「フクジュソウ」は、お正月前頃になると、お正月用のお花と一緒に寄せ植えにしたものをよく見かけるようになり、「元旦草」という別名も持っています。
「フクジュソウ」は、日本では昔から福を招く植物とされているのですが、どうやら西洋ではまったく違った意味を持つお花のようです。
では日本ではおめでたいとされる「フクジュソウ」ですが、このお花が持つスピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【フクジュソウ】にまつわるスピリチュアルなお話
「アイヌの伝説」
昔、天界にクナウという名の少女神が棲んでいました。大人になると美しい女神に成長した彼女に、父である雷神のカンナカムイは婿探しをすることにしました。
そして非常に勇敢で誉の高いという噂のモグラの神様を、娘の意見も聞かずに婿に決めてしまったのです。
しかしそのモグラの神様は、天界では有名な醜い男であったため、クナウは嫁に行くことを拒絶します。
それでも父神は、なんとか説得して娘をモグラの神様に嫁がせようとしたのですが、逃げ回ったため、怒り狂った父神が、クナウを小さな草である「フクジュソウ」に変えてしまったのです。
この小さな草は、特別な輝きを持つ花びらを持ち、哀れなクナウの魂を宿しているという言い伝えが、アイヌには残されているのです。
「ギリシャ神話の伝説」
美の女神であるアフロディアはある日、息子のキューピッドと遊んでいたのですが、キューピッドの射た矢が、アドニスの胸に刺さってしまいました。
胸に傷を負ったアドニスを見たアフロディアは彼に恋をしてしまいます。
しかしその後、狩りに出たアドニスは、イノシシの牙で腹を貫かれ、死んでしまいます。
悲しんだアフロディアが涙を流したところ、アドニスが流した血から赤い「フクジュソウ」が咲いたのだそうです。
本来、このアドニスの神話では、赤い花はアネモネとされていますが、西洋のキンポウゲ科の仲間(アドニス=「フクジュソウ」)は、赤い花を咲かせるため、「フクジュソウ」の伝説とも考えられるようになっています。
【フクジュソウ】が誕生花の日
【フクジュソウ】の誕生花です。
- 1月1日
- 1月3日
- 1月4日
- 1月12日
- 2月26日
- 4月6日
【フクジュソウ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著、太玄社
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
幸福と長寿運UP
「フクジュソウ」は、名前の通り、幸福と長寿を授けてくれるお花です。
黄金色の福々しい花の色とともに、その開花期も長いため、『長寿』を意味すると考えられているのです。
まだ冬の寒い時期でありながら、美しい黄色の花をのぞかせ、人々の心を豊かにしてくれたり、
新春を祝う花としても用いられてきました。
お庭や、玄関などに飾っておくと家に幸福を招きいれてくれます。
金運UP
「フクジュソウ」は美しい黄色の花を咲かせるため、金運アップに効果をもたらします。
したがって「フクジュソウ」の鉢植えを、バグアチャート風水の金運のコーナー、お部屋を入って右手奥に置きましょう。
花言葉【フクジュソウ】の意味
「フクジュソウ」は、キラキラと輝くような黄色い花で、新春の訪れを祝福しているように考えられてきました。
かつて日本に滞在していたドイツ人医師のシーボルトは、彼の著書の中でも「フクジュソウ」のことを、『「フクジュソウ」が家の守護神の祭壇を飾ると、人々は豊年が知らされた思いがする』と綴っています。
日本では、古くから幸福のシンボルとして扱われてきた「フクジュソウ」ですが、海外ではそれほどでもなく、逆にネガティブな意味にとられていることも多いようです。
「フクジュソウ」の根には強心作用があり、昔から民間療法として用いられてきましたが、効果が高い反面、少しでも多く摂取すると死に至ることもあり、毒草指定を受けています。
「フクジュソウ」は主に黄色の花を咲かせ、中にはややオレンジ色がかったものもあります。色別の花言葉はありません。
「フクジュソウ」の花言葉①
- 幸福
- 祝福
- 幸せを招く
これらの花言葉は、古くから「フクジュソウ」が縁起のよい花であると、日本では考えられてきたことに由来しています。
鉢植えを新春のご挨拶に花言葉を添えて贈ってみても喜ばれることでしょう。
「フクジュソウ」の花言葉②
- 永久の幸福
- 回想
- 思い出
これらの花言葉は「フクジュソウ(福寿草)」の「寿」にあやかって付けられたものです。
長生きや、長く生きることで過去を色々と思い出すということが込められているのです。
「フクジュソウ」の花言葉③
- 悲しい思い出
これは、ギリシャ神話に残る伝説から、美少年のアドニスがイノシシに殺されたということから「悲しい思い出」という花言葉が西洋では用いられているのです。
花言葉【フクジュソウ】の基本情報
科 属 | キンポウゲ科 フクジュソウ属 |
原産地 | シベリア、日本、中国、朝鮮半島 |
品種 | 約40種ほど |
開花時期 | 1月~4月 |
英語和名 | ・Adonis (アドニス) ・フクジュソウ、元日草(ガンジツソウ)、朔日草(ツイタチクサ) |
まとめ
古くから日本では、縁起のよい花とされてきた「フクジュソウ」は、新年を祝う花のひとつです。
またその花言葉には、主に幸福や長寿などを意味するものが用いられています。しかし西洋では悲しい伝説に基づく「悲しい思い出」という花言葉が付けられているのです。