
タロットカードの小アルカナ、ペンタクル―金貨は仕事や経済的なことなど、具体的なものを生み出す事象を表すカードです。ペンタクルの3は、3人の男性が寄り集まって話し合いをしています。寺院の建築にかかわる3人が協力し合いながら、作業を進める姿なのです。
目次
【カードの絵の解説】
A.教会で相談しながら作業を進めている3人は、左端が石工です。一生懸命鍛錬を重ねたのちに、この教会の建設を任されたのです。真ん中にいるのは司祭、右端にいるのは設計者です。
B.石工は冷静さのシンボルである青い服を着て、希望のあらわれである黄色いエプロンをしています。この教会の建築を皮切りに、これからはもっともっと良い仕事を任されるように希望を持っている姿です。
C.設計者は赤とオレンジの服を着ています。これは情熱のあらわれで、派手な教会を作りたいと思っています。
D.司祭は設計者の側についており、石工の意見はなかなか認められません。
E.教会の天井近くに飾られたペンタクルは、本来なら黄金に輝いていてもよいはずですが、色がありません。これは石工がまだそのペンタクルを黄金にするだけの技術を持っていないとみなされて、黄金色にはできなかったのです。
ペンタクルの3のカードの意味
ペンタクルの3は、職人、司祭、設計者の3人が知恵を合わせながら、教会の建設に携わっている姿がえがかれています。
石工の技術はまだ経験が浅く、これからどんどん腕を磨いていく途上にあります。
このカードは、現在はまだ学びの段階であることを象徴するカードなのです。
また現在なんらかの仕事にひとりで携わっているのであれば、誰かの協力を得たほうがうまくいくことを暗示しています。
これからなんらかの目標を達成するために、準備が必要であることをアドバイスしているカードでもあります。
このカードが逆位置で出ると、まだ実力不足であったり、周囲と協力し合えないと解釈します。
ペンタクルの3の正位置の意味

【正位置のキーワード】
・技術
・チームワーク
・協力
・計画的
・熟練
【恋愛】
お互いに支え合い、順調に交際が進みそうです。長年意中の人にアプローチをしてきた人は、成功するでしょう。問題があってもふたりで対処することができそうです。
【仕事】
仕事は順調に進みます。チームワークで役割を分担することで、目標は達成します。またプレゼンをする機会が与えられそうです。
建築家、デザイナー、職工、技術者などの職業に縁があります。
【金運】
頑張っただけの収入が期待できそうです。また、臨時収入があった場合は、将来に役立つことに投資するとよいでしょう。
ペンタクルの3の逆位置の意味

【逆位置のキーワード】
・技術不足
・手抜き
・いいかげん
・チームワークの欠如
・未完成
【恋愛】
相手のリアクションにがっかりします。魅力に気づいてもらえなかったり、あいまいな態度を取られてしまったりしそうです。また相手の行動を制限したり、束縛しすぎたりすると逃げられてしまいます。
【仕事】
手抜き仕事がバレてしまいます。また、単独行動を取りすぎてチームワークを乱してしまいそうです。手柄を横取りや、自分勝手な行動をすると評価を落とします。
【金運】
あてがはずれて、節約生活を送らざるを得なくなりそうです。資金不足や投資の失敗もありそうです。
ワンオラクルによる占い
まず質問を心に思い浮かべ、78枚あるタロットカードから1枚だけ引いて占う方法をワンオラクル・リーディングと呼びます。
小アルカナの場合は、通常正位置と逆位置でYESかNOが決まります。
しっかりと質問を決めたら、シャッフルをして心を平静にしてから1枚引いてください。そのときに「ペンタクルの3」が出たらどのような回答が考えられるでしょうか?
【YESかNOかという質問の仕方】
ペンタクルの3は、正位置ではYES、逆位置ではNOを意味します。
【今日の運勢】
単独行動をするよりも、数人で協力し合って動くほうが、物事が前に進みます。また、将来のためにいくつかの習い事、技術習得を考えてみるとよさそうです。
【ファッション】
将来の目標を達成できそうな、自分の気持ちを引き締めてくれそうなファッションがおすすめです。キリっとしたスーツ姿や、熟練した職人にふさわしいような、自分の将来はこうなりたい!と思う姿に身を包むとよいでしょう。ラッキーカラーは、赤、黄色です。
【食事】
友達や仲間と和気あいあいと食事をするのがおすすめです。居酒屋やバイキングなど、時間をかけて話を楽しみながら食事をすることで、よいアイデアが浮かんだり、開運へのきっかけとなったりするでしょう。
【ラッキー・スポット】
自分のスキルを磨けるような場所に出かけてみましょう。仕事にからんでいなくても、カラオケ教室や、ゴルフレッスンなどでもかまいません。
まとめ
ペンタクルの3では、何の実績もなかった過去から、ようやく何かの仕事をまかされるまでになってきた姿を表しています。ただまだ経験不足であることは否めません。したがって今後のために技を磨きながらみんなと協力し合って、これからもっと自信をつけてプロになる段階を歩む必要があるのです。
