では、その香りの高さから世界中で愛され、幸せをもたらすお花である「クチナシ」が持つスピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【クチナシ】にまつわるスピリチュアルなお話
「クチナシ」の伝説
むかし、白い色を好むガーデニア(「クチナシ」の英語名)という名前の少女がいました。
彼女は白色が大好きで、身に着けるものや家具、部屋の飾りまですべて白で統一していました。
そんな彼女は教会に行くと、そこで「将来身も心も純潔な男性を夫にさせてください」と祈ったのでした。
ある日、天国からやってきた天使が、ガーデニアに天国の植物の種を届けてくれました。
そして、その種を大切に育てて、もし花が咲いたなら、その花にキスをするようにと伝えます。
天使の言う通り、ガーデニアはその植物を大切に育て、一年後には白くきれいな花が咲きました。そして、そのお花にキスをしたのです。
すると、ふたたび種を届けた天使がやってきて、天使の羽根を取り去り、ハンサムな若者に姿を変えると、ガーデニアに結婚を申し込み、ふたりは幸せに暮らしました。
日本に伝わる「クチナシ」の伝説
古今和歌集では、小弁(こべん)という名の女性が五月のある日、とある場所からの帰り道に白い花の咲く道に差し掛かりました。
近くにいた人に「何という名前のお花かしら?」と問いかけても何も答えなかったことから、小弁はこの花を『口無し(クチナシ)』という名前だと解釈したと記されています。
「クチナシ」の名前の由来
一般に植物の果実は、熟すと割れてしまいますが、「クチナシ」の実は割れません。つまり、果実が割れないことから、口を開かないということで「クチナシ」と名付けられたのです。
「クチナシ」とことわざ
「死人に口なし」ということわざを聞いたことがあると思います。これは決して、「人が死んでしまったら口を開けないので、しゃべることはない」という意味ではありません。
実は、死んだ人の霊をなぐさめるために、心静かに休んでもらいたいという願いを込めて、「クチナシ」の花言葉のひとつに「私は幸せ」とつけられました。
そして、クチナシを死人に手向けるという風習が昔からあります。
つまり、「死人に口なし」ではなく、「死人にクチナシ」ということなのです。
「クチナシ」にまつわる迷信
かつて「クチナシ」は、「嫁入りの口がない」という解釈があったため、女性がいる家には「クチナシ」を植えることはタブーとされていました。
したがって、女の子がいるお家には、「クチナシ」を贈らないほうがよいと考えられていました。
【クチナシ】が誕生花の日
【クチナシ】の誕生花です。色別の誕生花はありません。
- 4月29日
- 5月6日
- 6月7日
- 6月28日
- 7月2日
【クチナシ】を使って運気をアップする方
健康運UP
「クチナシ」の実は染料や料理にも使われますが、実は漢方としての効能が高く、「山梔子(さんしし)」という名前で呼ばれています。
鎮静、精神安定、目の充血、鼻血、黄疸、止血、不眠、利尿作用にも効果をもたらします。
恋愛運UP
香りの高い「クチナシ」のお花は、風水では北に置くと恋愛運がアップすると言われています。
また「クチナシ」の花は、非常に高いスピリチュアルな波動があるとされ、天使の置物、あるいは写真や絵(ただし必ず2体)と一緒に、「クチナシ」の花をバグアチャート風水の恋愛のコーナーである、お部屋の入口を入って右手奥に飾ると、素敵なパートナーを引き寄せてくれます。
夫婦の寝室に、新鮮な香りの高い「クチナシ」を飾ると、優雅でロマンティックな雰囲気を作るため、ふたりの関係をよくする効果が期待できます。
浄化効果UP
「クチナシ」の香には、高い浄化作用があるので、花束や植木を玄関に置いたり、波動があまりよくないと感じるような場所に置いたりすることで、浄化効果があります。
花言葉【クチナシ】の意味
「クチナシ」には、一重咲きや八重咲など、いくつかの種類がありますが、色は白色のみです。
色や香りからイメージされた花言葉には下記のようなものが存在しています。
「クチナシ」の花言葉①
- とても幸せです
- 胸に秘めた愛
これは欧米で、男性がダンスパーティーに女性を誘うときに、「クチナシ」の花を渡すことから付けられた花言葉です。
渡すほうも渡されたほうも、とっても幸せな気分になりますよね。
欧米では、男性が好きな女性に気持ちを伝えるためにもよく、「クチナシ」を贈ります。
したがって、愛の告白したいときには、ぜひ花言葉を添えて「クチナシ」をプレゼントしてみましょう。
「クチナシ」の花言葉②
- 喜びを運ぶ
こちらも「クチナシ」の香りが気分を高揚させてくれるような、そんな気持ちから付けられた花言葉です。
気になる人に、「クチナシ」の花をプレゼントするなら、この花言葉を添えてみてはいかがでしょうか?
「クチナシ」の花言葉③
- 清潔
- 洗練
「クチナシ」の真っ白な花びらからイメージされて付けられた花言葉です。
純粋で洗練された女性に気持ちを伝えたいなら、「クチナシ」の花をこの花言葉と一緒にプレゼントしてみませんか?
花言葉【クチナシ】の基本情報
科 属 | アカネ科 クチナシ属 |
原産地 | 日本、台湾、中国、インドシナの暖帯、亜熱帯 |
品種 | 約200種 |
開花時期 | 6月~7月 |
英語和名 |
・Gardenia(ガーデニア)
・クチナシ、ガーデニア |
まとめ
欧米では昔からパーティーに出かけるときには胸飾りに「クチナシ」を付けることで、その高い香りに人々が引き寄せられたと言われています。
「クチナシ」には恋愛に関する花言葉が多く存在し、プロポーズやダンスを誘うときにもお相手に「クチナシ」をプレゼントしたのです。