
色鮮やかでやさしい雰囲気を醸し出すお花「アネモネ」は、育てやすいことから、古くから世界中で愛されている花のひとつです。
もともとは、十字軍や巡礼者により世界に広められた花としても知られており、また古代ローマでは宗教儀式にもよく用いられていました。
では、ヨーロッパの伝説や聖書にも登場する「アネモネ」の花言葉や、スピリチュアル的な意味などには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【アネモネ】の基本情報
科・属:キンポウゲ科 アネモネ属
原産地:地中海沿岸から南ヨーロッパにかけて
品種: おおよそ120種類以上
開花時期:2月~5月
英語名:Anemone, Wind Flower
和名:牡丹一華(ボタンイチゲ)、花一華(ハナイチゲ)、紅花翁草(ベニバナオキナグサ)
花言葉【アネモネ】の意味
「アネモネ」の一般的な花言葉は、期待、見捨てられる、はかない恋などです。どちらかというと悲しい恋の気持ちを表すような花言葉がついていますが、いずれも伝説に基づいて考えられた花言葉なのです。
「アネモネ」は、花の色により違った花言葉も存在しています。
白色の「アネモネ」の花言葉:
真実・期待・希望
純粋さを感じさせる白色の「アネモネ」は、見ているだけでも期待感や希望を抱かせてくれそうなお花です。結婚式によく使われるお花です。
赤色の「アネモネ」の花言葉:
あなたを愛します
情熱を感じさせてくれる赤は、自分の気持ちを伝えるための花言葉がつけられています。結婚したいなと思うお相手にプレゼントするにはピッタリのお花です。
紫色の「アネモネ」の花言葉:
あなたを信じて待ちます
スピリチュアル的な色でもある紫の「アネモネ」は、苦しい立場にあったとしても、神を信じ、あなたを信じて待ちたいと言う切ない気持ちを現した花言葉なのです。遠距離恋愛中の相手に花言葉を添えて贈るとよいでしょう。
ピンク色の「アネモネ」の花言葉:
待望・待ち望む
恋心を表すピンク色の「アネモネ」は、恋する相手をどれほど待ち望んでいるか、その気持ちを示す花言葉が用いられています。また、自分の思いが通じたときに、その喜びを表すのにプレゼントしましょう。
青色の「アネモネ」の花言葉:
堅い誓い
やや無理をしているような、悲しみを感じる花言葉ではありますが、片思いの相手に贈ったり、今は一緒にはいられないという遠距離恋愛中の人が贈るのに適した花言葉になります。
「アネモネ」をプレゼントするのであれば、状況によって色を選ぶ必要があるでしょう。
【アネモネ】にまつわるスピリチュアルなお話
「アネモネ」には、いくつかの悲しい逸話が残されています。
ギリシャ神話では、愛の女神のアフロディテは、息子のキューピッドが射た矢で誤って傷つけられてしまい、そのせいで美少年のアドニスに恋をしてしまいました。
ところがアドニスが猟で死んでしまい、悲しみのあまり流した涙が「アネモネ」になったという話がのこっています。
また、もうひとつのお話では、やさしい風の神のゼフュルスは、花の女神のフローラと仲の良い夫婦でした。ところがふたりの次女であるアネモネにエフュルスが恋をしてしまったのです。
自分が愛されていると信じていたフローラは怒ってアネモネを追放したので、ゼフュルスは仕方なくフローラと平和を保ち、かつアネモネを手元に置いておくために、アネモネをお花に変えてしまいました。
【アネモネ】が誕生花の日
「アネモネ」は、1月22日、3月12日、3月13日、4月6日の誕生花です。また色や種類によっては下記の日が誕生花として用いられています。
- 白色の「アネモネ」の誕生花:4月2日
- 赤色の「アネモネ」の誕生花:4月4日
- 青色の「アネモネ」の誕生花:2月15日
【アネモネ】を使って運気をアップする方法
実は「アネモネ」は、すべての部位に毒があり、茎を折った液が手につくと皮膚炎になったりするので、ハーブのような利用方法はありません。
しかし、そのかわいい雰囲気は、しばしば花束にして飾ると、その場の雰囲気を明るくしてくれます。
ヨーロッパでは、春になって「アネモネ」の最初についたつぼみで花束を作り、それを持ち歩くことで、病気になることを防ぐおまじないになると信じられていました。
このことから「アネモネ」のつぼみは、よくヒーリングの儀式でも用いられていました。
また、赤い「アネモネ」を庭に植えておくことで、家自体とその周囲を守ってくれるパワーを持っているとされています。
一方風水では、「アネモネ」はお金のエネルギーを持っているとされ、金運が水で流れ出てしまいやすいバスルームやトイレに、赤い「アネモネ」を飾っておくと、金運が家から流れ出るのを防ぐエネルギーを出してくれます。
黄色い「アネモネ」には、花言葉は存在していませんが、花束にしてバグアチャート風水の金運のコーナー(入口を入って左手奥)に飾ると金運をアップしてくれます。
まとめ
「アネモネ」は、ギリシャ神話では悲しい伝説のお花とされていますが、花言葉では恋愛の情熱を表すものや、愛の表現にふさわしいものが存在しています。それぞれの場面に応じて花言葉を添えて贈ることで、恋愛成就に力を貸してくれるお花なのです。
