「マドンナリリー」とは、透き通ったような美しい白い色をしたユリのことで、日本では「ニワシロユリ」や「テッポウユリ」がこれに該当すると言われています。
また「マドンナリリー」は、聖母マリアを象徴する花として、キリスト教の宗教画などには頻繁に描かれている花のひとつです。
甘いよい香りがすることで、香水にも用いられている「マドンナリリー」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【マドンナリリー】にまつわるスピリチュアルなお話
キリスト教における「マドンナリリー」の逸話
聖母マリアの復活の花とも言われている「マドンナリリー」は、白い花弁が聖母マリアの身体、雄しべの黄色い葯(やく)は、聖母マリアの魂を表すとキリスト教徒の間では昔から信じられていました。
またキリスト教の伝説においては、アダムとイヴのイヴがエデンの園を去るときに、後悔の気持ちから流した涙から生えたのが、「マドンナリリー」であるという説もあります。
ローマ伝説における「マドンナリリー」の逸話
ローマの伝説では、ローマ神話の主神であるユピテルが、眠りの神であるソムヌスに、自分の妻のユーノーに眠り薬を調合するように命じました。
ユーノーは、間もなく深い眠りに陥ります。そしてユピテルは不死の力を与える神秘的な乳を子であるヘラクレスに飲ませるために、眠っているユーノーの傍らに置きました。
ところが早く乳を飲もうと焦ったヘラクレスが乳のしずくを地面にこぼし、そこから「マドンナリリー」が生えてきたと言われています。
【マドンナリリー】が誕生花の日
【マドンナリリー】の誕生花です。
- 2月25日
- 2月27日
- 7月25日
【マドンナリリー】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
白色のユリである「マドンナリリー」であれば、風水上どの方角に置いてもよいとされ、とくに北東や南西に植えておくと浄化作用が高まります。
浄化運UP
「マドンナリリー」を玄関に飾って置けば、よい香りで人を引き寄せるとともに、浄化の効果ももたらしてくれます。
金運UP
金運アップにも背の高めの「マドンナリリー」をたくさん、北東側に飾ると効果があります。
花言葉【マドンナリリー】の意味
「マドンナリリー」は、ユリの中でもその歴史が最も古いもののひとつで、ギリシャのクレタ島遺跡から発掘された紀元前1500年頃の宮殿の壁画などに、その絵が描かれていました。
現在は、バチカン市国の国花でもあり、聖母マリアの花としても知られる「マドンナリリー」ですが、聖母マリアと天使が描かれた「受胎告知」の絵にも、「マドンナリリー」は描かれているほか、祭壇や、イースター祭にも「マドンナリリー」が飾られるなど、宗教と関係の深い花なのです。
もともとは日本で「ニワシロユリ」と呼ばれていたものが、「マドンナリリー」であったのですが、幕末に日本にやってきたドイツ人医師のシーボルトが、日本の「テッポウユリ」をヨーロッパに紹介したころから、「テッポウユリ」が「マドンナリリー」に置き換わったとされています。
「マドンナリリー」の球根は皮膚疾患に効果があるとして、昔からヨーロッパでは薬として用いられていました。
現在でも「マドンナリリー」の球根は、化粧品や洗顔料、シャンプーなどにも用いられています。
また「マドンナリリー」のやや強めの甘い香りは、古くから香水としても人気で、多くの有名ブランドが今でも「マドンナリリー」の香水を販売しています。
「マドンナリリー」の花言葉には、その見かけや宗教的なものが多く存在しています。
「マドンナリリー」としては、フラワーショップなどでは、あまり販売されていないようですが、球根として買い求めることは可能です。
また実際の花が手に入らないのであれば、華やかな香りがする「マドンナリリー」の香水に、お好きな花言葉を添えてプレゼントしてみるのもよいでしょう。
「マドンナリリー」の花言葉①
- 純粋
- 無垢
- 穢れない心
これらの花言葉は「マドンナリリー」が聖母マリアの象徴と考えられており、聖母マリアの清らかさをイメージするものとして付けられています。
「マドンナリリー」の花言葉②
- 天界の美
この花言葉も聖母マリアにまつわる、この世のものとも思えぬ美しさから付けられた花言葉です。
「マドンナリリー」の花言葉③
- 神聖な結婚
- 永遠の愛
これらは「マドンナリリー」がお祝いのお花として、結婚式などにもよく用いられることから付けられた花言葉です。
「マドンナリリー」の花言葉④
- 気品
- はじらい
これらの花言葉も、清楚でひっそりと咲く「マドンナリリー」の姿から、付けられた花言葉です。
花言葉【マドンナリリー】の基本情報
科 属 | ユリ科 ユリ属 |
原産地 | ヨーロッパ南西部、地中海沿岸 |
品種 | 約9種 |
開花時期 | 6月~7月 |
英語和名 | ・Madonna Lilly(マドンナリリー)・マドンナリリー、ニワシロユリ、テッポウユリ |
まとめ
「マドンナリリー」は、美しい透き通るような白い色をしたユリで、キリスト教と深い関係のある花です。聖母マリアを象徴すると言われている「マドンナリリー」には、その清楚な見かけや聖母マリアに関した花言葉が付けられています。