
フランスは昔から画家や芸術家などが特に憧れる街として有名でした。プロになるならパリに行けと留学する日本人も多いですね。
そんな花の都パリにはやはり美しい世界遺産が存在します。日本でも物語になるような有名な世界遺産が点在しているんですよ。
フランスに留学したら是非、世界遺産も巡ってみたくありませんか?
モンサンミッシェル
フランスでは有名すぎるほど知名度の高い世界遺産です。
遠くから望むモンサンミッシェルは、まさに海に浮かぶ城、という感じでしょうか。何人たりとも近づけないような荘厳なたたずまいは、見る人を魅了するのは言うまでもありません。まさにフランスが誇る世界遺産ですね。
元々は司教オベールの夢に現れた、大天使ミカエルのお告げによって聖堂が建てられました。その後、修道院となっていましたが、14世紀には英仏の100年戦争に巻き込まれ、フランス軍の城塞とされました。
後のフランス革命では監獄としても利用されていました。振り返ると数奇な運命ですね。
今では世界中からたくさんの人が訪れる世界遺産でもあります。モンサンミッシェルの神秘的な美しさを見にフランスに行ってみたいですね。
ヴェルサイユ宮殿
フランスのベルサイユにある世界遺産です。
「ベルサイユのばら」でも聞いたことのある名称なので、フランス人よりも日本人の方が馴染みがあるのかもしれません。壮大な宮殿と華麗な内部装飾、そしてフランス式の幾何学的な構図の大庭園は本当に素晴らしく、以後のヨーロッパ宮殿建築の模範となったそうです。
建物の中には約1300の部屋があります。世界遺産として今もフランスの人に大切にされています。中には鏡の回廊から王の大居室、そしてフランス歴史博物など何世紀にもわたって発展し続けてきたのが分かります。そのあまりの美しさに全世界から観光客が絶えません。
フランスにいったら是非ゆっくりと見てまわりたい世界遺産ですね。
パリのセーヌ河岸
フランスの首都であるパリはヨーロッパの文化と芸術の都でもあります。そんなパリを流れるセーヌ川も今では世界遺産のひとつです。
しかしパリの始まりは、こんなに賑やかなものではありませんでした。今では想像もできないほどの鄙びた寒村だったのです。5世紀末、フランスを統一したフランク王国の都がパリに置かれたことから、次第に華やかになっていきました。
セーヌ川の両岸にはノートルダム大聖堂、ルーヴル美術館、エッフェル塔などこちらも有名な世界遺産が並んでいます。フランス人の憩いの場であり、観光客の憧れの場でもあります。川全体が世界遺産だなんて珍しい世界遺産ですね。
美しい景色に魅入られると再びフランスを訪れたくなるようです。だから今もフランスは華やかなんですね。
ノートル・ダム大聖堂
フランスはパリにあるノートルダム大聖堂も人気のある世界遺産です。
セーヌ川から見ると最も美しく目を奪われる建物でもあります。歴史は古く1163年に建て始めて1250年に完成しました。それからずっと同じ場所に建ってフランスを見下ろしているようです。
昼間もそれは美しい光景なのですが、夜はライトアップされて更に幻想的な雰囲気に包まれます。中でも南塔の鐘は「エマニュエル」という名前がついています。
この鐘はヴィクトル・ユゴーの小説『ノートルダムのせむし男』の舞台にもなったものなので、馴染み深い人も多いのではないでしょうか。重さはなんと13トンもあるんです。
また高さ33メートルにも及ぶ聖堂内部は、中世ヨーロッパの「森」をイメージしている通り、森の中にいるような静寂な空気に包まれます。世界遺産にふさわしい趣きと歴史のあるフランス自慢の大聖堂です。
アミアン大聖堂
北フランス、ピカルディ地方のアミアンという場所にある世界遺産です。
延面積7700m2、全長145m、身廊間口14.6m、天井高42.3mで建てられた当時はヨーロッパ最大の教会でした。たくさんの彫刻が施されていて、見た目にもとても美しい世界遺産です。
その中でも注目されるのは、中央柱のキリスト像の横に並ぶ聖人像とその聖人像群の下、更に石壁の一番低い腰石部分です。当時文字の読めなかった庶民にも分かるように、12の美徳と12の悪徳の絵が彫られています。
また、「月々の仕事(12か月の月ごとに行うべき農作業)」 の絵も彫られているんです。まさにフランス市民のための教会だったんですね。ちょっと足を伸ばしてでも見に行きたい世界遺産です。
まとめ
フランスの有名な世界遺産を紹介しました。すぐにでも行きたくなるくらいに華やかで美しい光景が想像できます。
大聖堂が多いのが目立ちますが、中では信者の方がお祈りをしていることもあるので、静かに過ごすようにしてくださいね。
フランス人が愛した華やかな街の景観を壊さないように、世界遺産を楽しみたいものです。
