知っているらしく、ほかの草は食べても「アセビ」だけは食べません。それを利用して害虫駆除に「アセビ」を用いていた時代もありました。
「アセビ」は小枝にたくさんの壺のような形をした小さな花を咲かせます。その花の形が米粒にも見えることから、豊作祈願によい縁起ものと考えられています。
その一方で、毒性が強いこともあり、縁起が悪いと考える人もいます。
「アセビ」には、ジャスミンのような香りがあり、的確な花言葉を添えてプレゼントすれば喜ばれるお花のひとつです。
「アセビ」には白、ピンクが存在していますが、色別の花言葉はありません。
「アセビ」の主な花言葉は
- 献身
- 犠牲
これらの花言葉は、「アセビ」の英語名の「Japanese Andromeda」に関するギリシャ神話からきています。自分の身を捧げて国を救おうとした、アンドロメダ姫のその姿を表したものです。
「アセビ」の花言葉①
- 危険
この花言葉は「アセビ」には毒が含まれていることから、注意喚起の意味も込めて付けられた花言葉です。
「アセビ」の花言葉②
- あなたと二人で旅をしましょう
- これからも一緒に
こちらも「アセビ」にまつわるギリシャ神話から付けられた花言葉で、アンドロメダ姫を救ったペルセウスは、以後アンドロメダ姫と一緒にずっと幸せに暮らしたとされることから付けられたのです。
いつも一緒にいたいと思う、パートナーや友達、家族にこの花言葉を添えて贈ってみてはいかがでしょうか?
「アセビ」の花言葉③
- 純粋な心
- 清純な愛
これらも「アセビ」にまつわるギリシャ神話から、アンドロメダ姫とペルセウスの美しく純真な愛に基づいて、付けられた花言葉なのです。
思いを寄せる人に、この花言葉を添えて贈ってみませんか?
花言葉【アセビ】の基本情報
科 属 | ツツジ科 アセビ属 |
原産地 | 日本・中国・台湾 |
品種 | 7種 |
開花時期 | 2月~4月 |
英語和名 | ・Japanese Andromeda(ジャパニーズ・アンドロメダ)・アセビ(馬酔木) |
まとめ
「アセビ」は毒性があり、馬も酔っ払う木と書いて「アセビ」と読むものの、上品な香りもあり、庭木としては人気があります。その花言葉は、「アセビ」の英語名、Japanese Andromedaにまつわるギリシャ神話から付けられたロマンチックなものがほとんどですが、毒性を注意喚起する「危険」という花言葉もあるので、プレゼントにするときは気をつけましょう。
