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四国お遍路80番札所 御朱印【國分寺 】四国最古の梵鐘!御朱印&見どころ

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四国お遍路80番の國分寺は様々な伝説と重要文化財のあるお寺です。ご利益をいただくことのできる見どころも多く、お遍路さんをはじめ、多くの参拝者が全国から足を運んでいます。國分寺という名前の寺院は全国にありますが、その中でも歴史を感じることができるのが四国の國分寺です。そんな國分寺の御朱印や見どころをご紹介します。

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國分寺とは

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  • 寺号:國分寺(こくぶんじ)
  • 山号:白牛山(はくぎゅうざん)
  • 院号:千手院(せんじゅいん)
  • 宗派:真言宗御室派
  • 御本尊:十一面千手観世音菩薩
  • 741年〜756年:聖武天皇が國分寺建立するようにと発した詔(みことのり:天皇の命令、または命令を伝える文書)により全国各地で國分寺が建てられました。この時に創建され、千手観世音菩薩を本尊として行基が開基したといわれています。
    (現在のご本尊像は当時のものではないそうです)
  • 810年〜824年頃:弘法大師が留錫し、伽藍やご本尊を修復したといわれています。
  • 1573年:長宗我部の兵火に巻き込まれますが、本堂は焼失を免れました。
  • 1901年:本堂が国宝に指定されました。

國分寺のご利益

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國分寺のご本尊は千手観世音菩薩です。
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除病・長寿のご利益が大きく、他にも夫婦円満や安産にご利益があると言われています。千手観世音は、多くの人に手を差し伸べてくれる慈悲深い仏様なのです。

國分寺にはご本尊のご利益以外にも、境内のあちこちにご利益をいただける場所が設けられています。山門を抜けてすぐの所に「ミニ四国八十八ヶ所」があります。1番〜88番札所のご本尊が刻まれた石像が並ぶ神秘的な空間です。
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ここをすべて参拝すると実際にお遍路巡りをしたのと同等のご利益が得られるといわれています。石仏の向こう側に見える白い建物が、「千体地蔵堂」です。「千体地蔵堂」の手前に並ぶのが、「北向地蔵堂」です。
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財運アップの神様であり、女性ならキレイになれると言われている「お願い弁財天」。
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強い魔除け、厄除けのご利益がある「願かけ不動明王」
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金箔を貼って良縁成就を祈願できる「願かけ金箔縁結び」、同じく金箔を貼って様々な願いを叶えられるという「願掛金箔大師」とご利益が沢山いただけます。
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國分寺の御朱印の特徴

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國分寺ではお遍路さんや御朱印を集めている人のために、御朱印をいただくことができます。御朱印は納経所でいただくことができますが、國分寺の納経所は大師堂と一緒になっているので、通常の納経所と雰囲気が異なります。住職さんに申し出れば御朱印をいただくことができるので、いつも通り声をかけてみてくださいね。

國分寺の御朱印は力強い文字が特徴です。中央の宝印は円の中にあり、千手観音の種字「キリーク」が入っています。右上の印は「四国八十番」、左下の印は「千手院」です。書いていただく人によって、特徴や見た目が変わるのは、御朱印の面白いところでもあります。

お遍路さんが御朱印をいただく場合は、納経を済ませてからいただくという流れが多いです。実際にその場で読み上げてから、というこだわりを持つ人もいます。何より大切なのはご本尊に対する感謝や敬意です。心を込めてお経を読むことで、心を通じ合わせることができますよ。

國分寺の見どころ

仁王門

松の木がとても立派な仁王門です。
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仁王門境内側には、大草鞋がかかっています。
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本堂

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國分寺にはいくつもの見どころがあります。まずは見逃して欲しくない見どころをご紹介します。1番の見どころは「本堂」です。重要文化財である本堂は、かつての講堂を再建したものです。ご本尊も重要文化財でケヤキ一木造りであり、御開帳はされていない秘仏です。
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「大日如来」再建造立は副住職さんが説明してくださいました。本堂左手に、「大日如来再建造立」の寄付をつのる看板がありました。ピンバッチ1個1000円で寄付を募っています。それ以上寄付を希望する人のために、ピンバッチ購入の時に、郵便局の振込用紙もいただきました。

大師堂

大師堂は、納経所と一体になっていて、他の札所にある大師堂と異なる雰囲気を持っています。弘法大師像が高い位置に安置されているので、見上げるように参拝するのが特徴です。大師像の目をよく見るとキラキラ輝いて見えるように作られています。
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こちらが大師堂の様子です。

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左下から時計回りで

  • 大師堂中門
  • 仏足石(拡大)
  • 中門左側の稚児大師と仏足石
  • 中門入って左の水子地蔵尊
  • 大師堂

福松

境内には見事な枝振りの松が多数あるのですが、その中でも珍しいとされているのが「福松」です。大師堂のすぐ横にある松の木を見上げると、まっすぐ伸びた幹の中央にこんもりと茂った葉の塊があります。
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それはまるで大きな鳥の巣のようです。こんな松の木を見ることができるのは、全国でも國分寺だけでしょう。とても貴重な光景です。

同じく境内には竜の形をした古木があり、この古木は「福龍」と呼ばれています。写真右には「福龍」の看板があります。竹藪の中に、枯れた古木が横たわっています。よ~く見ないとわかりませんでしたが、見事な古木が龍の形をしています。
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この古木には伝説が眠っています。弘法大師が四国巡錫の際、國分寺のご本尊の千手観音像が損傷しているのを見つけました。そこで観音浄土に祈願したところ、天から霊木が降り授けられ、その霊木を以って尊像を造り、修法しました。福龍はその霊木の残木であると言われていて、御衣木と呼ばれています。なんとも不思議な光景です。

国分寺の梵鐘にまつわる伝説

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國分寺には梵鐘にまつわる伝説が伝えられています。この梵鐘は奈良時代に鋳造されたもので、四国最古の鐘だといわれているものです。

この鐘は香川県の百々ヶ渕に住む大蛇がかぶっていたもので、その音色が美しいことで定評がありました。しかしこの大蛇が周囲の人々に害を与えるため、弓の名人の戸次八郎が退治に向かいました。しかし鐘を被っているため、矢が当たらず苦戦したそうです。そこで、日頃信仰する國分寺の千手観音に祈願したところ、見事に討ち取ることができたのです。その時この鐘は國分寺に奉納されました。

しかし、後に高松藩主となった生駒一正は、名鐘と名高いこの鐘を勝手に持ち帰り、御城下で時を告げる鐘にしてしまいました。ところがそれ以来、高松の町には怪異が起こり、しかも鐘はかつての美しい音を響かせることはなくなりました。しかも鐘は「國分にいぬ」と鳴ったそうです。「いぬ」とは「帰る」という意味なのだとか。

これを一正は鐘の祟りと悟り、國分寺に返したそうです。すると鐘は再び美しい音を取り戻しました。ここから「自分にとって良い場所にいると、良い自分でいられる」と言われるようになりました。不思議な伝説が残る鐘を是非、見てみたいものですね。

まとめ

國分寺の御朱印や見どころはいかがでしたか。

歴史ある四国最古の鐘を目の当たりにすれば、歴史ロマンを感じられることでしょう。また願い事に合わせてご利益をいただける仏様、神様が安置されているので、心を込めてお祈りしてみましょう。見どころ満載の國分寺ではつい長居してしまいそうですね。

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SPIBRE編集部

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