タロットカードの小アルカナ、カップ―聖杯8は、過去に別れを告げて前に進むべきであることを暗示しているカードです。これまで頑張ってきたのに、その結果や現状に満足できずに、志半ばで立ち去る…そんな姿を描いているカードなのです。また、夢や幻想に囚われていたことから目覚めて新しい出発をするという意味も込められています。
目次
【カードの絵の解説】
A.赤いマントを着た男性が、立ち去ろうとしています。赤いマントは情熱を表し、持っている杖は魔法の杖です。現状にがっかりしつつも、なんとか希望を抱いて未来に向かって進もうとしているのです。
B.目の前にある山は、次の目標となる山です。
C.うしろには積み重ねられたカップが8つあります。きれいに並べてあるのに上の段は、ひとつだけ歯抜けのようになっています。これは満たされない気持ちの表れです。
D.空には満月と三日月が一緒に出ています。これは、心の移り変わりを表していると共に、これ以上現状に留まっても、満たされることはないということを月が伝えようとしているのです。
E.彼の後ろには聖杯、そして川が流れています。つまり彼はすでに過去から抜け出していることを示しています。
カップの8のカードの意味
カップの8は、現状を手放し、ある意味諦めて前に進むことを表しているカードです。
今までの努力が報われなかったり、満足がゆかなくなってきたことで、現状を放置して、前に進むことにしたのです。
ただ、これ以上どうにもならないことにいつまでも執着せず、先に進む大切さも教えています。
マンネリや古い感情を断ち切ることで、困難な状況を脱することもできるのです。
新たなチャンスを求めてチャレンジする時期がやって来たと考えてよいでしょう。
カップの8の正位置の意味
【正位置のキーワード】
・断念
・失望
・再出発
・衰退
・妥協
【恋愛】
今までの関係を清算したり、相手に見切りをつけることになるでしょう。または相手から、別れを告げられたり、恋人を略奪されることもあるかもしれません。相手のイヤの部分が気になったり、愛想を着かせることもありそうです。
【仕事】
妥協して仕事をしたり、競争に負けてしまうかもしれません。今の仕事に興味を失って、別の仕事に就くことを考えてしまいそうです。次の目標を見つけるために頑張ろうと心を切り替えることもできそうです。
退職したり、転職したりすることも起こります。また、スピリチュアル系の仕事に縁があるでしょう。
【金運】
今までとお金や資産に対する価値観が変わってきてしまいそうです。今までブランド志向だったとしたら、そういう高価なものへの興味を失ってしまいそうです。
カップの8の逆位置の意味
【逆位置のキーワード】
・継続
・理想の実現
・手放す
・理想の実現
・腐れ縁の清算
【恋愛】
とりあえず今の関係を続けはしますが、なかなかゴールまでたどり着けそうにありません。昔の恋人のことを思い出して、未練を感じてしまったり、あるいは浮気に走ってしまったりもしそうです。
【仕事】
現状に踏みとどまって、頑張ろうとします。ただ、なかなか決心がつかなかったり、計画を実行に移すことができないかもしれません。またはひとりで仕事を抱え込みすぎて、身動きがならなくなる可能性もあります。
【金運】
お金に関するサポートを探すことをあきらめなかったり、気持ちを切り替えて、なんとかお金を増やす努力を続けるでしょう。
ワンオラクルによる占い
まず質問を心に思い浮かべ、78枚あるタロットカードから1枚だけ引いて占う方法をワンオラクル・リーディングと呼びます。
小アルカナの場合は、通常正位置と逆位置でYESかNOが決まります。
しっかりと質問を決めたら、シャッフルをして心を平静にしてから1枚引いてください。そのときに「カップの8」が出たらどのような回答が考えられるでしょうか?
【YESかNOかという質問の仕方】
カップの8ページは、正位置も逆位置も、どちらかと言えばNoになります。
【今日の運勢】
自分が思っているように、物事が前に進みそうにありません。無理に結果が出るのを待ち続けるよりは、今日のところはあきらめて、他のことをするか、前に進むようにしたほうがよさそうです。
【ファッション】
やや心が沈みがちなので、気持ちが晴れやかになるようなアクセサリーをポイントであしらってみたり、帽子をかぶってみるのもよいでしょう。ラッキーカラーは青です。
【食事】
あまり大勢と騒ぐような気分でないのであれば、たまには一人でラーメン屋さんで、食事をしてみることもよさそうです。カウンターに座ったら、お店の人や横に座った人との会話から、うれしい情報がもたらされそうです。
【ラッキー・スポット】
ひとりで静かに過ごせるスポットがおすすめです。映画を見に行くもよし、プラネタリウムなどを体験してみるのもよさそうです。
まとめ
カップの8は、今まで頑張ってきたことに満足できず、方向転換を考えてしまったり、新しい目的を探して再出発をすることを暗示しています。今までやってきたことを途中で放り出すようにも見えますが、動かないことにいつまでも執着しているよりは、前に進むべきなのです。