「月桂樹」は、英語では「ベイリーフ」や「ローリエ」、フランス語では「ローレル」と呼ばれており、葉には芳香がありスパイスのひとつとして、お料理にもよく使用されます。
「月桂樹」は、明治時代に日本に渡来し、雌株と雄株のある木なのですが、日本に存在しているのは、ほとんどは雄株なのだそうです。
お料理のみならず、ギリシャ神話にも深いかかわりのある「月桂樹」ですが、このお花が持つスピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【月桂樹】にまつわるスピリチュアルなお話

ギリシャ神話のアポロンの聖樹「月桂樹」
ある日エロス(キューピット)が弓矢で遊んでいたので、太陽神のアポロンが「子供が弓矢で遊んじゃいけないよ」と注意をしたのです。
しかしそれに怒ったエロスは、金の矢をアポロンに向かって打ち、そして鉛の矢を川の神の娘であるダフネに向かって打ったのです。
実は金の矢は恋に落ちる弓矢で、鉛の矢はその恋を拒む力のある矢だったのです。
アポロンはダフネに恋をして、どこまでもダフネを追いかけました。
困ったダフネは、父である川の神のもとに駆け込んで「どうか助けてください、私の姿を変えてください」とお願いしたのです。
娘の願いを聞いて、川の神はダフネを月桂樹の葉に姿を変えてしまいました。
悲しんだアポロンは、せめて「月桂樹」が自分の聖樹となるようにお願いしたところ、ダフネはそれを受け入れました。
そしてアポロンは、ダフネが姿を変えた月桂樹の葉で冠を造り、その冠を生涯頭に付けていたのです。
【月桂樹】が誕生花の日
【月桂樹】が誕生花です。
- 2月16日
- 2月28日
- 4月10日
- 5月23日
- 10月10日
- 12月9日
- 12月18日
【月桂樹】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。

(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
風水において「月桂樹」は、太陽神アポロンの木であり、月桂樹の葉で作った冠は戦いの勝者や英雄に贈られる風習がヨーロッパでは昔からありました。
そんなことから、風水でも「月桂樹」は縁起のよい木と考えられ、その家のシンボルツリーとして使われることも多いのです。
開運力UP
「月桂樹」の木は香りもよく、大きな木となるので、家を守ってくれるエネルギーがあると考えられています。したがってお家の庭に植える場合には北西に「月桂樹」を植えておくと、邪悪なエネルギーを防いで、幸運を招き入れるパワーを授けてくれます。
浄化力UP
「月桂樹」は魔除けにもなるうえ、「無病息災」のシンボルとしても考えられています。
玄関に「月桂樹」の葉を吊るしておくだけで、空気やエネルギーを浄化してくれます。
花言葉【月桂樹】の意味
「月桂樹」は、色々な呼び方がありますが、実は「月桂樹」とベイリーフは形も香りも異なり、種類が別のものとされています。
「月桂樹」という名前は、フランスから日本に持ち込まれたときに、「月桂樹」が桂という植物に似ていたことと、葉の香りが強いことから、中国の言い伝えに登場する月の中に生えているという桂の木、「月の桂の樹」から「月桂樹」という名前が使われるようになったのです。
「月桂樹」はギリシャ神話、アポロンの聖樹でもあり、古代ローマ時代では勝者や英雄に「月桂樹」の葉で作った冠を授けていました。
その冠は、今もマラソンやF1レースなどの勝者を称える冠として使われています。
月桂樹はアポロンの聖樹であるがゆえに古代から薬として用いられ、抗菌、抗ウイルス作用、消化促進、リウマチや関節炎の緩和、精神安定剤とし使われていましたが、今でも漢方医学で「月桂実」として用いられています。
一方、葉の裏に願い事を書くと叶うというおまじないは、現在でもヨーロッパで用いられています。
「月桂樹」の葉は、成分に含まれるシネオールが肉や魚の臭みを消すので、カレーなどの煮込み料理にも用いられます。
乾燥した「月桂樹」の葉は、米びつやタンスに入れておくと防虫効果もありますが、臭いが薄くなると効果も薄れるので、ひんぱんに取り換える必要があります。
「月桂樹」には、花と葉にそれぞれ花言葉が存在しています。
「月桂樹」の主な花言葉は
- 栄光
- 勝利
- 栄誉
これらの花言葉は、「月桂樹」がギリシャ神話の太陽神アポロンの聖樹であり、古代ローマ時代から戦争の勝利者や英雄に「月桂樹」の葉と枝で作った冠が授与されたことに基づいて付けられた花言葉です。
「月桂樹」の花の花言葉
- 裏切り
- 不信
この花言葉は、月桂樹が黄色っぽい色の花を咲かせるものがあり、黄色はキリスト教において、キリストを裏切ったユダヤが黄色い服を着ていたことから、裏切りや不信という色とされており、そこから付けられた花言葉です。
「月桂樹」の葉の花言葉
- 私は死ぬまで変わりません
これはギリシャ神話に登場する、太陽神アポロンとダフネの恋のお話にまつわるもので、「月桂樹」に姿を変えたダフネに対し、アポロンがその葉で冠を作り、自分の頭にのせて「私の愛は死ぬまで変わりません」と告げたことが元となって付けられた花言葉です。
花言葉【月桂樹】の基本情報
科 属 | クスノキ科 ゲッケイジュ属 |
原産地 | 地中海沿岸 |
品種 | 主なものは3種 |
開花時期 | 4月~5月 |
英語和名 | ・Laurel(ローレル)、Bay Leaf (ゴールデン・ワトル)・月桂樹 |
まとめ
スポーツ大会などの優勝者に贈られる冠や、お料理にもよく用いられる「月桂樹」は、優れた薬効もあり、漢方薬として用いられたり、また防虫効果も期待できたりする優れた植物です。花言葉は、お花と葉に別々のものが付いており、主にギリシャ神話の太陽神アポロンにまつわるものとなっています。
