夏から秋にかけて、カラフルな花を咲かせる「ケイトウ」は、その花の形が雄鶏の鶏冠に似ていることから名付けられた花で、漢字では「鶏頭」と書きます。
日本にはなんと奈良時代にはすでに中国を経由して渡来しており、安土・桃山時代には観賞用として広く親しまれるようになっていました。
では公園などでもよく見かけ、万葉集にも詠まれていたことがある「ケイトウ」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【ケイトウ】にまつわるスピリチュアルなお話
「ケイトウ」の中国伝説
むかし、河南省西部にあった山脈のふもとに暮らす母と息子がいました。
ある日、息子が薪を取りに山へ行った帰りに、ひとりの娘が泣いているのに出くわしたのです。
かわいそうに思った息子は、その娘を家に連れて帰りました。
ところが家が近づくと、飼っていた雄鶏が大騒ぎして鳴きはじめ、なんと娘に飛びかかったのです。
実はその娘は、山奥に棲む大ムカデが化けた姿であり、その息子の生き血を吸おうとしていることを雄鶏が見抜いたのでした。
それが知れると、娘は鬼のような女に変身し、口から毒を吐きながら息子を追いかけました。
雄鶏はその大ムカデが化けた鬼女に勇敢にも立ち向かい、死闘の末に大ムカデを殺すことができたのです。
しかしその雄鶏も力が尽き果てて死んでしまいました。
息子は自分を必死で守ってくれた雄鶏を不憫に思い、手厚く葬ってあげたところ、土の中から雄鶏の鶏冠のような赤い花が生えていました。
それ以来、「ケイトウ」の花が咲く場所には、ムカデは住めなくなったということです。
【ケイトウ】が誕生花の日
【ケイトウ】が誕生花です。
- 7月22日
- 8月19日
- 8月24日
- 8月29日
- 9月2日
- 9月3日
- 9月5日
- 9月8日
- 9月28日
- 10月5日
- 10月10日
【ケイトウ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
風水においては、「ケイトウ」は、そのカラフルな色別にいろいろな開運効果を期待することができます。
ただしドライフラワーになった「ケイトウ」は、風水では「死」を表してしまうので、風水としては使うことはできません。
黄色い「ケイトウ」は西の方角に植えたり、飾っておくと金運アップになります。
金運UP
バグア・チャート風水を用いるならば、お部屋の入口を入って左手奥のコーナーに紫色の「ケイトウ」を飾っておくと、金運アップにつながります。
仕事運UP
赤色の「ケイトウ」を東に飾ることで、仕事運がアップします。
またバグア・チャート風水を用いて、お部屋の入口を入って正面の位置に飾っておくと評判や名誉運がアップします。
健康運UP
緑色の「ケイトウ」を、バグア・チャート風水を用いて、お部屋の入口を入って左手横の位置に飾っておくことで、健康運をアップしてくれます。
恋愛運UP
ピンク色の「ケイトウ」を、バグア・チャート風水を用いて、お部屋の入口を入って右手奥に飾っておくと恋愛運アップの効果があります。
また黄色い「ケイトウ」を南西に植えておくと、結婚運を引き寄せてくれます。
花言葉【ケイトウ】の意味
「ケイトウ」は、アジアやアフリカなどの熱帯が原産の1年草です。
ベルベッドのような質で鶏の鶏冠のように見える部分は、実は花ではなく、茎が肥大化した部分で、実際の花は鶏冠のように見える部分の下にある、とても小さな粒のような部分になります。
「ケイトウ」は園芸種としては4種類あり、鶏冠のような花を咲かせるトサカケイトウ、球状の花を咲かせるクルメケイトウ、穂のようにふさふさした花を咲かせるウモウケイトウ、キャンドルのような花のヤリケイトウがあります。
この4種の中でも、いろいろな園芸種が作られており、鉢植えやフラワーアレンジメントなどにも人気があります。
「ケイトウ」の英語名も日本語の鶏冠を意味するcelosia(セロシア)やcockscomb(コックスコウム)と呼ばれています。
「ケイトウ」は春に種を撒くと7月頃から10月頃にかけて花を咲かせます。
「ケイトウ」には赤、ピンク、黄、紫、緑、オレンジ、白などの色があります。
「ケイトウ」の主な花言葉は
- 風変り
- おしゃれ
- 気取り屋
これらの花言葉はすべて「ケイトウ」の見かけから付けられています。
鶏の鶏冠のように見える形は、ちょっとユニークでもあり、またお洒落に気取った鶏のようにも見えます。
赤色の「ケイトウ」の花言葉
- 情熱
- 色あせぬ恋
「情熱」という花言葉は、赤色の「ケイトウ」の花が燃える炎のようにも見え、情熱的な恋心を表しているように見えることから付けられています。
「色あせぬ恋」は、ドライフラワーにしても鮮やかな色を保つところから付けられています。
黄色「ケイトウ」の花言葉
- 個性
- ユーモア
これらの花言葉は、黄色い「ケイトウ」が明るく陽気に見えることから付けられています。
オレンジ色の「ケイトウ」の花言葉
- 家族思い
- 友情
- 勇気
- 希望
温かさを感じさせるオレンジ色の「ケイトウ」から想像させるのは、「家族思い」であったり、「友情」でしょう。
またオレンジ色は明るい未来の象徴でもあることから「希望」を感じさせてくれますね。
そして「勇気」は中国の伝説にある、勇敢な雄鶏の話に基づいて付けられています。
緑色の「ケイトウ」の花言葉
- 幸福の再来
この花言葉は、緑色の「ケイトウ」が芽吹く植物を感じさせ、幸福や希望のシンボルのようであることから付けられています。
ピンク色の「ケイトウ」の花言葉
- 愛情
この花言葉はピンク色の「ケイトウ」の花が、やさしい愛をもたらしてくれるように感じさせてくれることから付けられた花言葉です。
花言葉【ケイトウ】の基本情報
科 属 | ヒユ科 ケイトウ属 |
原産地 | 熱帯アジア、アフリカ、インド、アメリカ |
品種 | 約60種 |
開花時期 | 7月~10月 |
英語和名 | ・Cockscomb(コックスコウム)、celosia(セロシア) ・ケイトウ(鶏頭)、セロシア、カラアイ(唐藍) |
まとめ
「ケイトウ」は、雄鶏の鶏冠に似た姿をしているユニークな花で、その花言葉もそんな姿にちなんだものが中心となっています。「ケイトウ」は非常にカラフルで、フラワーアレンジメントとして、プレゼントにも人気があります。