タロットカードの小アルカナ、ソード―剣は風のエレメントであり、精神力や知性、思考を表すカードです。ソードの8は、8本の剣が突き立てられ、女性が拘束されている姿が描かれています。これはどうにもならない状態を表すと共に、誰かが助けてくれるのを待っているかのような状態でもあるのです。
目次
【カードの絵の解説】
A.目隠しをされた女性が拘束されています。しかしよく見ると女性を拘束している布のようなものは、ゆるく巻かれています。したがって彼女はこの状況から逃げ出せるのに、自分でなんとかしようとしていないことの現れなのです。
B.8本の剣が地面に刺さっていますが、ゆく手を阻んでいるようには見えません。刺さっているのは彼女の後ろと横であり、前に進むこともできれば右側(未来)に進むこともできるのに、彼女は逃げようとはしていません。つまり自分で自分をがんじがらめにしているだけなのです。
C.足元を見るとぬかるんではいますが、女性は靴を履いています。したがって逃げ出すのも実は簡単なはずなのです。
D.後ろに見えるお城が、本来彼女が目指すべき場所なのです。
ソードの8のカードの意味
ソードの8は、拘束されて自由を奪われている女性が描かれています。しかし絵をよく見ると、拘束の仕方もゆるく、自分で逃げる方法はいくらでもあるようです。
自分ではどうすることもできないと感じているようですが、周囲が助けてくれるのを期待して、何もせずに待っているだけなのです。
状況を改善する方法は、自分で見つけられるのに、見つけようとしていないために、そのチャンスを失っているのです。
つまり今ある問題を解決できるのは、あなた自身であることに気づかなければならないことを暗示しているのです。
ソードの8の正位置の意味
【正位置のキーワード】
・制御
・自虐的
・無気力
・自業自得
・停滞
【恋愛】
相手に関する心配が絶えない状態です。自分が悲劇のヒロインにでもなったかのような妄想に走ったり、将来に対する不安に苛まれて身動きができない状態です。また不倫や浮気の心配も出てきます。
【仕事】
思うように自分の能力が活かせなかったり、チャンスを活かせないようです。また失業する恐れもあります。また長く我慢を強いられるような仕事が回ってきそうです。
セラピスト、介護の仕事などと縁がありそうです。
【金運】
借金まみれになったり、お金に関してケチケチしてしまいそうです。また貯金を切り崩してやっていくしかなくなるかもしれません。
ソードの8の逆位置の意味
【逆位置のキーワード】
・解放
・希望
・自主的
・自由
・前進
【恋愛】
交際や恋愛に関する不安が払しょくされそうです。また現状を改善するという、よい意味での別れ、離婚もあります。今まで問題を抱えていた人はそれが解消するでしょう。
【仕事】
本当にやりたかった仕事が見つかりそうです。会社をやめてフリーになったり、転職先が見つかります。人脈を築けたり、仕事が軌道に乗ってきます。
【金運】
借金を返済できたり、お金に関する問題から解放されます。
ワンオラクルによる占い
まず質問を心に思い浮かべ、78枚あるタロットカードから1枚だけ引いて占う方法をワンオラクル・リーディングと呼びます。
小アルカナの場合は、通常正位置と逆位置でYESかNOが決まります。
しっかりと質問を決めたら、シャッフルをして心を平静にしてから1枚引いてください。そのときに「ソードの8」が出たらどのような回答が考えられるでしょうか?
【YESかNOかという質問の仕方】
ソードの8は、正位置ではNO、逆位置ではYESを意味します。
【今日の運勢】
なんとなく心が晴れない気分かもしれません。その原因はどこにあるのか、他人のせいにせず、自分の行動を今一度見直してみましょう。心が晴れない原因に気が付けば、そこから運気は大幅にアップし始めます。
【ファッション】
できるだけ明るい服装を着るようにしてください。黒などのモノトーンはNGです。どうしても派手な服装が苦手な場合は、帽子、スカーフなどに明るい色のものを持ってきましょう。
ラッキーカラーは、レモンイエロー、グリーンです。
【食事】
何を食べてよいのか、迷ってしまいそうです。そんな場合は庶民的な、色々なメニューがある大衆食堂のような場所で食事をしましょう。お店のアットホームさに心が癒され、メニューの中から心がほっこりするようなものを選ぶとクヨクヨしていたこともふっきれそうです。
【ラッキー・スポット】
お寺や神社など、平静心が取り戻されるような場所がおすすめです。お寺で写経をしたり、神社でお参りをしてみましょう。また、山や海などの自然の中に出かけるのも運気アップのお手伝いをしてくれます。
まとめ
ソードの8は、一見身動きが取れない状態であるように見えるものの、実は自分自身で自分を拘束しているにすぎないのです。または周囲が敵ばかりになっていて四面楚歌状態であるときも、このカードが現われることがあります。現状がどういう状況なのか、しっかりと見極めましょう。